ある夏の記録揺れる水面に溶けた薄月 浅い眠りに差した波の音 途切れたいくつもの声が生まれて 手繰り寄せてはまた消えて 泳いだ手を影が染める 描き出した夜空に咲いた光の雨が 閉じたこの目から溢れ落ちていく 流るるこの涙を何度生まれ変わっても 思い出して 浅い眠りを割いた耳鳴り 酷く頭が痛む夏の夜に 途切れたいくつもの声を辿って ただ夢中で書き続けた もう二度と戻れないとしても 空になった心に花火の音が注いだ 閉じたままの目が捉えた気がした ゆらゆら波を纏う声を繋ぎ合わせて 探していた 微かな記憶 あゝ五月蝿いな 悲鳴にもよく似た 蟲の声が掻き消す波音 思い出も言葉も心も明日もいらない ただ、もう一度 描き出した夜空を咲いた花が鳴らした 物語が終わりを告げるように 流るるこの涙は何度生まれ変わっても 辿り着けるから 空になった心に君の声を注いで 書き残した 真夏の記録 | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ・小田内志徳 | 揺れる水面に溶けた薄月 浅い眠りに差した波の音 途切れたいくつもの声が生まれて 手繰り寄せてはまた消えて 泳いだ手を影が染める 描き出した夜空に咲いた光の雨が 閉じたこの目から溢れ落ちていく 流るるこの涙を何度生まれ変わっても 思い出して 浅い眠りを割いた耳鳴り 酷く頭が痛む夏の夜に 途切れたいくつもの声を辿って ただ夢中で書き続けた もう二度と戻れないとしても 空になった心に花火の音が注いだ 閉じたままの目が捉えた気がした ゆらゆら波を纏う声を繋ぎ合わせて 探していた 微かな記憶 あゝ五月蝿いな 悲鳴にもよく似た 蟲の声が掻き消す波音 思い出も言葉も心も明日もいらない ただ、もう一度 描き出した夜空を咲いた花が鳴らした 物語が終わりを告げるように 流るるこの涙は何度生まれ変わっても 辿り着けるから 空になった心に君の声を注いで 書き残した 真夏の記録 |
いつかの君へ窓際に置いた空のままの花瓶が 役目を終えたような顔をして 外を流れゆく何度目かの 季節を見送った 何も言わずに手渡した花束も 今考えても柄じゃないよな 言葉一つに結べるほど些細なものでも 簡単なものとも思いはしないけど きっとドラマみたいに 気の利いた再会はないから 今だってこの胸には君がいる 映画みたいに美しい結末なんてないまま こうやって足を止めているんだ 変わらない街のどこにいても その面影を重ねてしまうばかりで 駅前の花屋 好きだったよなあって 口元に溢れた 誰かが言った「あの頃は良かった」なんて くだらない、と笑えないのはいつからだろう ああ、知りたくなかった いつか全て忘れて 消えていくのがそうだと言うなら この先も思い出にはしたくない 時を超えても褪せない不朽の名画のように いつだってこの心にあるから ドラマみたいに 気の利いた再会はないから 今日だって想えば張り裂けそうで もしもあの日の君へと 何か一つ言えるなら きっとドラマみたいに 気の利いた台詞は言えないけど よく聞いて 一度しか言わないから 映画みたいに美しい結末なんてなくても 「君に会えて良かった」 | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | | 窓際に置いた空のままの花瓶が 役目を終えたような顔をして 外を流れゆく何度目かの 季節を見送った 何も言わずに手渡した花束も 今考えても柄じゃないよな 言葉一つに結べるほど些細なものでも 簡単なものとも思いはしないけど きっとドラマみたいに 気の利いた再会はないから 今だってこの胸には君がいる 映画みたいに美しい結末なんてないまま こうやって足を止めているんだ 変わらない街のどこにいても その面影を重ねてしまうばかりで 駅前の花屋 好きだったよなあって 口元に溢れた 誰かが言った「あの頃は良かった」なんて くだらない、と笑えないのはいつからだろう ああ、知りたくなかった いつか全て忘れて 消えていくのがそうだと言うなら この先も思い出にはしたくない 時を超えても褪せない不朽の名画のように いつだってこの心にあるから ドラマみたいに 気の利いた再会はないから 今日だって想えば張り裂けそうで もしもあの日の君へと 何か一つ言えるなら きっとドラマみたいに 気の利いた台詞は言えないけど よく聞いて 一度しか言わないから 映画みたいに美しい結末なんてなくても 「君に会えて良かった」 |
