人生は一本の長い煙草のようなもの僕は何を描くだろう 果てのない 暗い夜空に どんな悲しみを どんなときめきを この先いつか出会うはずの 誰かのことを思ってみる 顔さえ知らない きみを想ってみる ふいに涙がこぼれた 泣きたい理由もないのに 僕の知らない未来を 涙はみつめている たとえば僕の人生は 一本の長い煙草のように 想いを燃やして 想いを燻らせ 長く長く 煙はのびて 細く細く 空へとのびて やがては薄れて 見えなくなっても 香りだけは消えずに いつまでも 旅をつづけて ある夜 誰かの夢に 静かに とどくだろう たとえば僕の人生は 一本の長い煙草のように 想いを燃やして 想いを燻らせ 明日は何を描くだろう 果てのない 暗い夜空に どんな悲しみを どんなときめきを | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 僕は何を描くだろう 果てのない 暗い夜空に どんな悲しみを どんなときめきを この先いつか出会うはずの 誰かのことを思ってみる 顔さえ知らない きみを想ってみる ふいに涙がこぼれた 泣きたい理由もないのに 僕の知らない未来を 涙はみつめている たとえば僕の人生は 一本の長い煙草のように 想いを燃やして 想いを燻らせ 長く長く 煙はのびて 細く細く 空へとのびて やがては薄れて 見えなくなっても 香りだけは消えずに いつまでも 旅をつづけて ある夜 誰かの夢に 静かに とどくだろう たとえば僕の人生は 一本の長い煙草のように 想いを燃やして 想いを燻らせ 明日は何を描くだろう 果てのない 暗い夜空に どんな悲しみを どんなときめきを |
ただ風のためにわたしが動くのは ただ風を起こすために 彼から誰かへと そしてまた べつの人へ 風がとまるたびに わたしは すりぬける 夕暮れがおりてきた 湖の小舟の中 あなたが つぶやいた はじめての謎のような 遠い国の言葉 答はさがさない 言葉や約束には 何の力もない 本当にやさしいものは ただ ひたいの汗と 吐息 あなたの背中で 地球が ざわめいてる わたしは 山になる 森になる さかなになる さがしていたものが 今 この手の中に 愛という名前の 小さな部屋を捨てて 今はただ 風のためにだけ ただ 風のためにだけ はずした時計を 湖に投げ落として 少しずつ影になる その顔を みつめてる このまま 消えていい 大きな風の中 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | わたしが動くのは ただ風を起こすために 彼から誰かへと そしてまた べつの人へ 風がとまるたびに わたしは すりぬける 夕暮れがおりてきた 湖の小舟の中 あなたが つぶやいた はじめての謎のような 遠い国の言葉 答はさがさない 言葉や約束には 何の力もない 本当にやさしいものは ただ ひたいの汗と 吐息 あなたの背中で 地球が ざわめいてる わたしは 山になる 森になる さかなになる さがしていたものが 今 この手の中に 愛という名前の 小さな部屋を捨てて 今はただ 風のためにだけ ただ 風のためにだけ はずした時計を 湖に投げ落として 少しずつ影になる その顔を みつめてる このまま 消えていい 大きな風の中 |
黄昏通りを行きかう 人影もなく 路地裏に響く 呼び声もない 焚かれることない 凍えた炉辺 閉ざされたままの 小さな扉 歴史を刻んだ 石の壁も 今は色あせ 形をなくし 草に覆われた 石畳には 砂埃だけが 遊んでいる みんなはどこへ 行ったのだろう 私が愛した あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 涙する ひろがる田畑に 種は撒かれず 名前を知らない 草が茂る 営みの跡を 草木が隠し 実りの記憶も 遠くになった 繕い続けても ほつれていく 輝きの消えた 私の世界 行く手を照らす 灯りもなしに それでも歩みは 止められぬ これからどこへ 行くのだろう 私の愛する あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 立ち尽くす | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | | 通りを行きかう 人影もなく 路地裏に響く 呼び声もない 焚かれることない 凍えた炉辺 閉ざされたままの 小さな扉 歴史を刻んだ 石の壁も 今は色あせ 形をなくし 草に覆われた 石畳には 砂埃だけが 遊んでいる みんなはどこへ 行ったのだろう 私が愛した あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 涙する ひろがる田畑に 種は撒かれず 名前を知らない 草が茂る 営みの跡を 草木が隠し 実りの記憶も 遠くになった 繕い続けても ほつれていく 輝きの消えた 私の世界 行く手を照らす 灯りもなしに それでも歩みは 止められぬ これからどこへ 行くのだろう 私の愛する あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 立ち尽くす |
ガラスの天球儀涙の雨が降る 天球儀の中を 走れきみのレインコート どしゃ降りの星雲 大きな傘さして 雨に負けないで あした きみは元気になるよ 部屋中の本を 投げて泣いたあとで 冒険好きの 少年のような きみのあの頃の 瞳がかえってくる 星座が乱れてる! 水瓶がくだけた! ずぶぬれの銀河 走れ もっと遠くへ できるだけ遠くへ 風の彼方へ まっすぐ前をみつめるきみの まなざしを今も 彼は覚えている 夢を守る きみの勇気を 愛していたんだ 世界中の誰よりも ケンタウルス ペルセウス 竜の眼の涙 高く飛べ 白いつばさのペガサス 涙の雨が降る 天球儀の中を 走れきみのレインコート どしゃ降りの星雲 大きな傘さして 雨に負けないで 星座が乱れてる! 水瓶がくだけた! ずぶぬれの銀河 走れ もっと遠くへ できるだけ遠くへ 風の彼方へ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 崎谷健次郎 | | 涙の雨が降る 天球儀の中を 走れきみのレインコート どしゃ降りの星雲 大きな傘さして 雨に負けないで あした きみは元気になるよ 部屋中の本を 投げて泣いたあとで 冒険好きの 少年のような きみのあの頃の 瞳がかえってくる 星座が乱れてる! 水瓶がくだけた! ずぶぬれの銀河 走れ もっと遠くへ できるだけ遠くへ 風の彼方へ まっすぐ前をみつめるきみの まなざしを今も 彼は覚えている 夢を守る きみの勇気を 愛していたんだ 世界中の誰よりも ケンタウルス ペルセウス 竜の眼の涙 高く飛べ 白いつばさのペガサス 涙の雨が降る 天球儀の中を 走れきみのレインコート どしゃ降りの星雲 大きな傘さして 雨に負けないで 星座が乱れてる! 水瓶がくだけた! ずぶぬれの銀河 走れ もっと遠くへ できるだけ遠くへ 風の彼方へ |
しまうまわからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに どこからか湧いてきた 見たこともない人たちが 怖い顔でにらみつけ 腕をつかんで連れていく 狭い部屋 白い時計が うるさく 話しかけてる お金なんて どうでもいい ある時も ない時もあるし ある時は 払えるけど ない時は 払えないだけよ そこにあるものを食べ 目の前にある服を着て どこにでも寝ころがり 眠くなればそこで眠る 青い空 わたしの空と ひろがる草原に抱かれ 本能も生きる知恵も なぜか何もない しまうま とびかかるライオンに 抗うことさえ知らない 青い空 わたしの空と 返して ここは好きじゃない わからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに…… | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 斎藤ネコ | わからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに どこからか湧いてきた 見たこともない人たちが 怖い顔でにらみつけ 腕をつかんで連れていく 狭い部屋 白い時計が うるさく 話しかけてる お金なんて どうでもいい ある時も ない時もあるし ある時は 払えるけど ない時は 払えないだけよ そこにあるものを食べ 目の前にある服を着て どこにでも寝ころがり 眠くなればそこで眠る 青い空 わたしの空と ひろがる草原に抱かれ 本能も生きる知恵も なぜか何もない しまうま とびかかるライオンに 抗うことさえ知らない 青い空 わたしの空と 返して ここは好きじゃない わからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに…… |
夜の一品夜空の 深い青さを染めつけた 幻の皿の上に 緑の葉をしきつめて ただひとり 目を閉じて 横たわれば きこえる 遠い銀河のまわる音 ゴゴゴゴゴ 熱い祭 わたしの体にうずく 星たちが 食欲の 汗を垂らす もう誰も ここにはいない 愛された 記憶も遠く なぜだかわたし 涙も流さずに 夢みてる 銀のナイフ ユリネと魚とわたし 柔肌に しみてくる 熱いオイル 食べるなら 今夜しかない くるおしい 旬の発熱 今まさに わたしの上に おとずれた 黄金のとき それでも ここには誰もいないから 星だけが はじけ落ちて 暗闇焦がす 火花のせつなさに 香りたつ 夜のハーブ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 夜空の 深い青さを染めつけた 幻の皿の上に 緑の葉をしきつめて ただひとり 目を閉じて 横たわれば きこえる 遠い銀河のまわる音 ゴゴゴゴゴ 熱い祭 わたしの体にうずく 星たちが 食欲の 汗を垂らす もう誰も ここにはいない 愛された 記憶も遠く なぜだかわたし 涙も流さずに 夢みてる 銀のナイフ ユリネと魚とわたし 柔肌に しみてくる 熱いオイル 食べるなら 今夜しかない くるおしい 旬の発熱 今まさに わたしの上に おとずれた 黄金のとき それでも ここには誰もいないから 星だけが はじけ落ちて 暗闇焦がす 火花のせつなさに 香りたつ 夜のハーブ |
