女の旅路流れ流れて 明日は浮雲 女ひとりが たどりつくのは 潮の匂いの 北の酒場か 嘘の上手な 男の胸か あゝ 恋の灯りを ともせば あゝ 風が吹き消す 何でこの世に 生れてきたの 涙似合う 身の上 しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで 春に桜を 夏にはまなす 秋がくるころ この町すてる 一夜芝居の 終わりきたなら 寒い木枯し また冬がくる あゝ 人が恋しい夜には あゝ 枕を抱いて 忘れきれない 男の肌を 指でさぐる悲しさ しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで あゝ 恋の灯りを ともせば あゝ 風が吹き消す 何でこの世に 生れてきたの 涙似合う 身の上 しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで | 村上幸子 | 荒木とよひさ | 三木たかし | | 流れ流れて 明日は浮雲 女ひとりが たどりつくのは 潮の匂いの 北の酒場か 嘘の上手な 男の胸か あゝ 恋の灯りを ともせば あゝ 風が吹き消す 何でこの世に 生れてきたの 涙似合う 身の上 しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで 春に桜を 夏にはまなす 秋がくるころ この町すてる 一夜芝居の 終わりきたなら 寒い木枯し また冬がくる あゝ 人が恋しい夜には あゝ 枕を抱いて 忘れきれない 男の肌を 指でさぐる悲しさ しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで あゝ 恋の灯りを ともせば あゝ 風が吹き消す 何でこの世に 生れてきたの 涙似合う 身の上 しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで |
京の川生きるか 死ぬかの 恋をして 女は綺麗に なるんやと うまいこと 乗せはって 魂抜かれて しもうたわ 泣いて 渡った 高野川 あの日と同じ 顔をして 川が流れる 松ヶ崎 いいのよ 半ぱに 生きるより 抜け殻一枚 身にまとい 空蝉の 巷から 追われて逆さに 吊られても 燃えてあなたと 禁断の 木の実をたべた 罪ならば うちは受けます 喜んで 割れても末に めぐりあう 加茂川育ちの 女です あきらめたふりをして じっくり思案を してますえ 内気装った その裏に 夜叉を隠して 先斗町 川は紅葉の 紅をさす | 村上幸子 | 星野哲郎 | 美樹克彦 | | 生きるか 死ぬかの 恋をして 女は綺麗に なるんやと うまいこと 乗せはって 魂抜かれて しもうたわ 泣いて 渡った 高野川 あの日と同じ 顔をして 川が流れる 松ヶ崎 いいのよ 半ぱに 生きるより 抜け殻一枚 身にまとい 空蝉の 巷から 追われて逆さに 吊られても 燃えてあなたと 禁断の 木の実をたべた 罪ならば うちは受けます 喜んで 割れても末に めぐりあう 加茂川育ちの 女です あきらめたふりをして じっくり思案を してますえ 内気装った その裏に 夜叉を隠して 先斗町 川は紅葉の 紅をさす |
酒場すずめ涙という木に 止まった鳥は 人のやさしさ 忘れない どうせ俺らは 酒場のすずめ ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん 注いでおくれよ 情の酒を 幸せ探して お前も俺も 遠い故郷 捨てて来た 体寄せ合う 酒場のすずめ ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん 泣いてくれるな 裏町ギター 春の木漏れ陽 ここ迄おいで ビルの谷間の横丁に 今日も集まる 酒場のすずめ ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん お前のもうよ 人恋酒場 | 村上幸子 | 山田孝雄 | 四方章人 | | 涙という木に 止まった鳥は 人のやさしさ 忘れない どうせ俺らは 酒場のすずめ ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん 注いでおくれよ 情の酒を 幸せ探して お前も俺も 遠い故郷 捨てて来た 体寄せ合う 酒場のすずめ ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん 泣いてくれるな 裏町ギター 春の木漏れ陽 ここ迄おいで ビルの谷間の横丁に 今日も集まる 酒場のすずめ ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん ちゅんちゅん お前のもうよ 人恋酒場 |