おとぎ話みたいに街が眠りにつく午前零時過ぎに 二人声を潜め あてもなく歩いてたあの日の事 君の手を握ると 指が少し震えた 誰も知らないまま 打ち上がって消えた 恋の記憶 ああ まるで君はおとぎ話の主人公みたいに まばゆい光まとって 「どうして」言葉を投げかけても夢の中 どうして 願う事を辞めたのに あの日の夢ばかり見るよ 時が過ぎるほどに薄れ消えてくなんて 誰もがそう言うけれど今はわからないよ 長い痛み 夜に手を伸ばすと君に届く気がした けれども 指の隙間ひやり撫でる風が 突きつけてく ねえ まるで何もなかったような微笑みをあげるよ あの日のように笑って 「どうして」言葉が溢れるたび 涙まで溢れて 同じ夢を見てたのに 今は姿見えない ふと浮かんだんだ 温もりと声が 耳でこだまするから さっと目の前に優しい横顔 外の景色と溶けるあの夜 ああ まるで君はおとぎ話の主人公みたいに まばゆい光まとって 「どうして」言葉を投げかけても夢の中 どうして 願う事を辞めたのに あの日の夢ばかり見るよ | kittone | ヒラノシュンスケ・HANA | ヒラノシュンスケ | | 街が眠りにつく午前零時過ぎに 二人声を潜め あてもなく歩いてたあの日の事 君の手を握ると 指が少し震えた 誰も知らないまま 打ち上がって消えた 恋の記憶 ああ まるで君はおとぎ話の主人公みたいに まばゆい光まとって 「どうして」言葉を投げかけても夢の中 どうして 願う事を辞めたのに あの日の夢ばかり見るよ 時が過ぎるほどに薄れ消えてくなんて 誰もがそう言うけれど今はわからないよ 長い痛み 夜に手を伸ばすと君に届く気がした けれども 指の隙間ひやり撫でる風が 突きつけてく ねえ まるで何もなかったような微笑みをあげるよ あの日のように笑って 「どうして」言葉が溢れるたび 涙まで溢れて 同じ夢を見てたのに 今は姿見えない ふと浮かんだんだ 温もりと声が 耳でこだまするから さっと目の前に優しい横顔 外の景色と溶けるあの夜 ああ まるで君はおとぎ話の主人公みたいに まばゆい光まとって 「どうして」言葉を投げかけても夢の中 どうして 願う事を辞めたのに あの日の夢ばかり見るよ |
終わりのち、晴れ目覚めなければ良かったなんて思う 何度目を閉じても覆らない 昨夜は星一つ見えなかったけどな 朝日が遮光カーテンの裾を照らす 全部終わったはずなのに 世界は目を覚ますから 厚い雲が 晴れた空に 息を止めて ほら 飛び込みたくなるような 泣きたいような 不思議な朝 迎えに来てくれたの? 愛した記憶が部屋の片隅で 私を責めるように横たわるから 目を合わせないようにそのドアを開けて 枯らした涙の跡に光りを当てよう たった一人で取り残されたような 静かな朝だ 壊れそうな胸の奥に息を溜めて さあ 思い切り吐き出せば 淡い空が 染まるほどの青 あまりに綺麗で 目の前を塞いだ漆黒 「胸の奥で焦がした赫色」 吐き出して空に溶けたブルー グラデーションくりかえして いつか真っ白に戻れたなら また会いたいよ 厚い雲が 晴れた空に 息を止めて ほら 飛び込みたくなるような 泣きたいような 不思議な朝 迎えに来てくれたの? 世界が微笑むような 優しい朝 | kittone | ヒラノシュンスケ | ヒラノシュンスケ | | 目覚めなければ良かったなんて思う 何度目を閉じても覆らない 昨夜は星一つ見えなかったけどな 朝日が遮光カーテンの裾を照らす 全部終わったはずなのに 世界は目を覚ますから 厚い雲が 晴れた空に 息を止めて ほら 飛び込みたくなるような 泣きたいような 不思議な朝 迎えに来てくれたの? 愛した記憶が部屋の片隅で 私を責めるように横たわるから 目を合わせないようにそのドアを開けて 枯らした涙の跡に光りを当てよう たった一人で取り残されたような 静かな朝だ 壊れそうな胸の奥に息を溜めて さあ 思い切り吐き出せば 淡い空が 染まるほどの青 あまりに綺麗で 目の前を塞いだ漆黒 「胸の奥で焦がした赫色」 吐き出して空に溶けたブルー グラデーションくりかえして いつか真っ白に戻れたなら また会いたいよ 厚い雲が 晴れた空に 息を止めて ほら 飛び込みたくなるような 泣きたいような 不思議な朝 迎えに来てくれたの? 世界が微笑むような 優しい朝 |