ネムルル名前はネムルル いつも眠たい子猫 そばにいるだけで みんな眠たくなるよ おやすみ ネムルル きもちよく丸まって おやすみ ネムルル 夢の毛布にくるまって 名前はネムルル 目には見えない子猫 目には見えないけど 眠くなるからわかる おやすみ ネムルル 夢の橋を渡ろうね おやすみ ネムルル お月さまをかじろうね paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan 今夜は満月 猫の力が強い 半径9キロ圏内 人も電車も眠った おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル 終わりのないメリーゴーラウンド おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル とろけるようなメリーゴーラウンド paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | 名前はネムルル いつも眠たい子猫 そばにいるだけで みんな眠たくなるよ おやすみ ネムルル きもちよく丸まって おやすみ ネムルル 夢の毛布にくるまって 名前はネムルル 目には見えない子猫 目には見えないけど 眠くなるからわかる おやすみ ネムルル 夢の橋を渡ろうね おやすみ ネムルル お月さまをかじろうね paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan 今夜は満月 猫の力が強い 半径9キロ圏内 人も電車も眠った おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル 終わりのないメリーゴーラウンド おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル とろけるようなメリーゴーラウンド paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan |
おうちでかくれんぼおうちでピョン かくれんぼ ピンクの消しゴム かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに 引き出しの中 (ないなー) 机のうしろ (ここにもない) おなべのフタあけて (やっぱりないか…) どこにもみつからない さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。 おうちでピョン かくれんぼ パパのメガネが かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに ベッドのまくらもと (ないよ) リビングの椅子 (ないない) 冷蔵庫の野菜室 (なんでだよ!) どこにもみつからない さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。 (困るんだけど…ブツブツ) おうちでピョン かくれんぼ わたしの妹 かくれんぼ 今ここで 寝てたのに たしかにここで 寝てたのに トイレにバスルーム (いた? いないー) ベランダ 押し入れ (そっちは? いないよー) エプロンのポケット (はいらないよ!) どこにもみつからない さがしてもいなければ お茶でも飲んでひと休み いなけりゃいないで ま、いっか。 (よくないよ!) 妹の声… (いるよー) 妹の声… (ここだよー) すぐそばで聞こえる… (ここにいるよー) 目の前にいましたよ! (えーーっ/なにそれー どういうこと?ガヤガヤザワザワ) はじめからいましたよ 一緒にずっといましたよ 一緒にさがしていましたよ ま、いっか。 (まいっか~) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | おうちでピョン かくれんぼ ピンクの消しゴム かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに 引き出しの中 (ないなー) 机のうしろ (ここにもない) おなべのフタあけて (やっぱりないか…) どこにもみつからない さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。 おうちでピョン かくれんぼ パパのメガネが かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに ベッドのまくらもと (ないよ) リビングの椅子 (ないない) 冷蔵庫の野菜室 (なんでだよ!) どこにもみつからない さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。 (困るんだけど…ブツブツ) おうちでピョン かくれんぼ わたしの妹 かくれんぼ 今ここで 寝てたのに たしかにここで 寝てたのに トイレにバスルーム (いた? いないー) ベランダ 押し入れ (そっちは? いないよー) エプロンのポケット (はいらないよ!) どこにもみつからない さがしてもいなければ お茶でも飲んでひと休み いなけりゃいないで ま、いっか。 (よくないよ!) 妹の声… (いるよー) 妹の声… (ここだよー) すぐそばで聞こえる… (ここにいるよー) 目の前にいましたよ! (えーーっ/なにそれー どういうこと?ガヤガヤザワザワ) はじめからいましたよ 一緒にずっといましたよ 一緒にさがしていましたよ ま、いっか。 (まいっか~) |
光る馬車夜空を細長く切りとる 月明りの窓 窓辺にたたずむあなたの影だけを いつまでもわたし みつめてた あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 世界のどこにもない街の どこにもない部屋 どこにもいない人 今だけの恋人 今だけの夢を抱きしめた 愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 寝静まる青い街並みを 幻影の光る馬車が行く 遠ざかる馬車の鈴の音が あなたの言葉を耳に繰り返す (愛してる きみを誰よりも) (愛してる 時が流れても) (愛してる ぼくは変わらない) 遠のく鈴の音だけが いつまでも消えない あなたの心に 生きつづけることが 死ぬよりも もっと淋しいの あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 夜空を細長く切りとる 月明りの窓 窓辺にたたずむあなたの影だけを いつまでもわたし みつめてた あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 世界のどこにもない街の どこにもない部屋 どこにもいない人 今だけの恋人 今だけの夢を抱きしめた 愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 寝静まる青い街並みを 幻影の光る馬車が行く 遠ざかる馬車の鈴の音が あなたの言葉を耳に繰り返す (愛してる きみを誰よりも) (愛してる 時が流れても) (愛してる ぼくは変わらない) 遠のく鈴の音だけが いつまでも消えない あなたの心に 生きつづけることが 死ぬよりも もっと淋しいの あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して |
風を忘れて気まぐれ風に 傷ついた あの子のこころ どこへ行くの その日を見るのが つらいから そんなに楽しそうに もう電話かけないで あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて 風は気まぐれ いつだって 誰かの心を 吹きぬけて どこかへ飛んで 行きたいの 夢のすき間を ふらふらとふらふらと あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 気まぐれ風に 傷ついた あの子のこころ どこへ行くの その日を見るのが つらいから そんなに楽しそうに もう電話かけないで あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて 風は気まぐれ いつだって 誰かの心を 吹きぬけて どこかへ飛んで 行きたいの 夢のすき間を ふらふらとふらふらと あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて |
二人目の人類真夜中に目が覚めて となりを見ると わたししかいないはずの この部屋の中 誰かが寝ていた この人は誰? わたしではないし この人は誰? 影ではないし 静かな部屋に寝息の音が はっきりきこえる さわってみると温かい 腕も胸も肩も 確かに生きてる この人は誰? わたしではないし この人は誰? 夢ではないし この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類 眠るあなたのうしろの闇に 何十億の 見知らぬ母が 見知らぬ兄が 見知らぬ友が ふと見えた気がした この人は誰? わたしでない誰か この人は誰? どうしてここにいるの? この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類 世界にとってみれば ちっぽけなひとり だけどわたしにとっては 初めての いとおしい魂 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 真夜中に目が覚めて となりを見ると わたししかいないはずの この部屋の中 誰かが寝ていた この人は誰? わたしではないし この人は誰? 影ではないし 静かな部屋に寝息の音が はっきりきこえる さわってみると温かい 腕も胸も肩も 確かに生きてる この人は誰? わたしではないし この人は誰? 夢ではないし この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類 眠るあなたのうしろの闇に 何十億の 見知らぬ母が 見知らぬ兄が 見知らぬ友が ふと見えた気がした この人は誰? わたしでない誰か この人は誰? どうしてここにいるの? この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類 世界にとってみれば ちっぽけなひとり だけどわたしにとっては 初めての いとおしい魂 |
不思議な手紙不思議な手紙がついたよ 日曜日の朝、突然に 見覚えのない文字だけど なつかしさがふとこみあげて あけてみると 白いびんせん たった一枚 だったひとこと 「もうすぐだよ もうすぐだよ」 その時ボクらの心をそっと走りぬけた風のようなもの 不思議な手紙がついたよ 日曜日の朝、突然に あなたはどんな顔してるの どんなこと話すの どんな声で でかけて行くよ あなたに会いに きっとあなたをみつけに行くよ もうすぐだよ! もうすぐだよ! あなたの声の呼ぶほうへボクらは歩くよ 口笛吹いてさ どこかの街でめぐり会えたら ほほえみかけて名前呼んでね もうすぐだよ! もうすぐだよ! ボクらは気ままな旅人 風を道連れにどこまでも歩く | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 不思議な手紙がついたよ 日曜日の朝、突然に 見覚えのない文字だけど なつかしさがふとこみあげて あけてみると 白いびんせん たった一枚 だったひとこと 「もうすぐだよ もうすぐだよ」 その時ボクらの心をそっと走りぬけた風のようなもの 不思議な手紙がついたよ 日曜日の朝、突然に あなたはどんな顔してるの どんなこと話すの どんな声で でかけて行くよ あなたに会いに きっとあなたをみつけに行くよ もうすぐだよ! もうすぐだよ! あなたの声の呼ぶほうへボクらは歩くよ 口笛吹いてさ どこかの街でめぐり会えたら ほほえみかけて名前呼んでね もうすぐだよ! もうすぐだよ! ボクらは気ままな旅人 風を道連れにどこまでも歩く |