それなりに青い鳥爪を噛む 女にだけ 聴こえる あの歌は 裏切りの哀しみか 男の呼びかけか ひゅる ひゅると鳴るのは 真冬のあらしでも 泣いたら駄目 死んだら駄目 それなりに青い鳥 膝かけの 上で読む 破れた手紙には いいころの想い出や 未練の数々が 哀しげな演歌(はやりうた) 遠くで 聴こえても 泣いたら駄目 死んだら駄目 それなりに青い鳥 窓ごしの漁火は はかなく搖れてても 泣いたら駄目 死んだら駄目 それなりに青い鳥 | 村上幸子 | 阿久悠 | 三木たかし | | 爪を噛む 女にだけ 聴こえる あの歌は 裏切りの哀しみか 男の呼びかけか ひゅる ひゅると鳴るのは 真冬のあらしでも 泣いたら駄目 死んだら駄目 それなりに青い鳥 膝かけの 上で読む 破れた手紙には いいころの想い出や 未練の数々が 哀しげな演歌(はやりうた) 遠くで 聴こえても 泣いたら駄目 死んだら駄目 それなりに青い鳥 窓ごしの漁火は はかなく搖れてても 泣いたら駄目 死んだら駄目 それなりに青い鳥 |
にごりえ灯り喰えて 沈む身に 似てやしないか ほてい草 胸をはだけて 団扇をつかう ふてたつもりの 襟足に 昔しゃこれでも 花だよと 忍び泣きする 艶ぼくろ 落ちてもがけば もがくほど はまる深みの 泥地獄 恋だ愛だとほざきなさんな ここは命の切り売りで その日 その日を生きている 泪女の 吹き溜り 飲んで騒いで いるときは みんな殿様 華族さま それでいいのさ このにごりえに まことなんかは 要らないが 帰るあなたに 被せかける 羽織 重たい 朝もある | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | | 灯り喰えて 沈む身に 似てやしないか ほてい草 胸をはだけて 団扇をつかう ふてたつもりの 襟足に 昔しゃこれでも 花だよと 忍び泣きする 艶ぼくろ 落ちてもがけば もがくほど はまる深みの 泥地獄 恋だ愛だとほざきなさんな ここは命の切り売りで その日 その日を生きている 泪女の 吹き溜り 飲んで騒いで いるときは みんな殿様 華族さま それでいいのさ このにごりえに まことなんかは 要らないが 帰るあなたに 被せかける 羽織 重たい 朝もある |
放浪記束ねた髪に ほこりをためて 一皿五銭の 菜を買う 灯りさざめく 帝劇も 宵の銀座の にぎわいも 知らぬ知らぬ他国の うつし絵か 青い青い秋刀魚の 目に涙 なんにも無けりゃ 男も逃げる しかたがないのは わかっても 露地に蚊放り火 焚くころは 恋のみれんに 鳴子坂 憎い憎いあいつの 唇の 匂い匂い呑み消す 香り酒 斜めにしいた せんべい蒲団 疲れたネオンが のぞきこむ 情けひとすじ 義理みすじ 明日は下谷か 日暮里か 一人一人重ねた 放浪の 破れ破れ畳を 引きむしる | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | | 束ねた髪に ほこりをためて 一皿五銭の 菜を買う 灯りさざめく 帝劇も 宵の銀座の にぎわいも 知らぬ知らぬ他国の うつし絵か 青い青い秋刀魚の 目に涙 なんにも無けりゃ 男も逃げる しかたがないのは わかっても 露地に蚊放り火 焚くころは 恋のみれんに 鳴子坂 憎い憎いあいつの 唇の 匂い匂い呑み消す 香り酒 斜めにしいた せんべい蒲団 疲れたネオンが のぞきこむ 情けひとすじ 義理みすじ 明日は下谷か 日暮里か 一人一人重ねた 放浪の 破れ破れ畳を 引きむしる |
不如帰命二つを 結ぶ糸 ちぎれて哀し 相模灘 あなた あなた あなた… この世の次の 次の世は 私のために 下さいと 泣いて血を吐く ほととぎす 添えぬ運命が すれ違う 京都の駅は 涙雨 いいえ いいえ いいえ… あなたと生きた 一とせは 千万年と 同じです 夢を宝を ありがとう 思い続けて 死ぬことの しあわせ知った 逗子の海 そうよ そうよ そうよ… あなたの船の 丸窓で 夜啼く鳥が いたならば それは私の ほととぎす | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | | 命二つを 結ぶ糸 ちぎれて哀し 相模灘 あなた あなた あなた… この世の次の 次の世は 私のために 下さいと 泣いて血を吐く ほととぎす 添えぬ運命が すれ違う 京都の駅は 涙雨 いいえ いいえ いいえ… あなたと生きた 一とせは 千万年と 同じです 夢を宝を ありがとう 思い続けて 死ぬことの しあわせ知った 逗子の海 そうよ そうよ そうよ… あなたの船の 丸窓で 夜啼く鳥が いたならば それは私の ほととぎす |
笹舟あなたを待ちます いつまでも… こころ託した 笹舟を 日昏れの中へ 流す川 東京へ きっと届くと 信じていくつ 夢を流した ことでしょう 迎えてください その胸に… どんな苦労も 二人なら 笑って耐える つもりです ふるさとは 変わりないけど ひとりでいると 他人町です 私には お嫁に行きます あきらめて… これが最後の 笹舟に 涙を載せて 流す川 しあわせに なれはしないと 分かっていても 親の言葉に 負けました | 村上幸子 | 木下龍太郎 | 船村徹 | | あなたを待ちます いつまでも… こころ託した 笹舟を 日昏れの中へ 流す川 東京へ きっと届くと 信じていくつ 夢を流した ことでしょう 迎えてください その胸に… どんな苦労も 二人なら 笑って耐える つもりです ふるさとは 変わりないけど ひとりでいると 他人町です 私には お嫁に行きます あきらめて… これが最後の 笹舟に 涙を載せて 流す川 しあわせに なれはしないと 分かっていても 親の言葉に 負けました |