君を詠むさよなら、またねって いつか来るんだって 目を逸らしては溜め息 傾く陽が照らす 影を長く伸ばした 君をただ見ている 出会いは突然でも ちょっとありきたりだから 映画や小説には とてもなりそうもない ごめんね こんな時に うまく伝えられないから 空白を埋めるように 口遊むんだ 君を 空を泳ぐ烏 聞こえた 夕方五時を告げる歌 今を飾るに相応しい言葉も 見つけられないでいる 夕映え 並んだ影がまだ二つ 歩き出すのを躊躇った 離れてしまったら二度と元通りには なれない気がした 思えば思うほどに終わりが胸を過る 本音を飲み込んではまた気付かないふり 変わらない街並みは 足りないものばかり思わせるから 変われずにいる僕の前で 笑う君が詩になる さよなら、またねって 離れてしまったら二度と元通りには さよなら、またねって 想いを束ねて 最後に君に渡そう さよなら、じゃなくてまた会えるよねって そう確かめるように 夕映え 佇んだ影がただ一つ そっと夜に落ちて消えた | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | | さよなら、またねって いつか来るんだって 目を逸らしては溜め息 傾く陽が照らす 影を長く伸ばした 君をただ見ている 出会いは突然でも ちょっとありきたりだから 映画や小説には とてもなりそうもない ごめんね こんな時に うまく伝えられないから 空白を埋めるように 口遊むんだ 君を 空を泳ぐ烏 聞こえた 夕方五時を告げる歌 今を飾るに相応しい言葉も 見つけられないでいる 夕映え 並んだ影がまだ二つ 歩き出すのを躊躇った 離れてしまったら二度と元通りには なれない気がした 思えば思うほどに終わりが胸を過る 本音を飲み込んではまた気付かないふり 変わらない街並みは 足りないものばかり思わせるから 変われずにいる僕の前で 笑う君が詩になる さよなら、またねって 離れてしまったら二度と元通りには さよなら、またねって 想いを束ねて 最後に君に渡そう さよなら、じゃなくてまた会えるよねって そう確かめるように 夕映え 佇んだ影がただ一つ そっと夜に落ちて消えた |
群青と走る大きく息を吸って 群青掻きわけて 荒れゆく波を蹴って 抗う君を見た ゆらゆら迷いを抱いて 涙も流しただろう それでも前を向いた眼差し 誰よりも綺麗で そんな姿を見てたよ 大丈夫 僕は知ってるよ 何回と打ちのめされても続いていくストーリー ねえ 夜空を走る光が 煌めいて 願いを乗せて 僕にとって君のようで さあ はじめよう 遥か遠くの水平線 朱く染まれば 僕らもっと強くなって きらきら 波に乗って 痛みは厭わない 新たな旅しようぜ 今 見よう見まねでも飛び込んで 幾度となく視界滲ませて 希望さえ枯れ果てる頃そっと 「きっと誰かが見てるよ 大丈夫 僕は知ってるよ 何回と打ちのめされても 簡単にその火は消えない」 聞こえた その声が 導いた遥か先に ねえ 夜空を走る光が 煌めいて 願いを乗せて 僕にとって君のようで さあ はじめよう 遥か遠くの水平線 朱く染まれば 僕らもっと強くなって ひたすら前を向いて 抗うこの姿が いつしかまた誰かを 救えますように きらきら ほら笑って 涙は似合わない 新たな旅しようぜ 今 さあ | kittone | ヒラノシュンスケ | ヒラノシュンスケ | | 大きく息を吸って 群青掻きわけて 荒れゆく波を蹴って 抗う君を見た ゆらゆら迷いを抱いて 涙も流しただろう それでも前を向いた眼差し 誰よりも綺麗で そんな姿を見てたよ 大丈夫 僕は知ってるよ 何回と打ちのめされても続いていくストーリー ねえ 夜空を走る光が 煌めいて 願いを乗せて 僕にとって君のようで さあ はじめよう 遥か遠くの水平線 朱く染まれば 僕らもっと強くなって きらきら 波に乗って 痛みは厭わない 新たな旅しようぜ 今 見よう見まねでも飛び込んで 幾度となく視界滲ませて 希望さえ枯れ果てる頃そっと 「きっと誰かが見てるよ 大丈夫 僕は知ってるよ 何回と打ちのめされても 簡単にその火は消えない」 聞こえた その声が 導いた遥か先に ねえ 夜空を走る光が 煌めいて 願いを乗せて 僕にとって君のようで さあ はじめよう 遥か遠くの水平線 朱く染まれば 僕らもっと強くなって ひたすら前を向いて 抗うこの姿が いつしかまた誰かを 救えますように きらきら ほら笑って 涙は似合わない 新たな旅しようぜ 今 さあ |