トマトの森おはよう ここはトマトの森です 光が からだの中を 流れている まだ夢の中にいる 白い朝の きみの目がみつめてる 無限の色 ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは秘密の場所 透きとおるアルペジオ 冷たい水 つまさきに キラキラと はじけてとぶ おはよう ここはトマトの森です おはよう ここはトマトの森です 両手をのばせば きみの指先 宇宙の彼方の風に とどくだろう 始まりと終わりとが ひとつになる くりかえし くりかえし 波のように ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは不思議な場所 ふりそそぐ朝の陽や 風や雨に はぐくまれ あざやかに色づくまで おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です きみ をほんとに育てる力は きみ のいのちの中に 隠れているんだ 大地から生まれ出た 子供たちの 晴れやかな歌声が 聴こえてくる おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | おはよう ここはトマトの森です 光が からだの中を 流れている まだ夢の中にいる 白い朝の きみの目がみつめてる 無限の色 ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは秘密の場所 透きとおるアルペジオ 冷たい水 つまさきに キラキラと はじけてとぶ おはよう ここはトマトの森です おはよう ここはトマトの森です 両手をのばせば きみの指先 宇宙の彼方の風に とどくだろう 始まりと終わりとが ひとつになる くりかえし くりかえし 波のように ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは不思議な場所 ふりそそぐ朝の陽や 風や雨に はぐくまれ あざやかに色づくまで おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です きみ をほんとに育てる力は きみ のいのちの中に 隠れているんだ 大地から生まれ出た 子供たちの 晴れやかな歌声が 聴こえてくる おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です |
イマージュ夜明け前の透きとおる風 あなたは曲りくねる道を 走り去るのよ 追いかけても私は裸足 いばらの枝が髪や胸を 傷つけるの 恋はあやふやなイマージュ 心に揺れ動くの くちびるは今もあなたからの キスに色づくのに ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢の中の話 茜色の朝焼け雲が 答えの出ない愛を不意に 辛くさせるの 出来るならば小鳥になって 痛めた羽が折れるまでも あなた追うわ 恋はあざやかなイマージュ 振られても片想い 指さきが胸に触れただけで 薔薇になれた私 ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢に生きた二人 恋は不確かなイマージュ 失われやすいもの ぬくもりの形だけが残る 朝のベッドの中 ああ恋はイマージュ イマージュ イマージュ 夢が醒めて一人 | 谷山浩子 | 松本隆 | 谷山浩子 | | 夜明け前の透きとおる風 あなたは曲りくねる道を 走り去るのよ 追いかけても私は裸足 いばらの枝が髪や胸を 傷つけるの 恋はあやふやなイマージュ 心に揺れ動くの くちびるは今もあなたからの キスに色づくのに ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢の中の話 茜色の朝焼け雲が 答えの出ない愛を不意に 辛くさせるの 出来るならば小鳥になって 痛めた羽が折れるまでも あなた追うわ 恋はあざやかなイマージュ 振られても片想い 指さきが胸に触れただけで 薔薇になれた私 ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢に生きた二人 恋は不確かなイマージュ 失われやすいもの ぬくもりの形だけが残る 朝のベッドの中 ああ恋はイマージュ イマージュ イマージュ 夢が醒めて一人 |
ねこ曜日ねこ曜日 何もしない ねころんで まどろむだけ あなたのひざ 温かい ほかに 何もいらない にぎやかな表通り 飾りたてたお店より ふたりすごす この部屋が わたしたちの一番 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても ねこ曜日 何もしない ねころんで日ざしの中 ややこしい仕事のこと 今は忘れていよう 甘えてね ねこのように 首筋をなでてあげる 静かに夜のとばりが 部屋をつつむ時まで 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ねこ曜日 何もしない ねころんで まどろむだけ あなたのひざ 温かい ほかに 何もいらない にぎやかな表通り 飾りたてたお店より ふたりすごす この部屋が わたしたちの一番 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても ねこ曜日 何もしない ねころんで日ざしの中 ややこしい仕事のこと 今は忘れていよう 甘えてね ねこのように 首筋をなでてあげる 静かに夜のとばりが 部屋をつつむ時まで 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても |
手品師の夜思い出して こんな風も凍る寒い夜更け わたしたち 寝静まる街を かけぬけた 星になっていたことを 激しく息を吐き ガードレールにもたれながら みつめてた おたがいの目を それだけが できることのすべてだと 見たくない 明日の朝 夢からさめて 笑ってる 話してる あなたを わたし ずっとここにいる ねえ あなたの目の中 名前のない夜に おびえていたあなた わたし 触れることで こわれるものがあることを 知ってたから 誰よりも 手品師の切り札は 出会う前から ポケットにサヨナラのカードが それじゃ最後 とびきりの ねえ これがわたしのマジック 思い出して いつか思い出より 遠いあした わたしたち 瞬間の中を かけぬける 星になっていたことを | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 思い出して こんな風も凍る寒い夜更け わたしたち 寝静まる街を かけぬけた 星になっていたことを 激しく息を吐き ガードレールにもたれながら みつめてた おたがいの目を それだけが できることのすべてだと 見たくない 明日の朝 夢からさめて 笑ってる 話してる あなたを わたし ずっとここにいる ねえ あなたの目の中 名前のない夜に おびえていたあなた わたし 触れることで こわれるものがあることを 知ってたから 誰よりも 手品師の切り札は 出会う前から ポケットにサヨナラのカードが それじゃ最後 とびきりの ねえ これがわたしのマジック 思い出して いつか思い出より 遠いあした わたしたち 瞬間の中を かけぬける 星になっていたことを |
空のオカリナ指を空にひたせば 心までも染まる ピポポ パポポ ピポポ パ 透きとおる青さ 空色の少年が オカリナを吹いてる ピポポ パポポ ピポポ パ 雲にこしかけて ほら 風の中 足をとめれば きこえてくる しかられて泣いている 子供たちのために 疲れたおとなたちを なぐさめるために どんなにぎやかな 街の中でも きっときこえる ピポポ パポポ ピポポ パ ぼくはここにいるよ ピポポ パポポ ピポポ パ きみのすぐそばに | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 指を空にひたせば 心までも染まる ピポポ パポポ ピポポ パ 透きとおる青さ 空色の少年が オカリナを吹いてる ピポポ パポポ ピポポ パ 雲にこしかけて ほら 風の中 足をとめれば きこえてくる しかられて泣いている 子供たちのために 疲れたおとなたちを なぐさめるために どんなにぎやかな 街の中でも きっときこえる ピポポ パポポ ピポポ パ ぼくはここにいるよ ピポポ パポポ ピポポ パ きみのすぐそばに |
ネコじゃないモン!オハヨ ではじまる マタネ でおやすみ そして スキヨ でもいちど ネコじゃないモン!! アノネ で笑って ダメヨ で忘れて そして スキヨ でもいちど ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ラララあなたとわたし ちがう夢をみてても 平気よ 小指の先 はなさないでいるなら たとえば三日月の夜 きっと会えるわ ぐうぜん 約束は要らないのよ わかって! ひとつぶ 食べたら ふたつぶ コロコロ そして みっつぶで はじける ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ラララあなたとわたし ちがう旅をしてても 平気よ はぐれないわ 心に地図があれば たとえばそよ風の朝 あなたのシャツの色が 雲のあいまにキラリと 見えるの! ひとりで クチュクチュ ふたりで ゴメンネ でもね みんなホントだよ ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | オハヨ ではじまる マタネ でおやすみ そして スキヨ でもいちど ネコじゃないモン!! アノネ で笑って ダメヨ で忘れて そして スキヨ でもいちど ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ラララあなたとわたし ちがう夢をみてても 平気よ 小指の先 はなさないでいるなら たとえば三日月の夜 きっと会えるわ ぐうぜん 約束は要らないのよ わかって! ひとつぶ 食べたら ふたつぶ コロコロ そして みっつぶで はじける ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ラララあなたとわたし ちがう旅をしてても 平気よ はぐれないわ 心に地図があれば たとえばそよ風の朝 あなたのシャツの色が 雲のあいまにキラリと 見えるの! ひとりで クチュクチュ ふたりで ゴメンネ でもね みんなホントだよ ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! |
