東海林太郎の歌詞一覧リスト  38曲中 1-38曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
あゝ草枕幾度ぞあゝ草枕 幾度ぞ 棄てる命は 惜しまねど まだ尽きざるか 荒野原 駒の吐息が 気にかかる  鞍(くら)を浸(ひた)して 濁流(だくりゅう)を 越えてまた衝く 雲の峰 いななけ黒馬(あお)よ 高らかに 俺もお前も つわものだ  思えば遠く 来しものぞ 渡る風さえ 母の声 未練じゃないが ふる里へ 夢や今宵は 通(かよ)うらん東海林太郎徳土良介陸奥明あゝ草枕 幾度ぞ 棄てる命は 惜しまねど まだ尽きざるか 荒野原 駒の吐息が 気にかかる  鞍(くら)を浸(ひた)して 濁流(だくりゅう)を 越えてまた衝く 雲の峰 いななけ黒馬(あお)よ 高らかに 俺もお前も つわものだ  思えば遠く 来しものぞ 渡る風さえ 母の声 未練じゃないが ふる里へ 夢や今宵は 通(かよ)うらん
愛機とともに戦の庭に 立つからは なんで惜しかろ この生命 笑って進む あの道は 笑って骨を うずむ道 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く  父、母居ます 故郷の 土の香りも 空高く あの丘の上 屋根の上 うち振る 旗につい涙 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く  翼に託す この身体 万里染め抜く この血潮 一弾もしも 損じなば 残るは一途 体当たり 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く  勝てしからずんば 死あるのみ 天下分け目の この戦 誓いは固き 国ありて 翼は強き 母ありて 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く東海林太郎藤田まさと陸奥明戦の庭に 立つからは なんで惜しかろ この生命 笑って進む あの道は 笑って骨を うずむ道 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く  父、母居ます 故郷の 土の香りも 空高く あの丘の上 屋根の上 うち振る 旗につい涙 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く  翼に託す この身体 万里染め抜く この血潮 一弾もしも 損じなば 残るは一途 体当たり 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く  勝てしからずんば 死あるのみ 天下分け目の この戦 誓いは固き 国ありて 翼は強き 母ありて 母よ故国よ 戦友よ 愛機と共に 我は往く
赤城想えば赤城颪の 身に染む夜は 今も聞こえる あの子守唄 坊やよしよし ねんねしな 山の鴉が 啼いたとて 粋な忠治は 戻りゃせぬ 戻りゃせぬ  男ごころに 男が惚れて 月のひかりに 交した仁義 山のみどりよ 沼の水 意地と人情の うれしさは 今も昔も 変りゃせぬ 変りゃせぬ  小松五郎の 血刀さげて 月にうそぶく あのみだれ髪 すがた消えても 名はのこる 春はやさしや 峰々に 忠治すみれの 花が咲く 花が咲く東海林太郎西條八十竹岡信幸松尾健司赤城颪の 身に染む夜は 今も聞こえる あの子守唄 坊やよしよし ねんねしな 山の鴉が 啼いたとて 粋な忠治は 戻りゃせぬ 戻りゃせぬ  男ごころに 男が惚れて 月のひかりに 交した仁義 山のみどりよ 沼の水 意地と人情の うれしさは 今も昔も 変りゃせぬ 変りゃせぬ  小松五郎の 血刀さげて 月にうそぶく あのみだれ髪 すがた消えても 名はのこる 春はやさしや 峰々に 忠治すみれの 花が咲く 花が咲く
赤城の子守唄GOLD LYLIC泣くなよしよし ねんねしな 山の鴉が 啼いたとて 泣いちゃいけない ねんねしな 泣けば鴉が 又さわぐ  坊や男児(おとこ)だ ねんねしな 親がないとて 泣くものか お月様さえ 只ひとり 泣かずにいるから ねんねしな  にっこり笑って ねんねしな 山の土産に 何をやろ どうせやくざな 犬張子 貰ってやるから ねんねしなGOLD LYLIC東海林太郎佐藤惣之助竹岡信幸泣くなよしよし ねんねしな 山の鴉が 啼いたとて 泣いちゃいけない ねんねしな 泣けば鴉が 又さわぐ  坊や男児(おとこ)だ ねんねしな 親がないとて 泣くものか お月様さえ 只ひとり 泣かずにいるから ねんねしな  にっこり笑って ねんねしな 山の土産に 何をやろ どうせやくざな 犬張子 貰ってやるから ねんねしな
お駒恋姿七つ八つから 容貌(きりょう)よし 十九二十(はたち)で 帯とけて 解(と)けて結んだ 恋衣(こいころも) お駒才三(さいざ)の 恥ずかしさ  初の島田に なぞかけて いつか因果な 罪の淵 恨みまするぞ 母様と 涙気になる 黄八丈  恋と義理との 諸手綱(もろたづな) 引かれて渡る 涙橋 風にすねたか 黄八丈 袖に崩れる 薄化粧東海林太郎藤田まさと大村能章七つ八つから 容貌(きりょう)よし 十九二十(はたち)で 帯とけて 解(と)けて結んだ 恋衣(こいころも) お駒才三(さいざ)の 恥ずかしさ  初の島田に なぞかけて いつか因果な 罪の淵 恨みまするぞ 母様と 涙気になる 黄八丈  恋と義理との 諸手綱(もろたづな) 引かれて渡る 涙橋 風にすねたか 黄八丈 袖に崩れる 薄化粧