恋ねえ あなたに出会った夜は 鼓動がうるさくて眠れずに そう 忘れかけてた熱を くれたあなたを浮かべてた 月が綺麗な夜だ もうとっくに手遅れの 長すぎる夜に咲いた気持ちは 流線型のスライダー ブレーキも知らずにまっすぐに堕ちてゆく 三日月を見て叫んだわたしは 猛獣よりもラウダー この気持ちの名前を知ってる ああ 心を奪われたら 視線も指先も 無我夢中で スクロールして 知れば知るほどに わたしじゃダメだって 思い知ったよ but I'm falling 果てしない距離を前に こぼれる 流線型の涙 出会う前みたいに全部を消し去れたら あなたを知らず過ごしてく これからの何十年のほうが きっと幸せだなんて 嘘だよ わかってる あなたに出会ってからの 苦しくて 痛くて そんな日々のほうが今は愛しくて 長すぎる夜に咲いた 気持ちは 流線型のスライダー ブレーキも知らずにまっすぐに堕ちてく 三日月を見て叫んだ わたしは猛獣よりもラウダー この気持ちの名前を知ってる 今すぐ会いたいなんて言葉は 言えやしないけど こんな気持ちをくれてありがとう | kittone | ヒラノシュンスケ | ヒラノシュンスケ | | ねえ あなたに出会った夜は 鼓動がうるさくて眠れずに そう 忘れかけてた熱を くれたあなたを浮かべてた 月が綺麗な夜だ もうとっくに手遅れの 長すぎる夜に咲いた気持ちは 流線型のスライダー ブレーキも知らずにまっすぐに堕ちてゆく 三日月を見て叫んだわたしは 猛獣よりもラウダー この気持ちの名前を知ってる ああ 心を奪われたら 視線も指先も 無我夢中で スクロールして 知れば知るほどに わたしじゃダメだって 思い知ったよ but I'm falling 果てしない距離を前に こぼれる 流線型の涙 出会う前みたいに全部を消し去れたら あなたを知らず過ごしてく これからの何十年のほうが きっと幸せだなんて 嘘だよ わかってる あなたに出会ってからの 苦しくて 痛くて そんな日々のほうが今は愛しくて 長すぎる夜に咲いた 気持ちは 流線型のスライダー ブレーキも知らずにまっすぐに堕ちてく 三日月を見て叫んだ わたしは猛獣よりもラウダー この気持ちの名前を知ってる 今すぐ会いたいなんて言葉は 言えやしないけど こんな気持ちをくれてありがとう |
告白前夜止まぬ五月雨 からり秋晴れ 爪先を赤く染めた雪 次の春には 離れ離れの 願いは願いのまま 花が散る 夜空を照らす 光の雨や 街路樹に灯るスパンコール 君と見れたら 側にいれたら 心は強く求めるのに 指先は動かないよ ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はその一つだけ 悲し夕暮れ 求む朝焼け 明けない夜みたいな日々じゃ 寝ても覚めても 心は君に染まるばかりだ 時計仕掛けのように もうはちきれてしまいそう ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はそれだけ 「諦めるよ」と 割り切れるほど 君を知らない だからできない また春が行く 時間だけが過ぎていく 止まぬ五月雨 からり秋晴れ 想いが頬をつたう十二月 ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はその一つだけ まだ 書き出しさえ思いつかないから もう 明日会いにいくよ | kittone | ヒラノシュンスケ | ヒラノシュンスケ | | 止まぬ五月雨 からり秋晴れ 爪先を赤く染めた雪 次の春には 離れ離れの 願いは願いのまま 花が散る 夜空を照らす 光の雨や 街路樹に灯るスパンコール 君と見れたら 側にいれたら 心は強く求めるのに 指先は動かないよ ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はその一つだけ 悲し夕暮れ 求む朝焼け 明けない夜みたいな日々じゃ 寝ても覚めても 心は君に染まるばかりだ 時計仕掛けのように もうはちきれてしまいそう ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はそれだけ 「諦めるよ」と 割り切れるほど 君を知らない だからできない また春が行く 時間だけが過ぎていく 止まぬ五月雨 からり秋晴れ 想いが頬をつたう十二月 ああ 君に送るその言葉ひとつも まだ 見つけられぬまま夜が更けるよ ねえ いつか届くように答え探せど ただ 君に会いたいよ 今はその一つだけ まだ 書き出しさえ思いつかないから もう 明日会いにいくよ |