初恋の頃あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 二人あの頃 会えばいつも 照れてばかりいて 大切なことは なにも言えなくて 笑いながら うわさ話とか 他愛のないこと おしゃべりした ただそれだけで わたし よかったの ただそれだけですべて 満たされた つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃 恋人なら もどかしく思う その距離がなぜか とても愛しくて 心の中 どんな夢よりも 真珠や星より 輝いてた あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃 そんな 初恋の頃 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗・谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 二人あの頃 会えばいつも 照れてばかりいて 大切なことは なにも言えなくて 笑いながら うわさ話とか 他愛のないこと おしゃべりした ただそれだけで わたし よかったの ただそれだけですべて 満たされた つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃 恋人なら もどかしく思う その距離がなぜか とても愛しくて 心の中 どんな夢よりも 真珠や星より 輝いてた あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃 そんな 初恋の頃 |
偉大なる作曲家 Decomposing Composersベートーヴェンの曲は今でも 生きているけど でもベートーヴェンは生きてない 死んでしまった モーツァルトはもう二度と お買物に行けない リストやブラームスやエルガー もう誰にも会えない 偉大なる作曲家 死んで土の中 腐敗して溶けて 分解して 骨 ヘンデル ハイドン ラフマニノフ 食べて飲んで騒いだ 今残されたものは 固まったグレイビーソースだけ シューベルトやショパンも 笑ってたあの頃 今150年が過ぎて ほとんど残ってない 偉大なる作曲家 死んで土の中 腐敗して溶けて ほとんど残ってない 偉大なる作曲家 死んで土の中 腐敗して溶けて 分解して 骨 分解して 骨 分解して 骨 クロード・アシル・ドビュッシー 1918年 死去 クリストフ・ヴィリバルト・グルック 1787年 死去 カール・マリア・フォン・ウェーバー 1825年 体調悪く 1826年 死去 ジャコモ・マイヤベーア 1863年 まだ生きてた 1864年 もう生きてない モデスト・ムソルグスキー 1880年 パーティーに出席 1881年 もうぜんぜん面白くない ヨハン・ネポムク・フンメル 1836年 毎晩パブで仲間を相手にものすごい勢いでしゃべり続け 1837年 黙った | 谷山浩子 | Michael Palin・訳詞:谷山浩子 | Michael Palin | | ベートーヴェンの曲は今でも 生きているけど でもベートーヴェンは生きてない 死んでしまった モーツァルトはもう二度と お買物に行けない リストやブラームスやエルガー もう誰にも会えない 偉大なる作曲家 死んで土の中 腐敗して溶けて 分解して 骨 ヘンデル ハイドン ラフマニノフ 食べて飲んで騒いだ 今残されたものは 固まったグレイビーソースだけ シューベルトやショパンも 笑ってたあの頃 今150年が過ぎて ほとんど残ってない 偉大なる作曲家 死んで土の中 腐敗して溶けて ほとんど残ってない 偉大なる作曲家 死んで土の中 腐敗して溶けて 分解して 骨 分解して 骨 分解して 骨 クロード・アシル・ドビュッシー 1918年 死去 クリストフ・ヴィリバルト・グルック 1787年 死去 カール・マリア・フォン・ウェーバー 1825年 体調悪く 1826年 死去 ジャコモ・マイヤベーア 1863年 まだ生きてた 1864年 もう生きてない モデスト・ムソルグスキー 1880年 パーティーに出席 1881年 もうぜんぜん面白くない ヨハン・ネポムク・フンメル 1836年 毎晩パブで仲間を相手にものすごい勢いでしゃべり続け 1837年 黙った |
図書館はどこですか風は吹いて 日射しが翳る 雑木林に 踏み迷う いつかきた道 初めての道 道なき道を 森の奥 歩き疲れてたたずめば ふいに 耳に囁く声がする 図書館はどこですか 図書館はどこですか わたしが彼と 落ちあうはずの 約束の場所 どこですか 幾百年も 探しつづけて たどりつけない 森の中 顔は見えない 声だけ聞こえる 耳をふさいでも 耳の底に 図書館はどこですか 図書館はどこですか めぐり逢えない 愛しい人を 探す少女の 細い声 やがて夜の とばりが深く 迷いの森を つつむ時 わたしの声が わたしの口から 祈りのように こぼれ出す 図書館はどこですか 図書館はどこですか 図書館はどこですか 図書館はどこですか | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 風は吹いて 日射しが翳る 雑木林に 踏み迷う いつかきた道 初めての道 道なき道を 森の奥 歩き疲れてたたずめば ふいに 耳に囁く声がする 図書館はどこですか 図書館はどこですか わたしが彼と 落ちあうはずの 約束の場所 どこですか 幾百年も 探しつづけて たどりつけない 森の中 顔は見えない 声だけ聞こえる 耳をふさいでも 耳の底に 図書館はどこですか 図書館はどこですか めぐり逢えない 愛しい人を 探す少女の 細い声 やがて夜の とばりが深く 迷いの森を つつむ時 わたしの声が わたしの口から 祈りのように こぼれ出す 図書館はどこですか 図書館はどこですか 図書館はどこですか 図書館はどこですか |
LUNA銀の三日月 ナイフをください 長くのびすぎた 髪を切るために 月の力を わたしにください 想いの糸を 切るために ああ 今夜 月はみつめている 窓にかいた 恋の呪文 それは消せない あなたの名前 胸に刺さった 銀のとげ ああ 時の舟は すべりだした あなたのいない 夜の国へ 銀の三日月 勇気をください 想いの糸を 切るために 運命よりも 強い力で わたしに言わせて さよならを | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 崎谷健次郎 | | 銀の三日月 ナイフをください 長くのびすぎた 髪を切るために 月の力を わたしにください 想いの糸を 切るために ああ 今夜 月はみつめている 窓にかいた 恋の呪文 それは消せない あなたの名前 胸に刺さった 銀のとげ ああ 時の舟は すべりだした あなたのいない 夜の国へ 銀の三日月 勇気をください 想いの糸を 切るために 運命よりも 強い力で わたしに言わせて さよならを |
ねむの花咲けばジャックはせつないおぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう それはジャックが恋を ララ恋を ララしているから そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の胸を思い出す ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 見回してる 今誰かためいきをついたよ 誰か それは誰かじゃなくて自分です 自分のためいき そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 あの子は全部わかってる 今か今かと待ちわびてる あの子はジャックを待っている ただ待っている 待っているだけ ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 時をすごす なんにもならない なんにも起きない 無意味な時を いつまでも 夢の中 この場所に根がはえて 岩になって苔がむして 未来永劫 話が進まない おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう (蘚の花咲けば俺はうれしい 蘚の木の下で考えてる なぜ俺は こんなに俺は 幸せなんだろう?) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう それはジャックが恋を ララ恋を ララしているから そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の胸を思い出す ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 見回してる 今誰かためいきをついたよ 誰か それは誰かじゃなくて自分です 自分のためいき そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 あの子は全部わかってる 今か今かと待ちわびてる あの子はジャックを待っている ただ待っている 待っているだけ ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 時をすごす なんにもならない なんにも起きない 無意味な時を いつまでも 夢の中 この場所に根がはえて 岩になって苔がむして 未来永劫 話が進まない おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう (蘚の花咲けば俺はうれしい 蘚の木の下で考えてる なぜ俺は こんなに俺は 幸せなんだろう?) |
青色帽子ツアー集合は午前十時 遅れないで丘の上においで 目印は青い帽子 遠くからもすぐにわかるからね 涙をかくせる 帽子には花をさして こわれたばかりの恋はポケットの中 透きとおる螺旋階段のぼれば 空はきみの思い出でいっぱい 光る雲あつめた香港 ガラスのパリ 虹のシンガポール 思い出はきみの作品さ だから誰も 傷つけられない どんな悲しみだって 音楽 雨のにおい そんなものに心うごくならば だいじょうぶ 元気になる あと少しで次のバスがくるよ なくした恋より すごいもの素敵なもの いくらでもあるよ きみの瞳の中 目印は青い帽子 世界中が青く染まるように 忘れないで青い帽子 心までも青く染まるように | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 集合は午前十時 遅れないで丘の上においで 目印は青い帽子 遠くからもすぐにわかるからね 涙をかくせる 帽子には花をさして こわれたばかりの恋はポケットの中 透きとおる螺旋階段のぼれば 空はきみの思い出でいっぱい 光る雲あつめた香港 ガラスのパリ 虹のシンガポール 思い出はきみの作品さ だから誰も 傷つけられない どんな悲しみだって 音楽 雨のにおい そんなものに心うごくならば だいじょうぶ 元気になる あと少しで次のバスがくるよ なくした恋より すごいもの素敵なもの いくらでもあるよ きみの瞳の中 目印は青い帽子 世界中が青く染まるように 忘れないで青い帽子 心までも青く染まるように |