お夏清十郎可愛いお夏を 小舟に乗せて 花の清十郎に 漕がせたや 春は夜明けの ソレ こがれ潮  向う通るは 清十郎じゃないか 笠がよう似た すげ笠が なぜにこいしい ソレ 顔かくす  清十郎殺さば お夏も殺せ 生きて思いを さしょよりも なまじ情けが ソレ 仇(あだ)となる東海林太郎佐藤惣之助大村能章可愛いお夏を 小舟に乗せて 花の清十郎に 漕がせたや 春は夜明けの ソレ こがれ潮  向う通るは 清十郎じゃないか 笠がよう似た すげ笠が なぜにこいしい ソレ 顔かくす  清十郎殺さば お夏も殺せ 生きて思いを さしょよりも なまじ情けが ソレ 仇(あだ)となる
還らぬ白衣つわもの達は 銃をとり 君は担架と 弾丸の中 愛の天使は 赤十字 真白い腕(かいな) 血に染めて あわれ黒髪 還らぬ白衣(びゃくえ)  病院船の 揺れる燈に 乳房おさえて 呼子鳥 愛の天使は 赤十字 みくにのために 母の身を 海の果て行き 帰らぬ白衣  サルビアの花 ほろと散る 野戦病舎の夜の窓 愛の天使は 赤十字 看護(みと)るその身を 看護られて 純情(まこと)捧げて 還らぬ白衣  女は弱し 弱けれど 紺の制服 健気にも 愛の天使は 赤十字 召された君が 勲(いさおし)を とわに讃えん 還らぬ白衣東海林太郎石松秋二長津義司つわもの達は 銃をとり 君は担架と 弾丸の中 愛の天使は 赤十字 真白い腕(かいな) 血に染めて あわれ黒髪 還らぬ白衣(びゃくえ)  病院船の 揺れる燈に 乳房おさえて 呼子鳥 愛の天使は 赤十字 みくにのために 母の身を 海の果て行き 帰らぬ白衣  サルビアの花 ほろと散る 野戦病舎の夜の窓 愛の天使は 赤十字 看護(みと)るその身を 看護られて 純情(まこと)捧げて 還らぬ白衣  女は弱し 弱けれど 紺の制服 健気にも 愛の天使は 赤十字 召された君が 勲(いさおし)を とわに讃えん 還らぬ白衣
株式会社山田ドビー製作所社歌山また山に懐かれて 育ちし少年喜太郎が 生命をかけし 大悲願 歳月 ここに花咲けり おお すばらしき過去の日よ 礎堅し われらがドビー  濃尾平野のただ最中 集いし者は上下なく 働く技を 競いなば 鉄腕 ここにこだませり おお すばらしき今日の日よ 繁栄期せん われらがドビー  おのおの人はたがえども 個性を生かす的ひとつ 真理の道を踏みゆけば 独創 ここに開けたり おお すばらしき明日の日よ 栄光燦たり われらがドビー  時なり 時なり 時代は時なり 栄光燦たり われらがドビー東海林太郎長沼しげを森一也森一也山また山に懐かれて 育ちし少年喜太郎が 生命をかけし 大悲願 歳月 ここに花咲けり おお すばらしき過去の日よ 礎堅し われらがドビー  濃尾平野のただ最中 集いし者は上下なく 働く技を 競いなば 鉄腕 ここにこだませり おお すばらしき今日の日よ 繁栄期せん われらがドビー  おのおの人はたがえども 個性を生かす的ひとつ 真理の道を踏みゆけば 独創 ここに開けたり おお すばらしき明日の日よ 栄光燦たり われらがドビー  時なり 時なり 時代は時なり 栄光燦たり われらがドビー
霧の港の灯がうるむ霞む港よ 思い出よ 名残り切なく 振り返りゃ 胸に津軽の 灯が見える あゝ 霧の港の 灯がうるむ さらば函館 青い灯よ  恋は夜毎に 燃えるもの リラの葉かげで 見つめてた やさしあの目が 忘られぬ あゝ 霧の港の 灯がうるむ さらばまた逢う その日まで  アカシヤ並木の 鈴の音よ 馬車にゆられて 札幌の 月に唄った わが姿 あゝ 霧の港の 灯がうるむ さらば函館 青い灯よ東海林太郎東條寿三郎長津義司霞む港よ 思い出よ 名残り切なく 振り返りゃ 胸に津軽の 灯が見える あゝ 霧の港の 灯がうるむ さらば函館 青い灯よ  恋は夜毎に 燃えるもの リラの葉かげで 見つめてた やさしあの目が 忘られぬ あゝ 霧の港の 灯がうるむ さらばまた逢う その日まで  アカシヤ並木の 鈴の音よ 馬車にゆられて 札幌の 月に唄った わが姿 あゝ 霧の港の 灯がうるむ さらば函館 青い灯よ
銀座尾張町昔おもえば なつかし恋し 粋な手厘に 秘め模様 かわいかわいと ほめはやされて 花の銀座を 初島田  それもひととき 一夜の想い つもる月日や 年の数 ごらん今宵も 柳の街に つむじ曲りの お月さま  ゆれる瓦斯等 ちるちる柳 肌につめたい 風のこえ 忘れましょうよ 昔のことは うわさばかりの 尾張町東海林太郎藤田まさと長津義司昔おもえば なつかし恋し 粋な手厘に 秘め模様 かわいかわいと ほめはやされて 花の銀座を 初島田  それもひととき 一夜の想い つもる月日や 年の数 ごらん今宵も 柳の街に つむじ曲りの お月さま  ゆれる瓦斯等 ちるちる柳 肌につめたい 風のこえ 忘れましょうよ 昔のことは うわさばかりの 尾張町
黒田節敵は討つべし 討つならば 米英二国を 倒すまで 生死を超えて 討つならば これぞ真の 大和魂  忠義一途の ますらおが 抜けば玉散る 日本刀 御国の楯と 大君に 捧げ尽くさん その生命  皇国御戦 八重汐の 行途に光る 十字星 南の海の 島々に 日の丸かざし 進むべし東海林太郎島田磬也不詳敵は討つべし 討つならば 米英二国を 倒すまで 生死を超えて 討つならば これぞ真の 大和魂  忠義一途の ますらおが 抜けば玉散る 日本刀 御国の楯と 大君に 捧げ尽くさん その生命  皇国御戦 八重汐の 行途に光る 十字星 南の海の 島々に 日の丸かざし 進むべし