最終回一つ二つ重ねて幾度筆を折り 三つ四つと数えて咲かすなら道化の華 嫌い 嫌い 嫌い 破り捨てたい 誰彼構わず 痛い 辛い 寒い まだまだ昼過ぎまで寝ていたい 「こんなところが素敵です。」 「どこに出しても恥ずかしくないです。」 なんて この頭上を右往左往 激しく虫唾が走る これで最終回 未来なんてきっと無いようなもんじゃない? 「右向け、右」 「待て」 飼い慣らされた無機的健康体 これこそ大正解!みたいなもんだってよくあるパターンじゃない? 見極めて、その両目を見開いて 嫌い 嫌い 嫌い どこまでも理解不能 愛せない あゝ諸行無常 散りゆく運命に見惚れていたい 愛されたいなァ満たされたいなァ 値踏みされた心が痛いなァ この芸術の価値なんて何もわからないくせに これが最終回 「未来」なんてそんなたいそうなもんじゃない 反吐塗れの底 横たわるのが牙の抜けた僕だ 気付けば大惨敗 既にして最早 賭けるようなものもない 近寄るな危険 依然、往く道などない 人生の給与明細はどこにありますか 誰かどこかで見てくれているのですか これぞ最終回!望んだ結末も内容もくそもない! 「右向け、右」 「待て」 犯した罪は無気力失望罪 これこそ大正解!みたいなもん どうせ価値ない近い未来 見極めろ、その両目を見開いて 貴方の云う此の「色鮮やかな素晴らしい世界」で ご縁あれば、近々、また逢いましょう | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | 安田そうし・ヤマザキユウキ | 一つ二つ重ねて幾度筆を折り 三つ四つと数えて咲かすなら道化の華 嫌い 嫌い 嫌い 破り捨てたい 誰彼構わず 痛い 辛い 寒い まだまだ昼過ぎまで寝ていたい 「こんなところが素敵です。」 「どこに出しても恥ずかしくないです。」 なんて この頭上を右往左往 激しく虫唾が走る これで最終回 未来なんてきっと無いようなもんじゃない? 「右向け、右」 「待て」 飼い慣らされた無機的健康体 これこそ大正解!みたいなもんだってよくあるパターンじゃない? 見極めて、その両目を見開いて 嫌い 嫌い 嫌い どこまでも理解不能 愛せない あゝ諸行無常 散りゆく運命に見惚れていたい 愛されたいなァ満たされたいなァ 値踏みされた心が痛いなァ この芸術の価値なんて何もわからないくせに これが最終回 「未来」なんてそんなたいそうなもんじゃない 反吐塗れの底 横たわるのが牙の抜けた僕だ 気付けば大惨敗 既にして最早 賭けるようなものもない 近寄るな危険 依然、往く道などない 人生の給与明細はどこにありますか 誰かどこかで見てくれているのですか これぞ最終回!望んだ結末も内容もくそもない! 「右向け、右」 「待て」 犯した罪は無気力失望罪 これこそ大正解!みたいなもん どうせ価値ない近い未来 見極めろ、その両目を見開いて 貴方の云う此の「色鮮やかな素晴らしい世界」で ご縁あれば、近々、また逢いましょう |
スロウダンス(album ver.)歩き慣れた一人 並木道 ふわり積もる枯れ葉の音は まるで心映すサウンドトラック ノイズ混じりのブレス 錆色のキャンバスでブルースのタップを鳴らせ ラタタタとビートが歌うなら孤独も悪くないわ 強がりのストール巻いてゆく シャルウィダンス そっと誰かの温もり触れて 恋に落ちれたら ほら あなたの事 忘れちゃうの シャリラ もっと心の奥の言葉を空へ放てたら ただ あなたへの想いばかりだ 呆れちゃうね 帰宅 すぐさま手洗いうがい 冷えた耳たぶ赤い 痛い 強がりストール剥ぎとったら ぐったりソファーへダイブ ああ 洗い物は週に2回 ましてや洗濯なんてonce a week さんざんな生活スタイル 炭酸水に溶かすマイライフ 路地裏のクラクションがサンプラーのホーンみたいだから 空き缶をマイクにして さあ ほろ酔いのリリック刻もう スロウリーダンス きっとどこかで同じ痛みを だれかが歌ってるから あたしは素直に寄り添って泣くよ まだ好きだよ 呆れちゃうね でも好きだよ シャルウィダンス そっと誰かの温もり触れて 恋に落ちれたら ほら あなたの事 忘れちゃうのに シャリラ もっと心の奥の言葉を 空へ放てたら まだ あなたへの想いばかりだ 呆れちゃうわ | kittone | ヒラノシュンスケ | ヒラノシュンスケ | | 歩き慣れた一人 並木道 ふわり積もる枯れ葉の音は まるで心映すサウンドトラック ノイズ混じりのブレス 錆色のキャンバスでブルースのタップを鳴らせ ラタタタとビートが歌うなら孤独も悪くないわ 強がりのストール巻いてゆく シャルウィダンス そっと誰かの温もり触れて 恋に落ちれたら ほら あなたの事 忘れちゃうの シャリラ もっと心の奥の言葉を空へ放てたら ただ あなたへの想いばかりだ 呆れちゃうね 帰宅 すぐさま手洗いうがい 冷えた耳たぶ赤い 痛い 強がりストール剥ぎとったら ぐったりソファーへダイブ ああ 洗い物は週に2回 ましてや洗濯なんてonce a week さんざんな生活スタイル 炭酸水に溶かすマイライフ 路地裏のクラクションがサンプラーのホーンみたいだから 空き缶をマイクにして さあ ほろ酔いのリリック刻もう スロウリーダンス きっとどこかで同じ痛みを だれかが歌ってるから あたしは素直に寄り添って泣くよ まだ好きだよ 呆れちゃうね でも好きだよ シャルウィダンス そっと誰かの温もり触れて 恋に落ちれたら ほら あなたの事 忘れちゃうのに シャリラ もっと心の奥の言葉を 空へ放てたら まだ あなたへの想いばかりだ 呆れちゃうわ |