雨のアタゴオル水と水の かわす言葉 水と水が 指をからめあい ひんやり冷たい 秘密のボトルに 僕を 世界を ふいに閉じこめる 雨のアタゴオル そこでもここでも 目には見えない 何か柔らかな 生き物たちが 目覚める 蠢く のたくる 羽ばたく 笑う声がする 膨らむ 縮まる ガラスの肺の深呼吸 膨らむ 縮まる 雨を吸い 虹を吐き出す 雨のアタゴオル 緑は暗く 翳り 光り 枝は伸びていく 生き物たちは 姿を変えるよ あの時捨てた古い帽子のかたち 膨らむ 縮まる 雨降り森の深呼吸 膨らむ 縮まる 僕を吸い 僕を吐き出す | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 水と水の かわす言葉 水と水が 指をからめあい ひんやり冷たい 秘密のボトルに 僕を 世界を ふいに閉じこめる 雨のアタゴオル そこでもここでも 目には見えない 何か柔らかな 生き物たちが 目覚める 蠢く のたくる 羽ばたく 笑う声がする 膨らむ 縮まる ガラスの肺の深呼吸 膨らむ 縮まる 雨を吸い 虹を吐き出す 雨のアタゴオル 緑は暗く 翳り 光り 枝は伸びていく 生き物たちは 姿を変えるよ あの時捨てた古い帽子のかたち 膨らむ 縮まる 雨降り森の深呼吸 膨らむ 縮まる 僕を吸い 僕を吐き出す |
城あとの乙女小高い丘の上 名もなき城あとが 訪れる人もなく ひっそりと眠っているよ わずかに残る壁 苔むした石段 千年の時を超え 在りし日の夢を語る あの日高い窓で 娘は待っていた 遠くからもうすぐ帰る愛しい人を 空には鳥が鳴き 小川はきらめき もう二度と会えないこと まだ何も知らなかった 残酷な出来事が すべてを奪い去り 偶然に娘だけが ただひとり生き残った ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって 彼のところへ 飛んでいきたい 窓から大きく からだをのりだして 降り出した雪の中 まっすぐに 娘は飛んだ ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって わたしも空を 飛びたかったよ 小高い丘の上 もの言わぬ城あと 山あいに日は落ちて 風の草むら 虫の声 今でも ここにいる 月明かりに浮かび出る 千年の時を超え たたずむ乙女の姿 千年の時を超え 愛しい人を待っている | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 寺嶋民哉 | 小高い丘の上 名もなき城あとが 訪れる人もなく ひっそりと眠っているよ わずかに残る壁 苔むした石段 千年の時を超え 在りし日の夢を語る あの日高い窓で 娘は待っていた 遠くからもうすぐ帰る愛しい人を 空には鳥が鳴き 小川はきらめき もう二度と会えないこと まだ何も知らなかった 残酷な出来事が すべてを奪い去り 偶然に娘だけが ただひとり生き残った ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって 彼のところへ 飛んでいきたい 窓から大きく からだをのりだして 降り出した雪の中 まっすぐに 娘は飛んだ ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって わたしも空を 飛びたかったよ 小高い丘の上 もの言わぬ城あと 山あいに日は落ちて 風の草むら 虫の声 今でも ここにいる 月明かりに浮かび出る 千年の時を超え たたずむ乙女の姿 千年の時を超え 愛しい人を待っている |
サンタクロースを待っていた遠くから 近づいてくる シャンシャンシャンシャン 鈴の音が 少しずつ 近づいてくる 森をぬけて 川を越え 少しずつ 近づいてくる きみの家をめざしてくる 聞こえるかい? ほらすぐそこ 門の前で とまったよ 何十年も待っていたんだ 子供の頃からね 何百年も待っていたんだ 奇跡の夜 ついにかなう あの日の夢が ついに今夜 きみを訪れた tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu 黒い服着たサンタクロース 煙突からはいってきた 黒い服着たサンタクロース 煙突なんてないのにね 白い目玉のサンタクロース 背中で何か 動いている 白い目玉のサンタクロース 袋 もぞもぞ動いてる 悪い子さがしてる きみの顔のすぐそばで 寝ない子さがしてる 息がかかる 何か変だ そもそも今日は 何月何日? 思い出せない tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu ごらんよ 窓の外 トナカイは骨だけさ おそらく百年前は 生きてたかも だけど考えて それならきみは 生きているのかい? それは確かかい? tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu 静まりかえる真夜中に きみはそっと目をあけてみた 朽ち果てた廃屋の床 ぽとり落ちたしゃれこうべ 不意にまぶたが裏返り やっときみは思い出した 「ぼくはいない。そう、いないんだ」 そして最後の 灯が消えた ラララ… | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 蓜島邦明 | 遠くから 近づいてくる シャンシャンシャンシャン 鈴の音が 少しずつ 近づいてくる 森をぬけて 川を越え 少しずつ 近づいてくる きみの家をめざしてくる 聞こえるかい? ほらすぐそこ 門の前で とまったよ 何十年も待っていたんだ 子供の頃からね 何百年も待っていたんだ 奇跡の夜 ついにかなう あの日の夢が ついに今夜 きみを訪れた tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu 黒い服着たサンタクロース 煙突からはいってきた 黒い服着たサンタクロース 煙突なんてないのにね 白い目玉のサンタクロース 背中で何か 動いている 白い目玉のサンタクロース 袋 もぞもぞ動いてる 悪い子さがしてる きみの顔のすぐそばで 寝ない子さがしてる 息がかかる 何か変だ そもそも今日は 何月何日? 思い出せない tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu ごらんよ 窓の外 トナカイは骨だけさ おそらく百年前は 生きてたかも だけど考えて それならきみは 生きているのかい? それは確かかい? tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu 静まりかえる真夜中に きみはそっと目をあけてみた 朽ち果てた廃屋の床 ぽとり落ちたしゃれこうべ 不意にまぶたが裏返り やっときみは思い出した 「ぼくはいない。そう、いないんだ」 そして最後の 灯が消えた ラララ… |
やすらぎの指環どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ つかれた旅人には やすらぎの指環 眠れない子どもには 三日月のゆりかご たとえばあなたが かなわぬ恋をして 生きていくことが とてもつらいなら わたしをたずねてきて 時の棲む森の 遠い過去と未来が めぐりあう場所へ 最初のくちづけは 涙をかわすため けれどもそのあとはもう 妖しい闇の誘い あなたを迷わせる 小鳥に気をつけてね きっとたどりつけるはず 星座の地図をたどり どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ 傷ついた心を 抱きしめてあげる 生まれたままの 無垢な心に返すため わたしをさがしにきて あなたを待ってる 遠い過去と未来が めぐりあう森で | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ つかれた旅人には やすらぎの指環 眠れない子どもには 三日月のゆりかご たとえばあなたが かなわぬ恋をして 生きていくことが とてもつらいなら わたしをたずねてきて 時の棲む森の 遠い過去と未来が めぐりあう場所へ 最初のくちづけは 涙をかわすため けれどもそのあとはもう 妖しい闇の誘い あなたを迷わせる 小鳥に気をつけてね きっとたどりつけるはず 星座の地図をたどり どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ 傷ついた心を 抱きしめてあげる 生まれたままの 無垢な心に返すため わたしをさがしにきて あなたを待ってる 遠い過去と未来が めぐりあう森で |
ミスティーナイト書きかけの 手紙を置いて立ち上がり 窓をあければ ミスティーナイト コスモス色の 霧が降ってた ひそやかに 街を流れて行くよ 木々をやさしく抱くように コスモス色の 霧が降ってた ミスティーナイト ミスティーナイト ひとりでいるのが 惜しい夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト あなたがもしも ここに今 いればどんなに いいでしょう ひめやかに 白い花の香りが 甘く漂う ミスティーナイト 教えてほしい 知っているなら 傷つくこともない 悔やむこともない そんな手紙の書き方を 教えてほしい 知っているなら ミスティーナイト ミスティーナイト コスモス色の 霧の夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト 想う心のどれほどを 言葉にすれば いいですか 手紙につづれば いいですか | 谷山浩子 | 安田義文 | 谷山浩子 | 山川恵津子 | 書きかけの 手紙を置いて立ち上がり 窓をあければ ミスティーナイト コスモス色の 霧が降ってた ひそやかに 街を流れて行くよ 木々をやさしく抱くように コスモス色の 霧が降ってた ミスティーナイト ミスティーナイト ひとりでいるのが 惜しい夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト あなたがもしも ここに今 いればどんなに いいでしょう ひめやかに 白い花の香りが 甘く漂う ミスティーナイト 教えてほしい 知っているなら 傷つくこともない 悔やむこともない そんな手紙の書き方を 教えてほしい 知っているなら ミスティーナイト ミスティーナイト コスモス色の 霧の夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト 想う心のどれほどを 言葉にすれば いいですか 手紙につづれば いいですか |