盛り場かもめ男の心は通り雨 気がつきゃもういない うそとまことの真ん中で あ~今夜もひとり 寒いよ 寒いよ 今じゃすがれる人もない あ~誰かそばに来て 盛り場かもめ 私はかもめ 赤いネオンが目にしみる 街角あたりの占いじゃ いいことありそうで 忘れましょうか いやなこと あ~背中を向けて 流れて 流れて どこに流れて行くのやら あ~女がひとり 盛り場かもめ 私はかもめ 今じゃふるさと帰れない 寒いよ 寒いよ 今じゃすがれる人もない あ~誰かそばに来て 盛り場かもめ 私はかもめ 赤いネオンが目にしみる | 村上幸子 | たきのえいじ | 三木たかし | | 男の心は通り雨 気がつきゃもういない うそとまことの真ん中で あ~今夜もひとり 寒いよ 寒いよ 今じゃすがれる人もない あ~誰かそばに来て 盛り場かもめ 私はかもめ 赤いネオンが目にしみる 街角あたりの占いじゃ いいことありそうで 忘れましょうか いやなこと あ~背中を向けて 流れて 流れて どこに流れて行くのやら あ~女がひとり 盛り場かもめ 私はかもめ 今じゃふるさと帰れない 寒いよ 寒いよ 今じゃすがれる人もない あ~誰かそばに来て 盛り場かもめ 私はかもめ 赤いネオンが目にしみる |
螢火情話暗い海鳴り 窓の外 ため息一つ肩でする あれは螢火 恋の火か いとしい男の腕の中 とべない女が 泣いて 泣いて 泣いて身をこがす ハァー二度と 惚れまい他国の人には 海鴎おまえも さみしいか 手酌の酒が からになる 捨てていきたい いかれない あなたに抱かれた枕唄 頬づえついて 波に 波に 波にくちづさむ 夢であなたが 触れたよで 乱れた襟に指をやる 消すに消せない 命火が 女のこころの闇にとぶ 逢いたいあなたに 泣いて 泣いて 泣いて夜が明ける | 村上幸子 | たかたかし | 三木たかし | | 暗い海鳴り 窓の外 ため息一つ肩でする あれは螢火 恋の火か いとしい男の腕の中 とべない女が 泣いて 泣いて 泣いて身をこがす ハァー二度と 惚れまい他国の人には 海鴎おまえも さみしいか 手酌の酒が からになる 捨てていきたい いかれない あなたに抱かれた枕唄 頬づえついて 波に 波に 波にくちづさむ 夢であなたが 触れたよで 乱れた襟に指をやる 消すに消せない 命火が 女のこころの闇にとぶ 逢いたいあなたに 泣いて 泣いて 泣いて夜が明ける |
人生に四季があるなら人生に 春があるなら 私は あなたに咲く 花になりたい ひそかに あざやかに 咲きつづけて いつも あなたの やすらぎになりたい 人生に 夏があるなら 私は あなたを呼ぶ 海になりたい 漂よい ゆらめき 波をよせて いつか あなたの 港になりたい 人生に 秋があるなら 私は あなたに吹く 風になりたい ほほえみ しあわせ 愛を連れて いつも あなたに 青空を運ぶの 人生に 冬があるなら 私は あなたに降る 雪になりたい 静かに 静かに 降り積もって 春が 来た日の ぬくもりに溶けたい | 村上幸子 | 落合純子 | 三木たかし | | 人生に 春があるなら 私は あなたに咲く 花になりたい ひそかに あざやかに 咲きつづけて いつも あなたの やすらぎになりたい 人生に 夏があるなら 私は あなたを呼ぶ 海になりたい 漂よい ゆらめき 波をよせて いつか あなたの 港になりたい 人生に 秋があるなら 私は あなたに吹く 風になりたい ほほえみ しあわせ 愛を連れて いつも あなたに 青空を運ぶの 人生に 冬があるなら 私は あなたに降る 雪になりたい 静かに 静かに 降り積もって 春が 来た日の ぬくもりに溶けたい |
一生よろしく私のあなた山の清流(せせらぎ) 雪解け水に 揺れる木洩れ陽 緑の夜明け ふたりがうれしい 幸せだから 肩に肩に肩に置いた手 温かい 一生よろしく 私のあなた 遠い汽笛が ポーッと鳴いて 北の山脈(やまなみ) 列車が急ぐ 明日へ歩こう やすらぐ町が きっときっときっと何処かに あるはずよ ふたりを包んだ 出湯(いでゆ)の煙 八重に咲くなよ おんなの椿 恋は一重で 命を賭ける あなたと並んで 待ってる春を 知って知って知って溶けるか なごり雪 一生よろしく 私のあなた | 村上幸子 | 山田孝雄 | 岸本健介 | | 山の清流(せせらぎ) 雪解け水に 揺れる木洩れ陽 緑の夜明け ふたりがうれしい 幸せだから 肩に肩に肩に置いた手 温かい 一生よろしく 私のあなた 遠い汽笛が ポーッと鳴いて 北の山脈(やまなみ) 列車が急ぐ 明日へ歩こう やすらぐ町が きっときっときっと何処かに あるはずよ ふたりを包んだ 出湯(いでゆ)の煙 八重に咲くなよ おんなの椿 恋は一重で 命を賭ける あなたと並んで 待ってる春を 知って知って知って溶けるか なごり雪 一生よろしく 私のあなた |