誰も知らない夜の隙間を抜け出した空 窓を開ければ 流れる浅い夏の匂いがする いつかの夜空を照らす光の雨や 頬を染め抜く薄紅 散りゆく花弁 拾い集めて一つも残さずに書いている 薄い足跡を辿る 何度も吐き出して 吐き出して 胸も痛いほどに 指先で心の行方を探す 言葉よりも透明で 美しいものが知りたくて 描いた面影浮かぶ あの空の青さは 僕しか知らない 窓際に並べた笑顔はあの日のままで 時間が途絶えたみたいだ 想っていても伝える術を持たないのなら 何もないのと同じだ 何度も吐き出せど 吐き出せど 胸は痛いままで この心は指先だけに宿る 思い出なんて曖昧で さよならだけが消せなくて 見上げた窓から覗く この空の青さは 君には見えない 夜の隙間を抜け出した空 窓を開ければ流れる 季節はまた巡る 言葉だけが透明だ 思い出だけが邪魔なんだ さよなら 涙で滲む 君に向けた詩も 僕しか知らない 君には見えない | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | 安田そうし・kittone | 夜の隙間を抜け出した空 窓を開ければ 流れる浅い夏の匂いがする いつかの夜空を照らす光の雨や 頬を染め抜く薄紅 散りゆく花弁 拾い集めて一つも残さずに書いている 薄い足跡を辿る 何度も吐き出して 吐き出して 胸も痛いほどに 指先で心の行方を探す 言葉よりも透明で 美しいものが知りたくて 描いた面影浮かぶ あの空の青さは 僕しか知らない 窓際に並べた笑顔はあの日のままで 時間が途絶えたみたいだ 想っていても伝える術を持たないのなら 何もないのと同じだ 何度も吐き出せど 吐き出せど 胸は痛いままで この心は指先だけに宿る 思い出なんて曖昧で さよならだけが消せなくて 見上げた窓から覗く この空の青さは 君には見えない 夜の隙間を抜け出した空 窓を開ければ流れる 季節はまた巡る 言葉だけが透明だ 思い出だけが邪魔なんだ さよなら 涙で滲む 君に向けた詩も 僕しか知らない 君には見えない |
とけない魔法そう 始まりは突然に 呼吸さえもままならないほどに君で溢れていた 焼け付くような日差し 気付く事もできなくなるくらい胸を焦がして 疑うこと慣れすぎた視線の先に 差し込む光 その向こう側 スタート 扉開く瞬間に回り出したストーリー メモリーがどれだけあっても足りないから もう一度出会えますように 神様に祈り 願うけど 光はまだ遠くて 手を伸ばすだけ ああ 毎日は退屈な娯楽 呼吸さえもままならないほどに 溜息ばかり 意識もせず季節は過ぎていくけれど 君だけは大人にならないでいて 心揺らす魔法にかけられているように 胸の奥で鼓動は鳴り響いて もう解けないままでもいいよ 君に出会えたあの日の奇跡が 眩くて 目が離せない ダイアモンド シャンデリア 夜空に咲いた箒星 その全ての輝き集めても 君に足りないよ クローズアップ 恋に落ちる瞬間を 切りとった映画のように スローモーションで世界が色めいた夏の日 スタート 扉開く瞬間に回り出したストーリー メモリーがどれだけあっても足りないから もう一度出会えますように 神様に祈り 叶わなくても 光をただ信じて 手を伸ばすから | kittone | ヤマザキユウキ・ヒラノシュンスケ | ヤマザキユウキ・ヒラノシュンスケ | | そう 始まりは突然に 呼吸さえもままならないほどに君で溢れていた 焼け付くような日差し 気付く事もできなくなるくらい胸を焦がして 疑うこと慣れすぎた視線の先に 差し込む光 その向こう側 スタート 扉開く瞬間に回り出したストーリー メモリーがどれだけあっても足りないから もう一度出会えますように 神様に祈り 願うけど 光はまだ遠くて 手を伸ばすだけ ああ 毎日は退屈な娯楽 呼吸さえもままならないほどに 溜息ばかり 意識もせず季節は過ぎていくけれど 君だけは大人にならないでいて 心揺らす魔法にかけられているように 胸の奥で鼓動は鳴り響いて もう解けないままでもいいよ 君に出会えたあの日の奇跡が 眩くて 目が離せない ダイアモンド シャンデリア 夜空に咲いた箒星 その全ての輝き集めても 君に足りないよ クローズアップ 恋に落ちる瞬間を 切りとった映画のように スローモーションで世界が色めいた夏の日 スタート 扉開く瞬間に回り出したストーリー メモリーがどれだけあっても足りないから もう一度出会えますように 神様に祈り 叶わなくても 光をただ信じて 手を伸ばすから |