あの子の愛した三毛猫あの子の愛した三毛猫は 角の煙草屋 まがったところ 車輪の下で サヨナラしたよ 夕空みつめる あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… 思いがけない 出来事に 止まることない あの子の涙 できることなら 止まっておくれ かすんで見えない あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… 二度と帰らぬ 遠い空 三毛猫 三毛猫 笑っているか 淋しくないか 寒くはないか 泣き泣き あの子が帰ったあとには 残された思い出が ぽつりつぶやく これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… | 谷山浩子 | 朝久義智 | 谷山浩子 | 平野孝幸 | あの子の愛した三毛猫は 角の煙草屋 まがったところ 車輪の下で サヨナラしたよ 夕空みつめる あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… 思いがけない 出来事に 止まることない あの子の涙 できることなら 止まっておくれ かすんで見えない あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… 二度と帰らぬ 遠い空 三毛猫 三毛猫 笑っているか 淋しくないか 寒くはないか 泣き泣き あの子が帰ったあとには 残された思い出が ぽつりつぶやく これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… |
誕生ひとひらの光る雲の中から 私は生まれた 川面を走る風の中から 私は生まれた 雲よ 私の名前を知っていますか 風よ 私の名前を知っていますか 遠くに響く夜汽車の笛から 私は生まれた 梢を渡る鳥の歌から 私は生まれた 夜汽車よ 私の行方を知っていますか 鳥よ 私の行方を知っていますか 私は 小さな赤ん坊だった 私は 小さな生まれたてのいのち 草木や花や雨や大地から たくさんのちからを もらって育った そしてある日 目を見開いて はじめての言葉をつぶやいた 少年の奏でるオカリナの音から 私は生まれた 道端にころがる石ころの夢から 私は生まれた 歌よ 私の名前はあなたと同じ 世界よ 私の名前はあなたと同じ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | ひとひらの光る雲の中から 私は生まれた 川面を走る風の中から 私は生まれた 雲よ 私の名前を知っていますか 風よ 私の名前を知っていますか 遠くに響く夜汽車の笛から 私は生まれた 梢を渡る鳥の歌から 私は生まれた 夜汽車よ 私の行方を知っていますか 鳥よ 私の行方を知っていますか 私は 小さな赤ん坊だった 私は 小さな生まれたてのいのち 草木や花や雨や大地から たくさんのちからを もらって育った そしてある日 目を見開いて はじめての言葉をつぶやいた 少年の奏でるオカリナの音から 私は生まれた 道端にころがる石ころの夢から 私は生まれた 歌よ 私の名前はあなたと同じ 世界よ 私の名前はあなたと同じ |
放課後しのつく雨 放課後の校庭で きみとぼくは それぞれの傘をさして たたずんでいた ひと気のない 校庭は淋しくて 話すことも みつからないまま きみの呼吸だけを 感じてた きみと初めて ふたりだけで 帰る放課後 カミサマがいる ぼくは信じてはいないけれど きょうだけは 信じてもいいかな クラス一の人嫌いで通ってる ぼくがなぜか おとなしいきみを いつも見ていたことを 知ってるのは 教室の窓とドア 声をかけて 声をききたくて だけど何もできず 黙ってた まるで奇跡が ぼくの胸に 不思議な力 くれたみたいだ きみの笑顔が ぼくを洗う ぼくの過去 ぼくの今 未来を きみと初めて ふたりだけで 帰る放課後 カミサマがいる ぼくは信じてはいないけれど きょうだけは 信じてもいいかな | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 橋本一子 | しのつく雨 放課後の校庭で きみとぼくは それぞれの傘をさして たたずんでいた ひと気のない 校庭は淋しくて 話すことも みつからないまま きみの呼吸だけを 感じてた きみと初めて ふたりだけで 帰る放課後 カミサマがいる ぼくは信じてはいないけれど きょうだけは 信じてもいいかな クラス一の人嫌いで通ってる ぼくがなぜか おとなしいきみを いつも見ていたことを 知ってるのは 教室の窓とドア 声をかけて 声をききたくて だけど何もできず 黙ってた まるで奇跡が ぼくの胸に 不思議な力 くれたみたいだ きみの笑顔が ぼくを洗う ぼくの過去 ぼくの今 未来を きみと初めて ふたりだけで 帰る放課後 カミサマがいる ぼくは信じてはいないけれど きょうだけは 信じてもいいかな |
息を深く吸う森もぎたての秋風が 貨物列車で着いたから 街中がいい匂い こもれび色の真昼です 知らず知らず 軽やかに 深い息 いきいき 好奇心の森でちょっと 行方不明になるの あの人いつ 気づくかしら きのうと違う はつらつさに ハイヒールの 赤ずきんは いたずらっぽく メロウです ハチミツの味がする りんごみたいに まろやかな この愛が実っても わたしの秋は緑です 心いっぱい あざやかに 深い息 いきいき 針葉樹になったような エバー・グリーンのエナジー あの人にも 分けてあげよう この不思議な みずみずしさ コーヒー好きの 眠り姫は 白いバックが 自慢です | 谷山浩子 | 山川啓介 | 谷山浩子 | | もぎたての秋風が 貨物列車で着いたから 街中がいい匂い こもれび色の真昼です 知らず知らず 軽やかに 深い息 いきいき 好奇心の森でちょっと 行方不明になるの あの人いつ 気づくかしら きのうと違う はつらつさに ハイヒールの 赤ずきんは いたずらっぽく メロウです ハチミツの味がする りんごみたいに まろやかな この愛が実っても わたしの秋は緑です 心いっぱい あざやかに 深い息 いきいき 針葉樹になったような エバー・グリーンのエナジー あの人にも 分けてあげよう この不思議な みずみずしさ コーヒー好きの 眠り姫は 白いバックが 自慢です |
螺旋人形月ねじれて夜ねじれ 窓がねじれて指ねじれ 螺旋階段あらわれ 翼ねじれて飛んでいく ねじれねじれてぐるぐると 雲をからめて 庭に小さな種を蒔き 花が咲いたらすぐ逃げろ 花咲けばねじれる あたまねじれて飛んでいく 闇をひたひた黒アゲハ 闇をひたひた jekh duj trin ガラス玉 目の玉 全部でいくつ? jekh duj trin 歳の数 死んだ子の数 月ねじれて夜ねじれ 窓がねじれて指ねじれ 螺旋人形あらわれ 代わりに消える 誰かが ねじれねじれてぐるぐると 命からめて 庭に大きな蔵を建て 蛇をつるしてすぐ逃げろ 蛇つるせばねじれる からだねじれて飛んでいく 蔵にくらくら黄金虫 蔵にくらくら | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 蓜島邦明 | 月ねじれて夜ねじれ 窓がねじれて指ねじれ 螺旋階段あらわれ 翼ねじれて飛んでいく ねじれねじれてぐるぐると 雲をからめて 庭に小さな種を蒔き 花が咲いたらすぐ逃げろ 花咲けばねじれる あたまねじれて飛んでいく 闇をひたひた黒アゲハ 闇をひたひた jekh duj trin ガラス玉 目の玉 全部でいくつ? jekh duj trin 歳の数 死んだ子の数 月ねじれて夜ねじれ 窓がねじれて指ねじれ 螺旋人形あらわれ 代わりに消える 誰かが ねじれねじれてぐるぐると 命からめて 庭に大きな蔵を建て 蛇をつるしてすぐ逃げろ 蛇つるせばねじれる からだねじれて飛んでいく 蔵にくらくら黄金虫 蔵にくらくら |
夕焼けリンゴ低い山を背にした 無人の駅で 同じ人を愛した わたしとあの娘 ひとつしかないリンゴ ふたりで食べた ひとくち交代に ただうつむいて ああ ことばは風にとぎれる 割れるような 夕焼けの中で 淋しいね どうしても ひとりの人の 心はふたつに わけられない 一時間に一度の 列車がついて 降りる人もなく また出て行く 時のすきまの駅で リンゴをかじる 少女の横顔 みつめていた ねえ このまま 旅をしたいね つらいきょうを ポケットにおしこんで わかってる夢だって リンゴのようには 心はふたつに わけられない (いつか 風がやんだ) もう これきり会わない | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 崎谷健次郎 | | 低い山を背にした 無人の駅で 同じ人を愛した わたしとあの娘 ひとつしかないリンゴ ふたりで食べた ひとくち交代に ただうつむいて ああ ことばは風にとぎれる 割れるような 夕焼けの中で 淋しいね どうしても ひとりの人の 心はふたつに わけられない 一時間に一度の 列車がついて 降りる人もなく また出て行く 時のすきまの駅で リンゴをかじる 少女の横顔 みつめていた ねえ このまま 旅をしたいね つらいきょうを ポケットにおしこんで わかってる夢だって リンゴのようには 心はふたつに わけられない (いつか 風がやんだ) もう これきり会わない |
パラソル天動説僕らのまわりを 月が回る 星が回る 太陽が回る くるくる休みなく 彼らが回ると同時に 僕らもまた回っている 互いにそれぞれ回って それぞれめまいを起こして 足がもつれてる ふらふら揺れてる 宇宙の船酔い 天空抜けて落ちていく 月と太陽の軌道 斜めに横切って メガネが回ってる 一日ひとまわり メガネはきみの忘れ物 きのう会社に忘れてきた きみが忘れたものはなぜか 次々空を回りだす 帽子に手鏡 スカーフ ボールペン 読みかけの本に 花柄のパラソル…パラソル… それはきみの誕生日に 僕があげたプレゼントさ 「日傘すごくほしかったの ぜったい大事にするからね」って 言った次の日 駅に忘れてきた もうあげないよ 日傘あげないよ それはそれとして すごいことに気がついたんだ パラソルが仮に 動いていなくて 他のあらゆる天体が そのまわりを回っている そう考えると 全てが驚くほど単純になる くわしい説明は省略するけど 要するに 僕の愛はとてつもなく深いっていうこと きみを抱きしめて 宇宙の井戸から 天空抜けて落ちていく | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 僕らのまわりを 月が回る 星が回る 太陽が回る くるくる休みなく 彼らが回ると同時に 僕らもまた回っている 互いにそれぞれ回って それぞれめまいを起こして 足がもつれてる ふらふら揺れてる 宇宙の船酔い 天空抜けて落ちていく 月と太陽の軌道 斜めに横切って メガネが回ってる 一日ひとまわり メガネはきみの忘れ物 きのう会社に忘れてきた きみが忘れたものはなぜか 次々空を回りだす 帽子に手鏡 スカーフ ボールペン 読みかけの本に 花柄のパラソル…パラソル… それはきみの誕生日に 僕があげたプレゼントさ 「日傘すごくほしかったの ぜったい大事にするからね」って 言った次の日 駅に忘れてきた もうあげないよ 日傘あげないよ それはそれとして すごいことに気がついたんだ パラソルが仮に 動いていなくて 他のあらゆる天体が そのまわりを回っている そう考えると 全てが驚くほど単純になる くわしい説明は省略するけど 要するに 僕の愛はとてつもなく深いっていうこと きみを抱きしめて 宇宙の井戸から 天空抜けて落ちていく |