軍国舞扇可愛い二八の 花かんざしに ちらり咲かした 心意気 見やれ今宵も 賀茂川あたり 皇国(すめら)乙女の 舞扇  「何時どしたやろか、 あてらもお国のために立派な仕事 せんとあかんなア いうていやったことがおましたなア。 そういうてからもう二年たったんどっせ。 一生懸命やったわ。 そやけどそれが、ようやっと実い 結んで、こないな嬉しいことあらへんわ。 あんたの心 あての心、 そして祇園中の心が明日は日本の空へ 向いて飛び立つのどっせ。」  花の振そで だらりの帯も かたちばかりの 浮調子 勤めはなれりゃ 銃後のまもり 綾(あや)にかけます 紅だすき  「飛んだえ、飛んだえ、 あんた泣いてはんの、おんなしやわ。 あてかて、あてかて、 いゝえ祇園の人かてみん なおんなし気持やわ。 あてらの真心が天に通じたんど すもの、泣いてもかまへんわ、 泣いてもかまへんわ。」  橋のぎぼしに 朝風受けて 待てばくるくる 銀の鳥 ほんに嬉しや 祇園の空を 晴れてひとさし 舞う翼東海林太郎藤田まさと陸奥明可愛い二八の 花かんざしに ちらり咲かした 心意気 見やれ今宵も 賀茂川あたり 皇国(すめら)乙女の 舞扇  「何時どしたやろか、 あてらもお国のために立派な仕事 せんとあかんなア いうていやったことがおましたなア。 そういうてからもう二年たったんどっせ。 一生懸命やったわ。 そやけどそれが、ようやっと実い 結んで、こないな嬉しいことあらへんわ。 あんたの心 あての心、 そして祇園中の心が明日は日本の空へ 向いて飛び立つのどっせ。」  花の振そで だらりの帯も かたちばかりの 浮調子 勤めはなれりゃ 銃後のまもり 綾(あや)にかけます 紅だすき  「飛んだえ、飛んだえ、 あんた泣いてはんの、おんなしやわ。 あてかて、あてかて、 いゝえ祇園の人かてみん なおんなし気持やわ。 あてらの真心が天に通じたんど すもの、泣いてもかまへんわ、 泣いてもかまへんわ。」  橋のぎぼしに 朝風受けて 待てばくるくる 銀の鳥 ほんに嬉しや 祇園の空を 晴れてひとさし 舞う翼
恋の鳥恋の嵐に 身を投げて 胸に狂うは 火の鳥か ようやくそれと うちあけて 何のかいなき そらだのみ  高い望は 捨てられず 意気でたてつく 身のつまり 泣くに泣かれぬ この日頃 何故か冷い 浮世風  家を追われて うらぶれて 叶わぬ恋を 嘆く身に 人が通わす 真心は なぐさめながら さりながら東海林太郎久米正雄原野為二恋の嵐に 身を投げて 胸に狂うは 火の鳥か ようやくそれと うちあけて 何のかいなき そらだのみ  高い望は 捨てられず 意気でたてつく 身のつまり 泣くに泣かれぬ この日頃 何故か冷い 浮世風  家を追われて うらぶれて 叶わぬ恋を 嘆く身に 人が通わす 真心は なぐさめながら さりながら
国境の町GOLD LYLIC橇(そり)の鈴さえ 寂(さび)しく響く 雪の曠野(こうや)よ 町の灯よ 一(ひと)つ山越しゃ 他国の星が 凍りつくよな国境(くにざかい)  故郷(こきょう)はなれて はるばる千里(せんり) なんで想いが とどこうぞ 遠きあの空 つくづく眺(なが)め 男泣きする宵(よい)もある  行方知らない さすらい暮(ぐら)し 空も灰色(はいいろ) また吹雪(ふぶき) 想いばかりが ただただ燃えて 君と逢うのはいつの日ぞGOLD LYLIC東海林太郎大木惇夫阿部武雄橇(そり)の鈴さえ 寂(さび)しく響く 雪の曠野(こうや)よ 町の灯よ 一(ひと)つ山越しゃ 他国の星が 凍りつくよな国境(くにざかい)  故郷(こきょう)はなれて はるばる千里(せんり) なんで想いが とどこうぞ 遠きあの空 つくづく眺(なが)め 男泣きする宵(よい)もある  行方知らない さすらい暮(ぐら)し 空も灰色(はいいろ) また吹雪(ふぶき) 想いばかりが ただただ燃えて 君と逢うのはいつの日ぞ
湖底の故郷夕陽(ゆうひ)は赤し 身は悲し 涙は熱く 頬濡らす さらば湖底の わが村よ 幼なき夢の 揺かごよ  あてなき道を 辿り行く 流れの旅は 涙さえ 枯れて儚なき 想い出よ あゝ うらぶれの 身はいずこ  別れは辛し 胸傷(いた)し 何処に求む ふるさとよ 今ぞあてなき 漂泊(さすらい)の 旅路へ上る 今日の空東海林太郎島田磬也鈴木武男夕陽(ゆうひ)は赤し 身は悲し 涙は熱く 頬濡らす さらば湖底の わが村よ 幼なき夢の 揺かごよ  あてなき道を 辿り行く 流れの旅は 涙さえ 枯れて儚なき 想い出よ あゝ うらぶれの 身はいずこ  別れは辛し 胸傷(いた)し 何処に求む ふるさとよ 今ぞあてなき 漂泊(さすらい)の 旅路へ上る 今日の空
さらば赤城よ今宵かぎりの 赤城の山と 月も惜しむか 木の葉かげ 明日は無宿の はかない身にも 男忠治の 意地はある  すてる赤城に 未練はないが 人の情けにゃ つまされる 意地を通した 男の胸に せめてなごりの 岩清水  肩に振り分け 手に三度笠 明日はいずこの 宿じゃやら かわい身内の 情けを胸に 忠治淋しい ひとり旅東海林太郎石田喜代夫利根一郎今宵かぎりの 赤城の山と 月も惜しむか 木の葉かげ 明日は無宿の はかない身にも 男忠治の 意地はある  すてる赤城に 未練はないが 人の情けにゃ つまされる 意地を通した 男の胸に せめてなごりの 岩清水  肩に振り分け 手に三度笠 明日はいずこの 宿じゃやら かわい身内の 情けを胸に 忠治淋しい ひとり旅