長い夢長い夜の隙間を揺れて ただ夢を見ていた まるで春を告げる花のように またどこかで逢える気がしていた 閉じた目を照らす月明かり 心を一つ歌って そっと風に乗って まだ白い空を渡った君を描いている いくつも季節を迎えてやっと辿り着く その行く先なら君が知ってる 薄い紙の上に並ぶ その指先に宿っていたそれは 夜に浮かぶ月のような 美しさで横たわっている 記憶の至る場所で 溢れたインクのように君が深く滲んで 今も胸に息づくまだ浅い夏の 柔らかな香りがその肩を撫ぜる 言葉を一つ歌って その風になって 思い出の側に座って ただ見つめている 果てしない夜に凍えたこの胸にあった 心の在り処を僕は知らない 言葉を一つ歌って その風になって 思い出の側に座って ただ見つめている いくつも季節を迎えてやっと辿り着く その空の青さも知らないままで 長い夜の隙間の先に どこかで逢える気がした | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | 安田そうし・ヤマザキユウキ | 長い夜の隙間を揺れて ただ夢を見ていた まるで春を告げる花のように またどこかで逢える気がしていた 閉じた目を照らす月明かり 心を一つ歌って そっと風に乗って まだ白い空を渡った君を描いている いくつも季節を迎えてやっと辿り着く その行く先なら君が知ってる 薄い紙の上に並ぶ その指先に宿っていたそれは 夜に浮かぶ月のような 美しさで横たわっている 記憶の至る場所で 溢れたインクのように君が深く滲んで 今も胸に息づくまだ浅い夏の 柔らかな香りがその肩を撫ぜる 言葉を一つ歌って その風になって 思い出の側に座って ただ見つめている 果てしない夜に凍えたこの胸にあった 心の在り処を僕は知らない 言葉を一つ歌って その風になって 思い出の側に座って ただ見つめている いくつも季節を迎えてやっと辿り着く その空の青さも知らないままで 長い夜の隙間の先に どこかで逢える気がした |
名前を呼んで一つ声を聞いた、それだけで 季節が色づきはじめたような気がして やがて咲く薄紅より先に 私を染めてしまったの 気づいていないでしょう 私が嵐なら 君はまるで稲妻だ 照らして 心を貫いて そばにいて そばにいて 強く手をつないで 君となら どこまでもきっと行けそう 行けそう この夜を駆け出して 私をつかまえて 君がつけた名前で呼んで 澄んだ瞳にその眼差し まばたき一つも見逃したくないほどに どんな景色も目に映らない きっと見上げた横顔に見惚れてしまうから はーあ 紅く染めた頬 並べて 言葉にしなくても 心は自然に雄弁に 溢れて止まらない うちあけたいわ この胸の高鳴りを 寄り添うようにそっと重ねて そばにいて そばにいて もっとよく聞かせて 君となら どこまでもきっと行けそう 行けたら もう二度と戻らない誓いを抱きしめて その心に閉じ込めて そばにいて そばにいて 強く手をつなげば 二人なら どこまでもずっと行けるよ そうでしょ? 何度でも 何度でも 私をつかまえて 君とならどこまでもきっと行ける 君がくれた名前で呼んで | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | 安田そうし・ヤマザキユウキ | 一つ声を聞いた、それだけで 季節が色づきはじめたような気がして やがて咲く薄紅より先に 私を染めてしまったの 気づいていないでしょう 私が嵐なら 君はまるで稲妻だ 照らして 心を貫いて そばにいて そばにいて 強く手をつないで 君となら どこまでもきっと行けそう 行けそう この夜を駆け出して 私をつかまえて 君がつけた名前で呼んで 澄んだ瞳にその眼差し まばたき一つも見逃したくないほどに どんな景色も目に映らない きっと見上げた横顔に見惚れてしまうから はーあ 紅く染めた頬 並べて 言葉にしなくても 心は自然に雄弁に 溢れて止まらない うちあけたいわ この胸の高鳴りを 寄り添うようにそっと重ねて そばにいて そばにいて もっとよく聞かせて 君となら どこまでもきっと行けそう 行けたら もう二度と戻らない誓いを抱きしめて その心に閉じ込めて そばにいて そばにいて 強く手をつなげば 二人なら どこまでもずっと行けるよ そうでしょ? 何度でも 何度でも 私をつかまえて 君とならどこまでもきっと行ける 君がくれた名前で呼んで |