お昼寝宮遠い思い出の空にただよう 光るゆりかご お昼寝の舟 わたしはいない どこにもいない さがしに行こう はるかな国へ 遠い思い出の 空にただよい 何を見ている お昼寝の月 太古の限り 植物の夢 石に恋した かすかな記憶 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 遠い思い出の空にただよう 光るゆりかご お昼寝の舟 わたしはいない どこにもいない さがしに行こう はるかな国へ 遠い思い出の 空にただよい 何を見ている お昼寝の月 太古の限り 植物の夢 石に恋した かすかな記憶 |
タイタニア 恋をしようタイタニア 恋をしよう 素敵なロバと タイタニア 星降る夜 秘密のキスを 人は誰もが仮面をつけて 惑い歩く 人の世界は仕掛けだらけの パズルの森 何が良くて何が悪くて 何が綺麗で汚い? 燃える水の面に映る 何が本当? 何が嘘? タイタニア 男はみな 素敵なロバだ タイタニア あふれる愛 すべて捧げよう 怖がることもためらうことも 何もいらぬ 傷つくことは 花と咲くこと 燃え立つ闇 月の光に磨かれたような 裸身を草に横たえ 遠くで星が生まれる痛みを その身の奥に受け止めて タイタニア 恋をしよう 素敵なロバと タイタニア 現は夢 夢は炎の花 夜に香る果実の輝き それはお前だけのもの 愛を語る言葉は虚しく うつろな耳に消えゆくだけ タイタニア 男はみな とまどうロバだ タイタニア 言葉を捨て 吐息の海へ タイタニア 恋をしよう 夜はつかのま タイタニア 言葉を捨て 吐息の海へ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 橋本一子 | タイタニア 恋をしよう 素敵なロバと タイタニア 星降る夜 秘密のキスを 人は誰もが仮面をつけて 惑い歩く 人の世界は仕掛けだらけの パズルの森 何が良くて何が悪くて 何が綺麗で汚い? 燃える水の面に映る 何が本当? 何が嘘? タイタニア 男はみな 素敵なロバだ タイタニア あふれる愛 すべて捧げよう 怖がることもためらうことも 何もいらぬ 傷つくことは 花と咲くこと 燃え立つ闇 月の光に磨かれたような 裸身を草に横たえ 遠くで星が生まれる痛みを その身の奥に受け止めて タイタニア 恋をしよう 素敵なロバと タイタニア 現は夢 夢は炎の花 夜に香る果実の輝き それはお前だけのもの 愛を語る言葉は虚しく うつろな耳に消えゆくだけ タイタニア 男はみな とまどうロバだ タイタニア 言葉を捨て 吐息の海へ タイタニア 恋をしよう 夜はつかのま タイタニア 言葉を捨て 吐息の海へ |
白雪姫と七人のダイジョーブ僕はきみのために小さな家を建てる 獣や嵐から きみを守る家を 僕はきみのために 井戸掘り 水を引くよ きみがきれいな水を いつも使えるように 甘い夢の中で きみはまどろんでいて きみが幸せなら 僕らは満足さ 僕はきみのために 太陽光で電気を作る 夜も明るい 冬もあたたか 楽しいゲームもできる 僕はきみのために 畑や牧場を作る 僕はきみのために 機械を組み立てる 安全な繭の中で きみは微笑んでいて きみの幸せは全部 僕らが守るから 僕はきみのために 悪い魔女と戦いに行く この森の中までは 誰も来ないよ ダイジョーブ ケガや病気の時は 僕が治してあげる 強い鎮痛剤もある 一瞬でラクになるよ 安全な繭の中で きみは歌っていてね きみの幸せは全部 僕らが守るから ダイジョーブ ダイジョーブ 僕らが生きている限り 近ごろ少しくたびれて 眠りにつきたくなるけれど ダイジョーブ もう少し がんばるよ ダイジョーブ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 僕はきみのために小さな家を建てる 獣や嵐から きみを守る家を 僕はきみのために 井戸掘り 水を引くよ きみがきれいな水を いつも使えるように 甘い夢の中で きみはまどろんでいて きみが幸せなら 僕らは満足さ 僕はきみのために 太陽光で電気を作る 夜も明るい 冬もあたたか 楽しいゲームもできる 僕はきみのために 畑や牧場を作る 僕はきみのために 機械を組み立てる 安全な繭の中で きみは微笑んでいて きみの幸せは全部 僕らが守るから 僕はきみのために 悪い魔女と戦いに行く この森の中までは 誰も来ないよ ダイジョーブ ケガや病気の時は 僕が治してあげる 強い鎮痛剤もある 一瞬でラクになるよ 安全な繭の中で きみは歌っていてね きみの幸せは全部 僕らが守るから ダイジョーブ ダイジョーブ 僕らが生きている限り 近ごろ少しくたびれて 眠りにつきたくなるけれど ダイジョーブ もう少し がんばるよ ダイジョーブ |
ゲームの終わりあの頃は毎日 ふたりして 砂のお城をつくってた ふたりで一羽の小鳥を飼って ふたりでひとつのバラを育てた あの頃は毎日 夢のように くちづけとほほえみで 過ぎていた ふたりでひとつの いのちになりたい あなたを奪って食べてしまいたい ふたりでつくった 砂のお城を 波がこわして すべてが消えた あなたの顔が 小さくゆがんで おしまいだねってつぶやいて それきり サヨナラ あの頃は 本気で思ってた 恋は不思議な出来事と だから思い出も大事にしてた もらった手紙も大事にしてた あの頃は本気で思ってた 夢は死ぬまでつづくものと それも 今ではまるで色あせて 思い出それさえ 汚れてしまった ふたりでつくった 恋のまぼろし ふたりのこの手でこわしてしまう はじめから遊びのつもりだったなんて 苦しい嘘で笑うの あなた サヨナラ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 萩田光雄 | あの頃は毎日 ふたりして 砂のお城をつくってた ふたりで一羽の小鳥を飼って ふたりでひとつのバラを育てた あの頃は毎日 夢のように くちづけとほほえみで 過ぎていた ふたりでひとつの いのちになりたい あなたを奪って食べてしまいたい ふたりでつくった 砂のお城を 波がこわして すべてが消えた あなたの顔が 小さくゆがんで おしまいだねってつぶやいて それきり サヨナラ あの頃は 本気で思ってた 恋は不思議な出来事と だから思い出も大事にしてた もらった手紙も大事にしてた あの頃は本気で思ってた 夢は死ぬまでつづくものと それも 今ではまるで色あせて 思い出それさえ 汚れてしまった ふたりでつくった 恋のまぼろし ふたりのこの手でこわしてしまう はじめから遊びのつもりだったなんて 苦しい嘘で笑うの あなた サヨナラ |
クリスマスツリーきょうは静かな クリスマスイヴ ともしびゆらら ゆれている きょうは静かな クリスマスイヴ 雪がちらちら まっている しずかな しずかな クリスマスツリー あしたを あしたを まっている きょうは楽しい クリスマス どこかで かねが なっている きょうは楽しい クリスマス 雪がちらちら まっている すてきな すてきな クリスマスツリー 金銀ろうそく ゆらゆらと きのうは楽しい クリスマス きょうはもうない 何もかも 淋しい淋しい クリスマスツリー ひとりぼっちで 小屋のすみ ひとりぼっちで 小屋のすみ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | きょうは静かな クリスマスイヴ ともしびゆらら ゆれている きょうは静かな クリスマスイヴ 雪がちらちら まっている しずかな しずかな クリスマスツリー あしたを あしたを まっている きょうは楽しい クリスマス どこかで かねが なっている きょうは楽しい クリスマス 雪がちらちら まっている すてきな すてきな クリスマスツリー 金銀ろうそく ゆらゆらと きのうは楽しい クリスマス きょうはもうない 何もかも 淋しい淋しい クリスマスツリー ひとりぼっちで 小屋のすみ ひとりぼっちで 小屋のすみ |
NANUK白くきらめく 氷の世界 歌もことばも きみは知らない きびしい冬と めぐみの春と 数えきれぬ毎日を ひとりみつめている わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 何があっても 強く強く 生きていく 前へ 歩いていく きみの 果てしない旅の 未来は どこへつづく きみの もの言わぬ背中 風だけが吹きぬける 明日へ わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 宇宙の中で 鳥や けもの さかなたち ともに 息づいてる きみの 果てしない旅の 未来は ぼくの未来 遠くはなれた この国から 生きぬいてと 祈るよ 祈るよ 母から子へと つづく命を ただ守って 生きていく きみは 歩いていく 強く強く 生きていく 前へ 歩いていく | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 白くきらめく 氷の世界 歌もことばも きみは知らない きびしい冬と めぐみの春と 数えきれぬ毎日を ひとりみつめている わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 何があっても 強く強く 生きていく 前へ 歩いていく きみの 果てしない旅の 未来は どこへつづく きみの もの言わぬ背中 風だけが吹きぬける 明日へ わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 宇宙の中で 鳥や けもの さかなたち ともに 息づいてる きみの 果てしない旅の 未来は ぼくの未来 遠くはなれた この国から 生きぬいてと 祈るよ 祈るよ 母から子へと つづく命を ただ守って 生きていく きみは 歩いていく 強く強く 生きていく 前へ 歩いていく |
八日市場特別支援学校校歌はれた日には まどをあけよう きらら きらら えがおが光る ともだち げんきかな お日さま げんきかな 八日市場特別支援学校 雨の日には おはなししよう きらら きらら 心が光る ともだち げんきかな せんせい げんきかな 八日市場特別支援学校 かなしいときは なまえをよんで うれしいときは いっしょにわらう ともだち そばにいる 歩こう かたくんで 八日市場特別支援学校 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | はれた日には まどをあけよう きらら きらら えがおが光る ともだち げんきかな お日さま げんきかな 八日市場特別支援学校 雨の日には おはなししよう きらら きらら 心が光る ともだち げんきかな せんせい げんきかな 八日市場特別支援学校 かなしいときは なまえをよんで うれしいときは いっしょにわらう ともだち そばにいる 歩こう かたくんで 八日市場特別支援学校 |