上海の街角でリラの花散るキャバレーで逢うて 今宵別れる街の角 紅の月さえ瞼ににじむ 夢の四馬路が懐かしや  「おい、もう泣くなよ。 あれをごらん、ほんのりと 紅の月が出てるじゃないか。 何もかもあの晩の通りだ。 去年初めて君に逢ったのも、 ちょうどリラの花咲くころ、 今年別れるのも、またリラの花散る晩だ。 そして場所は、 やっぱりこの四馬路だったなア あれから一年、 激しい戦火をあびたが、 今は日本軍の手で愉しい平和がやって来た。 ホラ、お聞き、ネ、 昔ながらのシナ音楽も聞こえるじゃないか。」  泣いて歩いちゃ人眼について 男、船乗りゃ気がひける せめて昨日の純情のままで 涙かくして別れよか  「君は故郷へ帰って たった一人のお母さんと大事に暮したまえ。 ぼくも明日から やくざな上海往来をやめて、 新しい北支の天地へ行く。 そこにはぼくの仕事が待っていてくれるんだ。 ねエ、それがお互いの幸福だ。 さア少しばかりだがこれを船賃のたしにして、 日本へ帰ってくれ、やがて十時だなァ。 汽船も出るから、 せめて埠頭まで送って行こう。」  君を愛していりゃこそ僕は 出世しなけりゃ恥しい 棄てる気じゃない別れてしばし 故郷で待てよと云うことさ東海林太郎佐藤惣之助山田栄一リラの花散るキャバレーで逢うて 今宵別れる街の角 紅の月さえ瞼ににじむ 夢の四馬路が懐かしや  「おい、もう泣くなよ。 あれをごらん、ほんのりと 紅の月が出てるじゃないか。 何もかもあの晩の通りだ。 去年初めて君に逢ったのも、 ちょうどリラの花咲くころ、 今年別れるのも、またリラの花散る晩だ。 そして場所は、 やっぱりこの四馬路だったなア あれから一年、 激しい戦火をあびたが、 今は日本軍の手で愉しい平和がやって来た。 ホラ、お聞き、ネ、 昔ながらのシナ音楽も聞こえるじゃないか。」  泣いて歩いちゃ人眼について 男、船乗りゃ気がひける せめて昨日の純情のままで 涙かくして別れよか  「君は故郷へ帰って たった一人のお母さんと大事に暮したまえ。 ぼくも明日から やくざな上海往来をやめて、 新しい北支の天地へ行く。 そこにはぼくの仕事が待っていてくれるんだ。 ねエ、それがお互いの幸福だ。 さア少しばかりだがこれを船賃のたしにして、 日本へ帰ってくれ、やがて十時だなァ。 汽船も出るから、 せめて埠頭まで送って行こう。」  君を愛していりゃこそ僕は 出世しなけりゃ恥しい 棄てる気じゃない別れてしばし 故郷で待てよと云うことさ
小隊長の日記光は闇に 目は土に 早暮れなずむ 森隠れ シンガポールは指呼の中 覚悟の待機 銃と剣 沈黙(しじま)に兵が 意気猛し  敵前上陸 敢行の 時、数刻に 迫りたり 一髪土に 残さじと 決死に燃ゆる 部下の前 我感激の 涙のみ  心を水のごと 澄ませ 生死を越えて しばし聞け 或るいは高く 咽(むせ)び来る 或るいは低く 滲み寄る 無弦の琴の かの調べ  天皇陛下の おん為に 立派に死ねと 訓示せる 小隊長の 我もまた 卒先これを 躬行(きゅうこう)し 最後を飾る 華たらん東海林太郎島田磐也杉山長谷雄光は闇に 目は土に 早暮れなずむ 森隠れ シンガポールは指呼の中 覚悟の待機 銃と剣 沈黙(しじま)に兵が 意気猛し  敵前上陸 敢行の 時、数刻に 迫りたり 一髪土に 残さじと 決死に燃ゆる 部下の前 我感激の 涙のみ  心を水のごと 澄ませ 生死を越えて しばし聞け 或るいは高く 咽(むせ)び来る 或るいは低く 滲み寄る 無弦の琴の かの調べ  天皇陛下の おん為に 立派に死ねと 訓示せる 小隊長の 我もまた 卒先これを 躬行(きゅうこう)し 最後を飾る 華たらん
城ヶ島夜曲沖の潮風 便りをたのむ 三浦三崎の いとしい人へ 搗布(かじめ)焼く火の ほのゆれ立つ あの浜へ  島の燈台 ほのめくたびに 見えてかくれる 通り矢の夜釣舟(よぶね) なぜに届かぬ このせつない わが想い  利久鼠の 雨降る夕べ 空に銀河の さやかな宵も 恋し三崎の 灯を眺めて 磯に佇(た)つ東海林太郎浜野耕一竹岡信幸沖の潮風 便りをたのむ 三浦三崎の いとしい人へ 搗布(かじめ)焼く火の ほのゆれ立つ あの浜へ  島の燈台 ほのめくたびに 見えてかくれる 通り矢の夜釣舟(よぶね) なぜに届かぬ このせつない わが想い  利久鼠の 雨降る夕べ 空に銀河の さやかな宵も 恋し三崎の 灯を眺めて 磯に佇(た)つ
すみだ川銀杏(いちょう)がえしに 黒繻子(くろじゅす)かけて 泣いて別れた すみだ川 思い出します 観音さまの 秋の日暮の 鐘の声  (セリフ) 「ああそうだったわねえ、 あなたが二十、わたしが十七の時よ。 いつも清元のお稽古から帰って来ると、 あなたは竹谷の渡し場で待っていてくれたわねえ。 そして二人の姿が水にうつるのを眺めながら にっこり笑って淋しく別れた、 ほんとにはかない恋だったわね……。」  娘ごころの 仲見世歩く 春を待つ夜の 歳の市 更けりゃ泣けます 今戸(いまど)の空に 幼馴染(おさななじみ)の お月さま  (セリフ) 「あれからあたしは芸者に出たものだから、 あなたは逢ってくれないし、 いつも観音様を お詣りする度に、 廻り道してなつかしい隅田のほとりを歩きながら、 ひとりで泣いていたの。 