雪椿の唄雪のなかから 生れても 赤く咲きます 雪椿 もえる想いで 花びら染めて 咲けばわかって くれますか 胸にひそめた 花言葉 岩の湯舟に ひらひらと 落ちて重なる 雪椿 おもい出せよと ゆうのでしょうか 淋しがり屋と 泣き虫が 酔って合わせた くちびるを 雪の花火に 夢をみた 恋の名残りか 雪椿 窓をあければ 色鮮やかな 花を浮かべて 水色の 時が流れる 信濃川 | 村上幸子 | 足利修・補作詩:星野哲郎 | サトウ進一 | | 雪のなかから 生れても 赤く咲きます 雪椿 もえる想いで 花びら染めて 咲けばわかって くれますか 胸にひそめた 花言葉 岩の湯舟に ひらひらと 落ちて重なる 雪椿 おもい出せよと ゆうのでしょうか 淋しがり屋と 泣き虫が 酔って合わせた くちびるを 雪の花火に 夢をみた 恋の名残りか 雪椿 窓をあければ 色鮮やかな 花を浮かべて 水色の 時が流れる 信濃川 |
くちぐせ男なんてが くちぐせの ばかな女が 恋をした どうせ今度も 駄目なのと 笑いとばして 見たものゝ 信じてみたい もう一度 そっともらした 一人言 二度といやだが くちぐせの ばかな女が 恋をした こんな私が 恋なんて 出来はしないと わるぶって 煙草くわえた 口もとに 何故か浮かんだ 微笑(えみ)一つ 春夏秋と 時が過ぎ 二度目の冬の ある夜に 肩に粉雪 うけながら そっと立たずむ もどり橋 | 村上幸子 | 川口雪司 | 大川晃由 | 池多孝春 | 男なんてが くちぐせの ばかな女が 恋をした どうせ今度も 駄目なのと 笑いとばして 見たものゝ 信じてみたい もう一度 そっともらした 一人言 二度といやだが くちぐせの ばかな女が 恋をした こんな私が 恋なんて 出来はしないと わるぶって 煙草くわえた 口もとに 何故か浮かんだ 微笑(えみ)一つ 春夏秋と 時が過ぎ 二度目の冬の ある夜に 肩に粉雪 うけながら そっと立たずむ もどり橋 |
恋小舟今年の春は 遅れて来るわ 遅れた春は 暖たかい 傷を重ねた 命がふたつ 舵を取れない 故郷へ 帰りたい 帰れない 恋小舟 涙で結ぶ こころと心 他人になんか 切らせない 肌を寄せ合い 真冬の海で 夢の港を 探そうね 泣かないで 泣かないわ 恋小舟 昨日に生きる 女を捨てて 明日へ渡る 夜の岸 愛と言う名の あなたに曳かれ ついて行きます 世間川 離さない 離れない 恋小舟 | 村上幸子 | 山田孝雄 | 岸本健介 | | 今年の春は 遅れて来るわ 遅れた春は 暖たかい 傷を重ねた 命がふたつ 舵を取れない 故郷へ 帰りたい 帰れない 恋小舟 涙で結ぶ こころと心 他人になんか 切らせない 肌を寄せ合い 真冬の海で 夢の港を 探そうね 泣かないで 泣かないわ 恋小舟 昨日に生きる 女を捨てて 明日へ渡る 夜の岸 愛と言う名の あなたに曳かれ ついて行きます 世間川 離さない 離れない 恋小舟 |
恋のわかれ唄越路(こしじ)の里に舞う風花は どこかしあわせ 薄い花 あなたと別れた旅路の果ては 耳をすませば瞽女うたが あゝ……聞こえます 明かりの帯をひきずりながら 闇を流れる 汽車のふえ あなたを怨めば涙もやせて 飲めぬお酒も欲しくなる あゝ……未練です 鉛の空につぶされそうな 北の町にも 春は来る あなたを忘れて今日からひとり 生きてゆきます泣かないわ あゝ……わかれ唄 | 村上幸子 | たかたかし | 叶弦大 | | 越路(こしじ)の里に舞う風花は どこかしあわせ 薄い花 あなたと別れた旅路の果ては 耳をすませば瞽女うたが あゝ……聞こえます 明かりの帯をひきずりながら 闇を流れる 汽車のふえ あなたを怨めば涙もやせて 飲めぬお酒も欲しくなる あゝ……未練です 鉛の空につぶされそうな 北の町にも 春は来る あなたを忘れて今日からひとり 生きてゆきます泣かないわ あゝ……わかれ唄 |
おまえと生きる浮草みたいな ふたりでも 夢があるから いいと言う こんな男に 明日(のぞみ)をかけて つくす女の いじらしさ どこへはじけても 俺はおまえと おまえと生きる ふたりで背おう 苦労なら 重くないわと 目で笑う 一対(つい)の湯呑みに 茶ばしらみつけ あなたごらんと 肩よせる この手離すなよ 俺はおまえと おまえと生きる この雨あがれば 街うらに 遅いふたりの 春がくる 泣いたら俺の この目がみえぬ 抱けばいとしい 輪丁花(じんちょうげ) つつむぬくもりで 俺はおまえと おまえと生きる | 村上幸子 | たかたかし | 岡千秋 | | 浮草みたいな ふたりでも 夢があるから いいと言う こんな男に 明日(のぞみ)をかけて つくす女の いじらしさ どこへはじけても 俺はおまえと おまえと生きる ふたりで背おう 苦労なら 重くないわと 目で笑う 一対(つい)の湯呑みに 茶ばしらみつけ あなたごらんと 肩よせる この手離すなよ 俺はおまえと おまえと生きる この雨あがれば 街うらに 遅いふたりの 春がくる 泣いたら俺の この目がみえぬ 抱けばいとしい 輪丁花(じんちょうげ) つつむぬくもりで 俺はおまえと おまえと生きる |