吟遊詩人の森わたしの知らない森の中で あなたは空を見上げてる わたしの知らない森の中で あなたは枯れ枝をふんで 木の葉とおしゃべりしたり やさしく気ままな遊び 涙を流す 淋しがり屋 たったひとり世界の中 わたしの知らない小さな町に あなたの歌が今日もまた 煙草のうすいけむりのように 季節の中にとけて行く あなたの 瞳はいつも 遠いふるさとを見ている 世界が消えても あなたの森は いつまでも消えはしない 都会の風に 吹かれて 姿を変える前の 生まれたてのあなたの歌が わたしにきこえてきます。 あなたの眠る森の中で わたしも夢を追いかけて 時には立ちつくしてみたい すきとおる風の中に | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | わたしの知らない森の中で あなたは空を見上げてる わたしの知らない森の中で あなたは枯れ枝をふんで 木の葉とおしゃべりしたり やさしく気ままな遊び 涙を流す 淋しがり屋 たったひとり世界の中 わたしの知らない小さな町に あなたの歌が今日もまた 煙草のうすいけむりのように 季節の中にとけて行く あなたの 瞳はいつも 遠いふるさとを見ている 世界が消えても あなたの森は いつまでも消えはしない 都会の風に 吹かれて 姿を変える前の 生まれたてのあなたの歌が わたしにきこえてきます。 あなたの眠る森の中で わたしも夢を追いかけて 時には立ちつくしてみたい すきとおる風の中に |
ほしのよる明るいほしのてるよるは ほしの光にさそわれて わたしはさんぽに出たくなる でんちゅうの光と ほしの光 わたしはうたってみたくなる | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 明るいほしのてるよるは ほしの光にさそわれて わたしはさんぽに出たくなる でんちゅうの光と ほしの光 わたしはうたってみたくなる |
銀河系はやっぱりまわってる自由、自由と大声あげて 歌ってさわいでいるうちに 何の為に生きていくのと 考えこんでいるうちに 疲れた人がうっかりボタンを 押してしまったら 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる どうせ人間 地球の上で せいぜい行ってもお月様 心残りが何もないようにと 誰もがみんなさわいでる 疲れた人がこの世にいるかぎり いつかは時が来る 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる 平和、平和と叫んだところで 結局何にもできはしない どうにもならないことならこのへんで 神様に頼るがいいさ 地球がまるごと消えてしまったら 天国はどこに行くんだろうね | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 自由、自由と大声あげて 歌ってさわいでいるうちに 何の為に生きていくのと 考えこんでいるうちに 疲れた人がうっかりボタンを 押してしまったら 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる どうせ人間 地球の上で せいぜい行ってもお月様 心残りが何もないようにと 誰もがみんなさわいでる 疲れた人がこの世にいるかぎり いつかは時が来る 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる 平和、平和と叫んだところで 結局何にもできはしない どうにもならないことならこのへんで 神様に頼るがいいさ 地球がまるごと消えてしまったら 天国はどこに行くんだろうね |
冬の果実~グレアム~ボクの胸 まるで 固すぎた果実 このままでいれば 誰にもわからない わからないままで 朽ちて行けたのに 誰かがボクを口に含んでみる 白い歯を立てる ボクの痛みよりも 彼のとまどいが 胸に突き刺さる このままでいれば このままでいれば 何も見ずに 何も聞かずに 何も 何も このままでいれば このままでいれば 生きて行けたはずなのに ボクの腕の中 とびこんだきみは 傷ついた小鳥 かすかな気配にも おびえた目をして ボクに しがみつく つめたいからだを あたためておくれ きみのかぼそいその両手で 抱いておくれ 凍えた心を あたためておくれ 今は寒い冬の中 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | ボクの胸 まるで 固すぎた果実 このままでいれば 誰にもわからない わからないままで 朽ちて行けたのに 誰かがボクを口に含んでみる 白い歯を立てる ボクの痛みよりも 彼のとまどいが 胸に突き刺さる このままでいれば このままでいれば 何も見ずに 何も聞かずに 何も 何も このままでいれば このままでいれば 生きて行けたはずなのに ボクの腕の中 とびこんだきみは 傷ついた小鳥 かすかな気配にも おびえた目をして ボクに しがみつく つめたいからだを あたためておくれ きみのかぼそいその両手で 抱いておくれ 凍えた心を あたためておくれ 今は寒い冬の中 |
トライアングル悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる おかしなかたちね いつでもわたしたち 3人 ドライブ 3人 海辺の町 午後のお茶を飲む 彼と彼と彼女 子供の仮面をかぶって笑ってる ほんとの気持ちを 言えないわたしたち 悲劇のトライアングル どこでまちがえた? 道は行き止まり どこへも行けないの 雨が降りだした 舗道にはねるしずく 傘はひとつだけ 誰もさせない傘 雨にぬれながら 並んで歩いてる 傘はキライよと くちびる 嘘をつく 心がゆれてる 満ち潮 引き潮 波にさらわれ 迷子の LOVE SONG ごらん すぐそこに 夢の終わりがきてる 赤いパンプスの かかとがつぶやいた 悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる 平気な顔なら しなくてもういいの 喜劇のトライアングル おどけてゆがんでる 弱くてやさしい ほほえみの子供たち | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる おかしなかたちね いつでもわたしたち 3人 ドライブ 3人 海辺の町 午後のお茶を飲む 彼と彼と彼女 子供の仮面をかぶって笑ってる ほんとの気持ちを 言えないわたしたち 悲劇のトライアングル どこでまちがえた? 道は行き止まり どこへも行けないの 雨が降りだした 舗道にはねるしずく 傘はひとつだけ 誰もさせない傘 雨にぬれながら 並んで歩いてる 傘はキライよと くちびる 嘘をつく 心がゆれてる 満ち潮 引き潮 波にさらわれ 迷子の LOVE SONG ごらん すぐそこに 夢の終わりがきてる 赤いパンプスの かかとがつぶやいた 悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる 平気な顔なら しなくてもういいの 喜劇のトライアングル おどけてゆがんでる 弱くてやさしい ほほえみの子供たち |
ほうき星の歌空は空の色 水は水の色 人たちは土の上 やわらかな夢をみていた 世界はとてつもなく 大きな万華鏡 触れるたびに まわすたびに さまざまなものを みせてくれた それから長い時が流れて 流れる時に おし流されて 人の世界だけが変わっていった 知らず知らずに変わっていった 夜は短くなる 星はかわいてゆく 人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた 最後の光る夢 気まぐれほうき星 きらめいてきらめいて わたしの眠りの中へ 今夜もまた たずねてきたよ 足音しのばせ 窓をたたいた 目をあけてよ 僕は 僕はここだよ 忘れちゃいやだよ 僕はここだよ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | 空は空の色 水は水の色 人たちは土の上 やわらかな夢をみていた 世界はとてつもなく 大きな万華鏡 触れるたびに まわすたびに さまざまなものを みせてくれた それから長い時が流れて 流れる時に おし流されて 人の世界だけが変わっていった 知らず知らずに変わっていった 夜は短くなる 星はかわいてゆく 人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた 最後の光る夢 気まぐれほうき星 きらめいてきらめいて わたしの眠りの中へ 今夜もまた たずねてきたよ 足音しのばせ 窓をたたいた 目をあけてよ 僕は 僕はここだよ 忘れちゃいやだよ 僕はここだよ |
なつかしい朝なんにも言わない海よ おまえはいつも見ていた 人の世界の争いごとを 流した涙のことを 遠い遠い昔から おまえはみんな見ていた 今も静かなそのまなざしを わたしたちにむけている 忘れられる そんな気がする どんな悲しい きのうのことも 子供の頃に感じたような あのまぶしいしあわせが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は きのうまではうす暗い 闇の中にひとりきり あしたのことも信じられずに うつむいていたけれど 心ひらいてみれば 風はあの日とおんなじ ひさしぶりだね また会えたねと 耳もとでささやいてる 鳥がうたう 草木が萌える 季節のかおり ふりまきながら 子供の頃に出会ったような あのすなおなときめきが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | | なんにも言わない海よ おまえはいつも見ていた 人の世界の争いごとを 流した涙のことを 遠い遠い昔から おまえはみんな見ていた 今も静かなそのまなざしを わたしたちにむけている 忘れられる そんな気がする どんな悲しい きのうのことも 子供の頃に感じたような あのまぶしいしあわせが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は きのうまではうす暗い 闇の中にひとりきり あしたのことも信じられずに うつむいていたけれど 心ひらいてみれば 風はあの日とおんなじ ひさしぶりだね また会えたねと 耳もとでささやいてる 鳥がうたう 草木が萌える 季節のかおり ふりまきながら 子供の頃に出会ったような あのすなおなときめきが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は |