でも、もう泣きますまい、恋しい、恋しいと思っていた 初恋のあなたに逢えたんですもの。 今年はきっと、きっとうれしい春を迎えますわ……。」  都鳥さえ 一羽じゃとばぬ むかしこいしい 水の面(おも) 逢えば溶けます 涙の胸に 河岸(かし)の柳も 春の雪東海林太郎佐藤惣之助山田栄一銀杏(いちょう)がえしに 黒繻子(くろじゅす)かけて 泣いて別れた すみだ川 思い出します 観音さまの 秋の日暮の 鐘の声  (セリフ) 「ああそうだったわねえ、 あなたが二十、わたしが十七の時よ。 いつも清元のお稽古から帰って来ると、 あなたは竹谷の渡し場で待っていてくれたわねえ。 そして二人の姿が水にうつるのを眺めながら にっこり笑って淋しく別れた、 ほんとにはかない恋だったわね……。」  娘ごころの 仲見世歩く 春を待つ夜の 歳の市 更けりゃ泣けます 今戸(いまど)の空に 幼馴染(おさななじみ)の お月さま  (セリフ) 「あれからあたしは芸者に出たものだから、 あなたは逢ってくれないし、 いつも観音様を お詣りする度に、 廻り道してなつかしい隅田のほとりを歩きながら、 ひとりで泣いていたの。 でも、もう泣きますまい、恋しい、恋しいと思っていた 初恋のあなたに逢えたんですもの。 今年はきっと、きっとうれしい春を迎えますわ……。」  都鳥さえ 一羽じゃとばぬ むかしこいしい 水の面(おも) 逢えば溶けます 涙の胸に 河岸(かし)の柳も 春の雪
すみだ柳三つちがいの 兄さんが いつかうれしい いいなづけ 手と手つないで 隅田川 手と手つないで 隅田川  清元の おさらいの 唄は河面に ながれても 誰に昔を 言問橋よ 岸の柳の うすい夕月  親がさだめた そのひとも 荒い浮世の ながれゆえ 別れ別れの 西東 別れ別れの 西東東海林太郎西條八十竹岡信幸松尾健司三つちがいの 兄さんが いつかうれしい いいなづけ 手と手つないで 隅田川 手と手つないで 隅田川  清元の おさらいの 唄は河面に ながれても 誰に昔を 言問橋よ 岸の柳の うすい夕月  親がさだめた そのひとも 荒い浮世の ながれゆえ 別れ別れの 西東 別れ別れの 西東
戦場初舞台花の歌舞伎の 子と生まれ 眉を染めたも 昨日まで 今日は戦地で 銃(つつ)を執(と)る 若い心の 凛々しさよ 凛々しさよ  弾の響きを 合の手に 進む決死の 突撃は 馴れた芝居じゃ なけれども 今ぞ誉れの 初舞台 初舞台  遠いあの世の おとうさま ほめて下さい このわざを 天皇陛下 万才と 叫ぶわたしの 幕切れを 幕切れを東海林太郎佐藤惣之助服部逸郎花の歌舞伎の 子と生まれ 眉を染めたも 昨日まで 今日は戦地で 銃(つつ)を執(と)る 若い心の 凛々しさよ 凛々しさよ  弾の響きを 合の手に 進む決死の 突撃は 馴れた芝居じゃ なけれども 今ぞ誉れの 初舞台 初舞台  遠いあの世の おとうさま ほめて下さい このわざを 天皇陛下 万才と 叫ぶわたしの 幕切れを 幕切れを
戦友の遺骨を抱いて一番乗りを やるんだと 力んで死んだ 戦友の 遺骨を抱いて 今入る シンガポールの 朝の街  男だなんで 泣くものか 噛んでこらえた 感激も 山からおこる 万歳に 思わずほほが 濡れてくる  負けずぎらいの 戦友の 遺品(かたみ)の国旗(はた)を とりだして 雨によごれた 寄せ書を 山の頂上に 立ててやる  友よ見てくれ あの凪(な)いだ マラッカ海の 十字星 夜を日についだ 進撃に 君と眺めた あの星を  シンガポールを 陥(おと)しても まだ進撃は これからだ 遺骨を抱いて 俺は行く 護ってくれよ 戦友よ東海林太郎逵原実海軍軍楽隊一番乗りを やるんだと 力んで死んだ 戦友の 遺骨を抱いて 今入る シンガポールの 朝の街  男だなんで 泣くものか 噛んでこらえた 感激も 山からおこる 万歳に 思わずほほが 濡れてくる  負けずぎらいの 戦友の 遺品(かたみ)の国旗(はた)を とりだして 雨によごれた 寄せ書を 山の頂上に 立ててやる  友よ見てくれ あの凪(な)いだ マラッカ海の 十字星 夜を日についだ 進撃に 君と眺めた あの星を  シンガポールを 陥(おと)しても まだ進撃は これからだ 遺骨を抱いて 俺は行く 護ってくれよ 戦友よ
旅笠道中GOLD LYLIC夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺等(おいら)の旅は 風のまにまに 吹きさらし  風が変われば 俺等も変わる 仁義双六(すごろく) 丁半かけて 渡るやくざの たよりなさ  亭主もつなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種よ 恋も人情も 旅の空GOLD LYLIC東海林太郎藤田まさと大村能章夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺等(おいら)の旅は 風のまにまに 吹きさらし  風が変われば 俺等も変わる 仁義双六(すごろく) 丁半かけて 渡るやくざの たよりなさ  亭主もつなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種よ 恋も人情も 旅の空