雪の越後をあとにして雪の越後を あとにして 私を捨てた あなたはどこに…… 想い想いつづけて 昼も夜もないわ 涙をくぐるたび 女はおとなになってゆくのね 取りのこされた 案山子のように 歩けない歩けない ひとりぽっちじゃ歩けない 傷つけたままで 男っていいですね 過去に過去につかまり 今日も明日もないわ どんなに焦がれても 私はあなたの踏台だったのね おもかげだけを 私にくれて とどかないとどかない いまのあなたにとどかない 夢を追いかけて 男っていいですね 雪の越後を あとにして 私を捨てた あなたはどこに…… みれんみれん心に 山も川もないわ 意地悪するように 上りの夜汽車は遠くなるのね れんげの花も 咲く頃なのに 歩けない歩けない 愛の畦道歩けない ふりむきもせずに 男っていいですね | 村上幸子 | 丹古晴已 | 叶弦大 | | 雪の越後を あとにして 私を捨てた あなたはどこに…… 想い想いつづけて 昼も夜もないわ 涙をくぐるたび 女はおとなになってゆくのね 取りのこされた 案山子のように 歩けない歩けない ひとりぽっちじゃ歩けない 傷つけたままで 男っていいですね 過去に過去につかまり 今日も明日もないわ どんなに焦がれても 私はあなたの踏台だったのね おもかげだけを 私にくれて とどかないとどかない いまのあなたにとどかない 夢を追いかけて 男っていいですね 雪の越後を あとにして 私を捨てた あなたはどこに…… みれんみれん心に 山も川もないわ 意地悪するように 上りの夜汽車は遠くなるのね れんげの花も 咲く頃なのに 歩けない歩けない 愛の畦道歩けない ふりむきもせずに 男っていいですね |
女の雪国雪が私の 母ですと ほほえむ肌に 雪を見た 裾をからげて 帯にはさんで 叶わぬ恋を 背おって歩く 駒子のように 意気地(いきじ)で生きる 越後の女 あんた私に 似てるから 苦労するわと かすれ声 炬燵蒲団(こたつぶとん)に お酒ならべて 男なんかに 負けちゃだめよと 紬(つむぎ)の肩を 稲穂(いなほ)のように ふるわす女 雪が紡(つむ)いだ 恋ならば 燃やせど燃えぬ 氷花 好きなあなたに 好かれたいから 別れ上手な ふりをしてても 私も駒子 一重(ひとえ)に咲かす 越後の女 | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | | 雪が私の 母ですと ほほえむ肌に 雪を見た 裾をからげて 帯にはさんで 叶わぬ恋を 背おって歩く 駒子のように 意気地(いきじ)で生きる 越後の女 あんた私に 似てるから 苦労するわと かすれ声 炬燵蒲団(こたつぶとん)に お酒ならべて 男なんかに 負けちゃだめよと 紬(つむぎ)の肩を 稲穂(いなほ)のように ふるわす女 雪が紡(つむ)いだ 恋ならば 燃やせど燃えぬ 氷花 好きなあなたに 好かれたいから 別れ上手な ふりをしてても 私も駒子 一重(ひとえ)に咲かす 越後の女 |
縄のれんひょろりよろける お前の肩を しっかりしろよと 抱き上げりゃ すまぬすまぬと 千鳥足 俺もお前も 夢を拾ってまた落とし 男同志の 縄のれん 逢えてうれしい 何年ぶりか 幼ななじみの 顔と顔 見れば見る程 なつかしい 俺もお前も 情欲しくて路地裏を 男同志の 縄のれん 通り流しの 酔町(よいまち)ギター ひとつ頼むよ お兄さん 故郷(くに)の唄でも 弾(ひ)いてくれ 俺もお前も夢を拾ってまた落とし 男同志の 縄のれん | 村上幸子 | 山田孝雄 | 四方章人 | | ひょろりよろける お前の肩を しっかりしろよと 抱き上げりゃ すまぬすまぬと 千鳥足 俺もお前も 夢を拾ってまた落とし 男同志の 縄のれん 逢えてうれしい 何年ぶりか 幼ななじみの 顔と顔 見れば見る程 なつかしい 俺もお前も 情欲しくて路地裏を 男同志の 縄のれん 通り流しの 酔町(よいまち)ギター ひとつ頼むよ お兄さん 故郷(くに)の唄でも 弾(ひ)いてくれ 俺もお前も夢を拾ってまた落とし 男同志の 縄のれん |
北の港のみれん船北の港の 桟橋に あなたがつないだ みれん船 このまま雪に うずもれても 錆びてほろびる さだめでも 小指に巻いた まっかな糸は 涙 涙 涙なんかじゃ ちぎれない 寒さつのれば なおさらに あなたが恋しい みれん船 ぬくもりほしい 酒なのに 酔えば酔うほど 凍るよな 汽笛が胸を ひきさく酒場 涙 涙 涙ほしがる 唄ばかり 春を夢見る カモメより あなたを待ってる みれん船 氷の海が とけたって 戻るあてなど ないけれど 生きてるかぎり わたしのあなた 涙 涙 涙かれても 信じます | 村上幸子 | 丹古晴己 | 中村典正 | 池多孝春 | 北の港の 桟橋に あなたがつないだ みれん船 このまま雪に うずもれても 錆びてほろびる さだめでも 小指に巻いた まっかな糸は 涙 涙 涙なんかじゃ ちぎれない 寒さつのれば なおさらに あなたが恋しい みれん船 ぬくもりほしい 酒なのに 酔えば酔うほど 凍るよな 汽笛が胸を ひきさく酒場 涙 涙 涙ほしがる 唄ばかり 春を夢見る カモメより あなたを待ってる みれん船 氷の海が とけたって 戻るあてなど ないけれど 生きてるかぎり わたしのあなた 涙 涙 涙かれても 信じます |