第二の故郷胸に秘み込む 夕陽の赤さ 戦友(とも)よさぞかし 待っただろ 湿(し)けていよとも この乾麺麭(パン)は たった一つの 捧げ物  故国(くに)を出てから 今日この日まで 俺も待ったぞ 亡き戦友(とも)よ 眠れ静かに この山蔭で 此処は二人の 故郷だ  名残り惜(お)しいが また逢う日まで 君に代って 俺は征く 奥へ奥へと 山また山を 進軍進軍 また進軍東海林太郎奥野椰子夫新郷久胸に秘み込む 夕陽の赤さ 戦友(とも)よさぞかし 待っただろ 湿(し)けていよとも この乾麺麭(パン)は たった一つの 捧げ物  故国(くに)を出てから 今日この日まで 俺も待ったぞ 亡き戦友(とも)よ 眠れ静かに この山蔭で 此処は二人の 故郷だ  名残り惜(お)しいが また逢う日まで 君に代って 俺は征く 奥へ奥へと 山また山を 進軍進軍 また進軍
築地明石町河岸(かし)の小舟に ゆらゆら灯(あか)り 誰を待つ身の 花の眉 すねた夜風を 袂(たもと)に抱いて 憎くや今宵も 明石町  「想い出って、なぜこんなに悲しいのでしょう。 あたしまた今夜も、知らず知らずの間に、ここ へ来てしまったのよ。女って弱いものだわ。 過ぎ去った昔のことばかり思って泣いている んですもの。でも、これが女よ、笑わないで、 笑わないでちょうだいね。そして成功なすった お姿を、一日も早く見せて下さいね。」  ほんに想えば 昨日のことは 今宵泣けとの 謎かしら 泣いてみたとて 詮(せん)ないけれど 女ごころの なんとしょう  「早いものね。もうあれから三年経ってしまっ たんですもの。あなたが立派に成功なさる日ま で、きっと待っていますと、お誓いしたあたし… …、でも、それがみんな夢だったのね。変わっ たわ、あなたがお変りになったと同じように、 あたしもすっかり変わってしまいましたわ。皮肉 じゃないのよ。いいえ、あたしはこれが一番い いお互いの道だと思っていますの。あたし生 れ変わった気持で、これからの世の中を強く 強く、きっと生き抜いてみせますわ。」  情けひとつで 浮世が住めりゃ なんで泣きましょ 都鳥 水の流れに 想いを捨てる これも義理ゆえ 運命(さだめ)ゆえ東海林太郎藤田まさと長津義司河岸(かし)の小舟に ゆらゆら灯(あか)り 誰を待つ身の 花の眉 すねた夜風を 袂(たもと)に抱いて 憎くや今宵も 明石町  「想い出って、なぜこんなに悲しいのでしょう。 あたしまた今夜も、知らず知らずの間に、ここ へ来てしまったのよ。女って弱いものだわ。 過ぎ去った昔のことばかり思って泣いている んですもの。でも、これが女よ、笑わないで、 笑わないでちょうだいね。そして成功なすった お姿を、一日も早く見せて下さいね。」  ほんに想えば 昨日のことは 今宵泣けとの 謎かしら 泣いてみたとて 詮(せん)ないけれど 女ごころの なんとしょう  「早いものね。もうあれから三年経ってしまっ たんですもの。あなたが立派に成功なさる日ま で、きっと待っていますと、お誓いしたあたし… …、でも、それがみんな夢だったのね。変わっ たわ、あなたがお変りになったと同じように、 あたしもすっかり変わってしまいましたわ。皮肉 じゃないのよ。いいえ、あたしはこれが一番い いお互いの道だと思っていますの。あたし生 れ変わった気持で、これからの世の中を強く 強く、きっと生き抜いてみせますわ。」  情けひとつで 浮世が住めりゃ なんで泣きましょ 都鳥 水の流れに 想いを捨てる これも義理ゆえ 運命(さだめ)ゆえ
野崎小唄GOLD LYLIC野崎参りは 屋形船でまいろ どこを向いても 菜の花ざかり 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる 呼んで見ようか 土手の人  野崎参りは 屋形船でまいろ お染め久松 切ない恋に 残る紅梅 久作(きゅうさく)屋敷 今も降らすか 春の雨  野崎参りは 屋形船でまいろ 音にきこえた 観音ござる お願(がん)かけよか うたりょか滝に 滝は白絹 法(のり)の水GOLD LYLIC東海林太郎今中楓溪大村能章野崎参りは 屋形船でまいろ どこを向いても 菜の花ざかり 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる 呼んで見ようか 土手の人  野崎参りは 屋形船でまいろ お染め久松 切ない恋に 残る紅梅 久作(きゅうさく)屋敷 今も降らすか 春の雨  野崎参りは 屋形船でまいろ 音にきこえた 観音ござる お願(がん)かけよか うたりょか滝に 滝は白絹 法(のり)の水
涯なき南海護謨(ゴム)の林に つゞいた海よ 荒れて呉れるな 夜がふかい 昼の戦闘(いくさ)に 疲れた兵も 軍馬(うま)と添い寝の 仮枕 桜咲いたか 椿はまだか 思い出させる 祖国の空へ あれよ 南の星が飛ぶ  遠い白波 翡翠の空に 月は上弦 うすあかり 永久に瞬く 十字の星が こゝは南海(みなみ)の 涯と呼ぶ 明日の命は 知れぬとも 草を枕の高鼾 日本男児の 本領ぞ  眠るつわもの 万里を越えて よくぞはるばる 来たことよ 夢は故郷の 妹か母か 明けりゃまた征く ジャングルか東海林太郎萩原四郎能代八郎護謨(ゴム)の林に つゞいた海よ 荒れて呉れるな 夜がふかい 昼の戦闘(いくさ)に 疲れた兵も 軍馬(うま)と添い寝の 仮枕 桜咲いたか 椿はまだか 思い出させる 祖国の空へ あれよ 南の星が飛ぶ  遠い白波 翡翠の空に 月は上弦 うすあかり 永久に瞬く 十字の星が こゝは南海(みなみ)の 涯と呼ぶ 明日の命は 知れぬとも 草を枕の高鼾 日本男児の 本領ぞ  眠るつわもの 万里を越えて よくぞはるばる 来たことよ 夢は故郷の 妹か母か 明けりゃまた征く ジャングルか
春の哀歌君、愛しさもわが胸に 秘めては熱き涙かよ 情(つれ)なき風に散る花の ゆくえは悲し追うなかれ  君、わが胸を去りしより 花咲く春も他に見て いくたび送る想い出の 丘辺に立ちて人知れず  君、恋しさもわが胸に つゝめば熱き想いかよ 散り逝く花は 花なれど 返らぬ君よ今いづこ東海林太郎島田磬也古関裕而仁木他喜雄君、愛しさもわが胸に 秘めては熱き涙かよ 情(つれ)なき風に散る花の ゆくえは悲し追うなかれ  君、わが胸を去りしより 花咲く春も他に見て いくたび送る想い出の 丘辺に立ちて人知れず  君、恋しさもわが胸に つゝめば熱き想いかよ 散り逝く花は 花なれど 返らぬ君よ今いづこ
吹雪の国境表は吹雪だよ まだ夜は長い あの娘と踊れば 苦労も忘れる 春も来る 鳴らせよバラライカ 胸打つトレモロに 忘れた故郷の 匂いがあるよ  耳輪がよく似合う ジプシーの娘 黒い瞳が 何故だか今夜は うるんでる 鳴らせよバラライカ 胸打つトレモロに 忘れた泪の 匂いがあるよ  ウォッカ呑み呑み ペイチカ囲みゃ 知らない同志も いつしか肩くむ 歌も出る 鳴らせよバラライカ 胸打つトレモロに 忘れた昔の 匂いがあるよ東海林太郎朝吹薫森一也森一也表は吹雪だよ まだ夜は長い あの娘と踊れば 苦労も忘れる 春も来る 鳴らせよバラライカ 胸打つトレモロに 忘れた故郷の 匂いがあるよ  耳輪がよく似合う ジプシーの娘 黒い瞳が 何故だか今夜は うるんでる 鳴らせよバラライカ 胸打つトレモロに 忘れた泪の 匂いがあるよ  ウォッカ呑み呑み ペイチカ囲みゃ 知らない同志も いつしか肩くむ 歌も出る 鳴らせよバラライカ 胸打つトレモロに 忘れた昔の 匂いがあるよ
麦と兵隊GOLD LYLIC徐州(じょしゅう)々々と 人馬(じんば)は進む 徐州居よいか 住みよいか 酒落(しゃれ)た文句に 振り返えりゃ お国訛(なま)りの おけさ節 ひげがほゝえむ 麦畑  戦友(とも)を背にして 道なき道を 行けば戦野(せんや)は 夜の雨 すまぬすまぬを背中に聞けば 馬鹿を云うなと また進む 兵の歩みの 頼もしさ  腕をたたいて 遙かな空を 仰ぐ眸(ひとみ)に 雲が飛ぶ 遠く祖国を はなれ来て しみじみ知った 祖国愛 戦友よ来て見よ あの雲を  行けど進めど 麦また麦の 波の深さよ 夜の寒さ 声を殺して 黙々と 影を落して 粛(しゅく)々と 兵は徐州へ 前線へGOLD LYLIC東海林太郎藤田まさと大村能章徐州(じょしゅう)々々と 人馬(じんば)は進む 徐州居よいか 住みよいか 酒落(しゃれ)た文句に 振り返えりゃ お国訛(なま)りの おけさ節 ひげがほゝえむ 麦畑  戦友(とも)を背にして 道なき道を 行けば戦野(せんや)は 夜の雨 すまぬすまぬを背中に聞けば 馬鹿を云うなと また進む 兵の歩みの 頼もしさ  腕をたたいて 遙かな空を 仰ぐ眸(ひとみ)に 雲が飛ぶ 遠く祖国を はなれ来て しみじみ知った 祖国愛 戦友よ来て見よ あの雲を  行けど進めど 麦また麦の 波の深さよ 夜の寒さ 声を殺して 黙々と 影を落して 粛(しゅく)々と 兵は徐州へ 前線へ
むらさき小唄流す涙が お芝居ならば 何の苦労も あるまいに 濡れて燕の 泣く声は あわれ浮名の 女形  好いちゃいけない 好かれちゃならぬ 仇(あだ)なひとよの 浮気舟 乗せて流れて 何時までか しのび逢うのも 恋じゃない  嘘か真か 偽(にせ)むらさきか 男心を 誰(たれ)か知る 散るも散らすも 人の世の 命さびしや 薄ぼたん東海林太郎佐藤惚之助阿部武雄流す涙が お芝居ならば 何の苦労も あるまいに 濡れて燕の 泣く声は あわれ浮名の 女形  好いちゃいけない 好かれちゃならぬ 仇(あだ)なひとよの 浮気舟 乗せて流れて 何時までか しのび逢うのも 恋じゃない  嘘か真か 偽(にせ)むらさきか 男心を 誰(たれ)か知る 散るも散らすも 人の世の 命さびしや 薄ぼたん
名月赤城山GOLD LYLIC男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰(たれ)が吹く  意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと 悟る草鞋に 散る落葉  渡る雁がね 乱れて啼いて 明日はいずこの 塒(ねぐら)やら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半の風GOLD LYLIC東海林太郎矢島寵児菊地博男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰(たれ)が吹く  意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと 悟る草鞋に 散る落葉  渡る雁がね 乱れて啼いて 明日はいずこの 塒(ねぐら)やら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半の風