昭和金色夜叉胸にひとりの 魔女が住み 女は愛に 背(そむ)くのね 過ぎて思えば あなたが命 いまさら知った 己(おの)が罪(つみ) 悔み足りない お宮の松に 金色夜叉の 月が出る わかりますとも 女なら お宮の踏んだ 迷よい道 見栄を飾れば 誠が逃げて 闇路を照らす 夢もなく ダイヤモンドも 錦(にしき)の綾(あや)も 癒せぬ傷が 身をえぐる こんどあなたに 逢えたなら 死んでもそばを 離れない どうぞ私の 肉ひきさいて 怨みに代えて 下さいと 乱れてさまよう 熱海の海に 金色夜叉の 雨が降る | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | 斉藤恒夫 | 胸にひとりの 魔女が住み 女は愛に 背(そむ)くのね 過ぎて思えば あなたが命 いまさら知った 己(おの)が罪(つみ) 悔み足りない お宮の松に 金色夜叉の 月が出る わかりますとも 女なら お宮の踏んだ 迷よい道 見栄を飾れば 誠が逃げて 闇路を照らす 夢もなく ダイヤモンドも 錦(にしき)の綾(あや)も 癒せぬ傷が 身をえぐる こんどあなたに 逢えたなら 死んでもそばを 離れない どうぞ私の 肉ひきさいて 怨みに代えて 下さいと 乱れてさまよう 熱海の海に 金色夜叉の 雨が降る |
虞美人草この世はひとり あなただけ 貴方が死ねば 私も終る さまよう蝶々を 迷わせて ルラルララ ルラ 赤い炎(ほのお)で 焼きつくす 虞美人草は 業(ごう)の花 静かな雨に ぬれながら それでも花は 妖しく匂う 虞(ぐ)や虞(ぐ)や 汝(なんじ)を如何(いか)にせん ルラルララ ルラ 遠い昔の ため息を いま呼び返す 艶の花 藤紫(ふじむらさき)の 稲妻(いなづま)が 光れば落ちる 哀れの雄花(おばな) すてられながらも しがみつく ルラルララ ルラ 恋の下僕(しもべ)を 見て嘲(わら)う 虞美人草は 崖の花 | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | 斉藤恒夫 | この世はひとり あなただけ 貴方が死ねば 私も終る さまよう蝶々を 迷わせて ルラルララ ルラ 赤い炎(ほのお)で 焼きつくす 虞美人草は 業(ごう)の花 静かな雨に ぬれながら それでも花は 妖しく匂う 虞(ぐ)や虞(ぐ)や 汝(なんじ)を如何(いか)にせん ルラルララ ルラ 遠い昔の ため息を いま呼び返す 艶の花 藤紫(ふじむらさき)の 稲妻(いなづま)が 光れば落ちる 哀れの雄花(おばな) すてられながらも しがみつく ルラルララ ルラ 恋の下僕(しもべ)を 見て嘲(わら)う 虞美人草は 崖の花 |
花ぬすびと花ぬすびとは ゆうべのあなた 夢追人は 夜明けのわたし そえぬ運命の 浮き世の風に 咲いてみたい 赤い命 夜がいじめても おんな花 ぬくもりほしい 止まり木の隅 にがてなお酒 無理して呑むわ ひと夜逢えなきゃ 明日がみえぬ ばかなやつと 叱りつけて 涙止まるまで こぼれ花 化粧はしても 心のなかは あなた好みの 素顔でいたい こんな小さな 純情だけど いつか春が きっと来るわ ひとり言いきかす 夢見花 | 村上幸子 | 石原信一 | 叶弦大 | | 花ぬすびとは ゆうべのあなた 夢追人は 夜明けのわたし そえぬ運命の 浮き世の風に 咲いてみたい 赤い命 夜がいじめても おんな花 ぬくもりほしい 止まり木の隅 にがてなお酒 無理して呑むわ ひと夜逢えなきゃ 明日がみえぬ ばかなやつと 叱りつけて 涙止まるまで こぼれ花 化粧はしても 心のなかは あなた好みの 素顔でいたい こんな小さな 純情だけど いつか春が きっと来るわ ひとり言いきかす 夢見花 |
帰郷雪解けの頃 ふたり連れ 故郷に帰る 約束でした 春はまだ浅い 越後路に 降りたったのは 私だけ いい人を みせられなくて ごめんなさい お母さん 東京暮し 楽じゃないけど もう一度 やりなおします | 村上幸子 | 石原信一 | 森田公一 | あかのたちお | 雪解けの頃 ふたり連れ 故郷に帰る 約束でした 春はまだ浅い 越後路に 降りたったのは 私だけ いい人を みせられなくて ごめんなさい お母さん 東京暮し 楽じゃないけど もう一度 やりなおします |
雨の駅裏雨の駅裏 いつものお店 あなたの夜汽車の 汽笛がひびく 送る約束してたのに 顔見りゃきっと また泣くわ つめたい私を ごめんなさいと 箸で書いてる 涙のカウンター 雨の駅裏 思い出通り 今夜はひとりで はしごをするわ これが最後と 云いながら 泣いては飲んだ 恋のあと 子供の私を ごめんなさいと 酒につぶやきゃ 涙の灯がゆれる 雨の駅裏 帰らぬ夢が 悲しいしづくを 散らしてはてる 酔えぬグラスで 濡らしても 指輪のあとは 痛むのに 未練な私を ごめんなさいと 空のボトルに 涙のさようなら | 村上幸子 | 丹古晴己 | 鈴木淳 | 馬場良 | 雨の駅裏 いつものお店 あなたの夜汽車の 汽笛がひびく 送る約束してたのに 顔見りゃきっと また泣くわ つめたい私を ごめんなさいと 箸で書いてる 涙のカウンター 雨の駅裏 思い出通り 今夜はひとりで はしごをするわ これが最後と 云いながら 泣いては飲んだ 恋のあと 子供の私を ごめんなさいと 酒につぶやきゃ 涙の灯がゆれる 雨の駅裏 帰らぬ夢が 悲しいしづくを 散らしてはてる 酔えぬグラスで 濡らしても 指輪のあとは 痛むのに 未練な私を ごめんなさいと 空のボトルに 涙のさようなら |
やがて港は朝海が荒れる 女が痩せる 船も来なくなる 恋が逃げる 涙がのこる 酒場の片隅 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい タバコにむせた ふりをして 別れまぎわに 涙をかくしたあなた 思いでけむる 暖炉も消えて やがて……やがて港は朝 お酒がしみる グラスが割れる 夢も見なくなる 過去がぬれる 未練がつのる つめたい小窓に もえたい もえたい もいちどもえたい 言葉はいつも 強いのに 酔ってすねても やさしくゆるしたあなた 悲しみだけを 今夜も置いて やがて……やがて港は朝 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい かわいていたむ 唇に 愛の帰る日 信じているのよあなた はかない希望(のぞみ) カモメに賭けて やがて……やがて港は朝 | 村上幸子 | 丹古晴己 | 鈴木淳 | 斉藤恒夫 | 海が荒れる 女が痩せる 船も来なくなる 恋が逃げる 涙がのこる 酒場の片隅 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい タバコにむせた ふりをして 別れまぎわに 涙をかくしたあなた 思いでけむる 暖炉も消えて やがて……やがて港は朝 お酒がしみる グラスが割れる 夢も見なくなる 過去がぬれる 未練がつのる つめたい小窓に もえたい もえたい もいちどもえたい 言葉はいつも 強いのに 酔ってすねても やさしくゆるしたあなた 悲しみだけを 今夜も置いて やがて……やがて港は朝 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい かわいていたむ 唇に 愛の帰る日 信じているのよあなた はかない希望(のぞみ) カモメに賭けて やがて……やがて港は朝 |
こころうるおい夢本線あなたはいつ 旅立ちますか 何も言わずに 母が… 手料理こさえて います はじめて会う日の 目じるしに そっと一枝 ユキツバキ 抱いてホームで 待ってます きっといい日に なるように こころうるおい 夢のせて あなたは今 あさひの中ね 廻れ時計よ 早く… 二人のこころよ 急げ… 今日からあしたへ 夢抱いて―― あなたはまだ 知らないけれど 綺麗なんです 山が… すき透ります 川が… 手紙で話を するよりも 一度あなたに お会いして 私のふるさと 見てください きっといい日になるように こころうるおい 夢のせて あなたは今 あさひの中ね 瞼閉じれば見える… あなたの姿が 浮ぶ… もうすぐ幸せ 着きますね―― あなたは今 あさひの中ね 綺麗なんです 山が… すき透ります 川が… 見てください 私のふるさとを―― | 村上幸子 | 関沢新一 | 三島大輔 | 神保正明 | あなたはいつ 旅立ちますか 何も言わずに 母が… 手料理こさえて います はじめて会う日の 目じるしに そっと一枝 ユキツバキ 抱いてホームで 待ってます きっといい日に なるように こころうるおい 夢のせて あなたは今 あさひの中ね 廻れ時計よ 早く… 二人のこころよ 急げ… 今日からあしたへ 夢抱いて―― あなたはまだ 知らないけれど 綺麗なんです 山が… すき透ります 川が… 手紙で話を するよりも 一度あなたに お会いして 私のふるさと 見てください きっといい日になるように こころうるおい 夢のせて あなたは今 あさひの中ね 瞼閉じれば見える… あなたの姿が 浮ぶ… もうすぐ幸せ 着きますね―― あなたは今 あさひの中ね 綺麗なんです 山が… すき透ります 川が… 見てください 私のふるさとを―― |
じょんがら恋唄連れにはぐれて 啼く海鳥の 声もしばれる 北の海 じょんがら節は 怨みの歌と あなたを捨てて 未練を捨てて 遠い人なら 人なら 忘れてしまいたい ひとりぽっちの この淋しさは 誰もわかって くれないが じょんがら節は 涙の歌と あまえてみたい 縋ってみたい 何処へ行ったら 行ったら 女の夢がある 強くなったら あの街あかり 赤くもいちど 点(とも)したい じょんがら節は 救いの歌と わらってみたの 歌ってみたの そして今度は 今度は 幸福 離さない | 村上幸子 | 松井由利夫 | 叶弦大 | 伊藤雪彦 | 連れにはぐれて 啼く海鳥の 声もしばれる 北の海 じょんがら節は 怨みの歌と あなたを捨てて 未練を捨てて 遠い人なら 人なら 忘れてしまいたい ひとりぽっちの この淋しさは 誰もわかって くれないが じょんがら節は 涙の歌と あまえてみたい 縋ってみたい 何処へ行ったら 行ったら 女の夢がある 強くなったら あの街あかり 赤くもいちど 点(とも)したい じょんがら節は 救いの歌と わらってみたの 歌ってみたの そして今度は 今度は 幸福 離さない |
出船今宵出船か お名残り惜しや 暗い波間に 雪が散る 船は見えねど 別れの小唄に 沖じゃ千鳥も 泣くぞいな 今鳴る汽笛は 出船の合図 無事で着いたら 便りをくれりゃ 暗いさみしい 灯影(ほかげ)の下(もと)で 涙ながらに 読もうもの | 村上幸子 | 藤田香月 | 杉山長谷夫 | 斉藤恒夫 | 今宵出船か お名残り惜しや 暗い波間に 雪が散る 船は見えねど 別れの小唄に 沖じゃ千鳥も 泣くぞいな 今鳴る汽笛は 出船の合図 無事で着いたら 便りをくれりゃ 暗いさみしい 灯影(ほかげ)の下(もと)で 涙ながらに 読もうもの |