椰子の実名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ  故郷(ふるさと)の岸を 離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)  旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる 枝はなお 影をやなせる  われもまた 渚(なぎさ)を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ  実をとりて 胸にあつれば 新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい)  海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙  思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお) いずれの日にか 国に帰らん東海林太郎島崎藤村大中寅二大中寅二名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ  故郷(ふるさと)の岸を 離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)  旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる 枝はなお 影をやなせる  われもまた 渚(なぎさ)を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ  実をとりて 胸にあつれば 新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい)  海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙  思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお) いずれの日にか 国に帰らん
山は夕焼け山は夕焼け 麓(ふもと)は小焼け ひとりとぼとぼ 裾野に暮れりゃ 吹くな木枯 侘びしゅうてならぬ 心しみじみ 旅の鳥  西に東に 仮寝の枕 思い遙かな ふるさと偲(しの)びゃ 遠い灯(あかり)が 恋しゅてならぬ 心しみじみ 里ごころ  塒(ねぐら)定めぬ はかない旅路 きょうもとぼとぼ 枯野を辿(たど)りゃ 沈む夕陽が 哀しゅうてならぬ 心しみじみ 一つ星東海林太郎岡田千秋田村しげる田村しげる山は夕焼け 麓(ふもと)は小焼け ひとりとぼとぼ 裾野に暮れりゃ 吹くな木枯 侘びしゅうてならぬ 心しみじみ 旅の鳥  西に東に 仮寝の枕 思い遙かな ふるさと偲(しの)びゃ 遠い灯(あかり)が 恋しゅてならぬ 心しみじみ 里ごころ  塒(ねぐら)定めぬ はかない旅路 きょうもとぼとぼ 枯野を辿(たど)りゃ 沈む夕陽が 哀しゅうてならぬ 心しみじみ 一つ星
雪と兵隊祖国離れて 弾雨の港 すでに「四度」の冬の風 戦する身はいとわねど 無念だ冬の大陸を 雪に人馬の 血が凍る  眼開けば 風雪万里 骨も裂けよと狂う中 国を出てから 幾月ぞ いななく愛馬(こま)に頬寄せて 兵は涙の進軍歌  何の惜しかろ 五尺の体 よしやこの場に倒るとも 大和男の魂だ 吹雪の空にこの土に 立てて見せるぞ 日章旗東海林太郎藤田まさと大久保徳二郎祖国離れて 弾雨の港 すでに「四度」の冬の風 戦する身はいとわねど 無念だ冬の大陸を 雪に人馬の 血が凍る  眼開けば 風雪万里 骨も裂けよと狂う中 国を出てから 幾月ぞ いななく愛馬(こま)に頬寄せて 兵は涙の進軍歌  何の惜しかろ 五尺の体 よしやこの場に倒るとも 大和男の魂だ 吹雪の空にこの土に 立てて見せるぞ 日章旗
流浪の旅流れ流れて 落ち行く先は 北はシベリヤ 南はジャワよ 何処の土地を 墓所と定め 何処の土地の 土と終らん  昨日は東 今日は西と 流浪の旅は 何時までつづく 果てなき海の 沖の中なる 島にでもよし 永住の地欲し  思えば哀れ 二八の春に 親の御胸を 離れ来てより 過ぎ来し方を 思いて我は 遠き故郷の 御空ぞ恋し東海林太郎宮島郁芳・後藤紫雲宮島郁芳・後藤紫雲流れ流れて 落ち行く先は 北はシベリヤ 南はジャワよ 何処の土地を 墓所と定め 何処の土地の 土と終らん  昨日は東 今日は西と 流浪の旅は 何時までつづく 果てなき海の 沖の中なる 島にでもよし 永住の地欲し  思えば哀れ 二八の春に 親の御胸を 離れ来てより 過ぎ来し方を 思いて我は 遠き故郷の 御空ぞ恋し
恋慕しぐれ声をかけよか かけずに行こか 雨の祇園の 傘の内 想い出すまい 昨日の夢は 心がわりの心がわりの エゝ河原町  濡れて行こうか 盃乾そか 夜の木屋町 雨がふる にがい酒だよ 今宵の酒は 男ひとりの男ひとりの エゝ先斗町  花見小路か 畷(なわて)の通か まわり道した あの夜の 君の面影 だきしめ乍ら どこへ流れるどこへ流れる エゝ加茂の水東海林太郎石川潭月森一也森一也声をかけよか かけずに行こか 雨の祇園の 傘の内 想い出すまい 昨日の夢は 心がわりの心がわりの エゝ河原町  濡れて行こうか 盃乾そか 夜の木屋町 雨がふる にがい酒だよ 今宵の酒は 男ひとりの男ひとりの エゝ先斗町  花見小路か 畷(なわて)の通か まわり道した あの夜の 君の面影 だきしめ乍ら どこへ流れるどこへ流れる エゝ加茂の水
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