宵待草待てど暮らせど 来ぬひとを 宵待草の やるせなさ こよいは月も 出ぬそうな こよいは月も 出ぬそうな | 村上幸子 | 竹久夢二 | 多忠亮 | 斉藤恒夫 | 待てど暮らせど 来ぬひとを 宵待草の やるせなさ こよいは月も 出ぬそうな こよいは月も 出ぬそうな |
おせん誰が女を 弱いと言うの いいえ 私は 負けません 坊や しっかり つかまっててね うしろ指さす 世の中を 涙みせずに 歩くから 好きなあなたを 亡くしたときに 川で拾った この坊や なんで私に 捨てられましょう 恋は捨てても 人の道 捨てちゃ渡れぬ 柳橋 人は何かを 信じて生きる そうよ 私も あなただけ 岸の柳に 偲んで呼べば おせん泣くなと 言問(こととい)の 空で鳴る鳴る 暮れの鐘 | 村上幸子 | 星野哲郎 | 鈴木淳 | 斉藤恒夫 | 誰が女を 弱いと言うの いいえ 私は 負けません 坊や しっかり つかまっててね うしろ指さす 世の中を 涙みせずに 歩くから 好きなあなたを 亡くしたときに 川で拾った この坊や なんで私に 捨てられましょう 恋は捨てても 人の道 捨てちゃ渡れぬ 柳橋 人は何かを 信じて生きる そうよ 私も あなただけ 岸の柳に 偲んで呼べば おせん泣くなと 言問(こととい)の 空で鳴る鳴る 暮れの鐘 |
泣き砂の浜かなしい恋の 伝説が ひと足ふむたび きしみます おぼえていますか 去年のこの日 あなたと歩いた 泣き砂の浜 あゝ別れの手紙を ちいさくちぎり 海にちらせば 雪になる あの日につづく 足あとが 涙のむこうに 見えてます あなたをさらった 月日の波も おもいで消せない 泣き砂の浜 あゝふたりでひろった この貝がらを 海にもどせば 消えますか もどりの冬の きびしさが ひとりじゃなおさら こたえます あきらめきれない ぬくもりだけど さよなら埋ずめる 泣き砂の浜 あゝだいてた写真で つくった小舟 海にながして 忘れるの | 村上幸子 | 丹古晴己 | 三条ひろし | 池多孝春 | かなしい恋の 伝説が ひと足ふむたび きしみます おぼえていますか 去年のこの日 あなたと歩いた 泣き砂の浜 あゝ別れの手紙を ちいさくちぎり 海にちらせば 雪になる あの日につづく 足あとが 涙のむこうに 見えてます あなたをさらった 月日の波も おもいで消せない 泣き砂の浜 あゝふたりでひろった この貝がらを 海にもどせば 消えますか もどりの冬の きびしさが ひとりじゃなおさら こたえます あきらめきれない ぬくもりだけど さよなら埋ずめる 泣き砂の浜 あゝだいてた写真で つくった小舟 海にながして 忘れるの |
津軽平野津軽平野に 雪降る頃はヨー 親父(おどう)一人で 出稼ぎ仕度 春にゃかならず 親父(おどう)は帰る みやげいっぱい ぶらさげてヨー 淋しくなるけど 馴れたや親父(おどう) 十三みなとは 西風強くて 夢もしばれる 吹雪の夜更け ふるな ふるなよ 津軽の雪よ 春が今年も 遅くなるよ ストーブ列車よ 逢いたや親父(おどう) 山の雪どけ 花咲く頃はよ かあちゃんやけによ そわそわするネー いつもじょんがら 大きな声で 親父(おどう)うたって 汽車から降りる お岩木山よ 見えたか親父(おどう) | 村上幸子 | 吉幾三 | 吉幾三 | 池多孝春 | 津軽平野に 雪降る頃はヨー 親父(おどう)一人で 出稼ぎ仕度 春にゃかならず 親父(おどう)は帰る みやげいっぱい ぶらさげてヨー 淋しくなるけど 馴れたや親父(おどう) 十三みなとは 西風強くて 夢もしばれる 吹雪の夜更け ふるな ふるなよ 津軽の雪よ 春が今年も 遅くなるよ ストーブ列車よ 逢いたや親父(おどう) 山の雪どけ 花咲く頃はよ かあちゃんやけによ そわそわするネー いつもじょんがら 大きな声で 親父(おどう)うたって 汽車から降りる お岩木山よ 見えたか親父(おどう) |
涙の最終列車帰らないでと すがって泣けば あなたこのまま いてくれますか 窓の硝子を 叩いても おんなごころが 届かない わたしも行きたい…… 別れのベルが鳴る 最終列車 顔をかくした コートの襟に 霧が降ります プラットホーム くちの動きで 解るから 言って下さい ねぇあなた 愛しているよと…… ふたりを引き離す 最終列車 赤いランプが 螢のように 揺れて流れて 未練がのこる いのち燃やした 恋だもの 信じたいのよ いつまでも あなたを待ちます…… 夜霧に消えてゆく 最終列車 | 村上幸子 | 池田充男 | 野崎真一 | 竹村次郎 | 帰らないでと すがって泣けば あなたこのまま いてくれますか 窓の硝子を 叩いても おんなごころが 届かない わたしも行きたい…… 別れのベルが鳴る 最終列車 顔をかくした コートの襟に 霧が降ります プラットホーム くちの動きで 解るから 言って下さい ねぇあなた 愛しているよと…… ふたりを引き離す 最終列車 赤いランプが 螢のように 揺れて流れて 未練がのこる いのち燃やした 恋だもの 信じたいのよ いつまでも あなたを待ちます…… 夜霧に消えてゆく 最終列車 |