春ノ嵐通りに咲く薄紅 風揺れる凛とした横顔 不朽の名画に惹かれるように 視線が他に行き場をなくした 吹き抜けて散らした花が一つ 淡い香りを残してそっと頬を撫ぜる 透明な風に乗って 胸を駆け回る君に この心も奪われそうで 前触れなく吹き荒んで 眩い光放つ其れは 春を待つ僕の元に巻き起こる 通りに舞う薄紅 水溜まり染め上げた花弁 どれだけ考えていても この想いが僕を追い越すばかりだ 月に並べた 目蓋の裏側焦がす君 熱が胸を叩く 頬を紅く染める 壮大な景色だって 側にいてくれないのなら この胸から何も生まれない いつかは全部消え去って 灰となる運命だとしても もう一寸 その笑顔を見ていたいだけだ 信じちゃいなかった 運命も必然もその手の温かさも 抱き寄せて奪い去る、まさに其れは 春を呼ぶ嵐 透明な風に乗って 胸を駆け回る君に 気付いていた もう戻れない 戻れなくていい 透明な風になって 胸を吹き荒らす君に この心を奪われている 気付いてたんだ 僕だって 初めて抱くこの想いを込めて 僕しか知らない名を付けた | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | | 通りに咲く薄紅 風揺れる凛とした横顔 不朽の名画に惹かれるように 視線が他に行き場をなくした 吹き抜けて散らした花が一つ 淡い香りを残してそっと頬を撫ぜる 透明な風に乗って 胸を駆け回る君に この心も奪われそうで 前触れなく吹き荒んで 眩い光放つ其れは 春を待つ僕の元に巻き起こる 通りに舞う薄紅 水溜まり染め上げた花弁 どれだけ考えていても この想いが僕を追い越すばかりだ 月に並べた 目蓋の裏側焦がす君 熱が胸を叩く 頬を紅く染める 壮大な景色だって 側にいてくれないのなら この胸から何も生まれない いつかは全部消え去って 灰となる運命だとしても もう一寸 その笑顔を見ていたいだけだ 信じちゃいなかった 運命も必然もその手の温かさも 抱き寄せて奪い去る、まさに其れは 春を呼ぶ嵐 透明な風に乗って 胸を駆け回る君に 気付いていた もう戻れない 戻れなくていい 透明な風になって 胸を吹き荒らす君に この心を奪われている 気付いてたんだ 僕だって 初めて抱くこの想いを込めて 僕しか知らない名を付けた |
緋密時計の音が嫌い その笑顔を奪っていく足音 帰り支度の背中 見送る笑み ドアが閉まる 今日も 暖かさ 愛おしさ 嘘じゃないのは知ってるけど 「私だけ」 「あなただけ」 それは違うじゃん 悪い癖ね 嘘で隠すより染め上げてよ その赤で もっと綺麗に染まるから 涙見せないわ 見たくないでしょう 胸の奥 溢れる前に差し伸べてよ 飲み込んだ雫で 薄められた緋は 恋のような薄紅 ふたりだけの世界線 矛盾さえも忘れさせる魔法瓶 離れがたい温もり 心だけがなぜか背中合わせ 甘い声 大きな手 此処にあるのは確かだけれど 曖昧にすり抜ける言葉 答えは分かっているの 悲しみより早く染め上げてよ その赤で もっと綺麗に染まるから 幸せの中で息もできず 知らぬ間に溺れる前に抱き上げてよ 飲み込んだ雫で 薄められた緋は 淡いほど切なく 会いたいよ 想うことさえ間違い? 一言で千切れるような 細く赤い糸 願い叶うなら 未来が見たい 胸の奥へ 飲み込んだ言葉は 涙の海に落ちて あの五文字が溶けてく 「さようなら」 | kittone | ヒラノシュンスケ・HANA | ヒラノシュンスケ | | 時計の音が嫌い その笑顔を奪っていく足音 帰り支度の背中 見送る笑み ドアが閉まる 今日も 暖かさ 愛おしさ 嘘じゃないのは知ってるけど 「私だけ」 「あなただけ」 それは違うじゃん 悪い癖ね 嘘で隠すより染め上げてよ その赤で もっと綺麗に染まるから 涙見せないわ 見たくないでしょう 胸の奥 溢れる前に差し伸べてよ 飲み込んだ雫で 薄められた緋は 恋のような薄紅 ふたりだけの世界線 矛盾さえも忘れさせる魔法瓶 離れがたい温もり 心だけがなぜか背中合わせ 甘い声 大きな手 此処にあるのは確かだけれど 曖昧にすり抜ける言葉 答えは分かっているの 悲しみより早く染め上げてよ その赤で もっと綺麗に染まるから 幸せの中で息もできず 知らぬ間に溺れる前に抱き上げてよ 飲み込んだ雫で 薄められた緋は 淡いほど切なく 会いたいよ 想うことさえ間違い? 一言で千切れるような 細く赤い糸 願い叶うなら 未来が見たい 胸の奥へ 飲み込んだ言葉は 涙の海に落ちて あの五文字が溶けてく 「さようなら」 |
視えないふたり茫、と外を眺める横顔を照らす月明かり 少し開いた窓からそよぐ 夜風が前髪を撫ぜていた まるでこの広い世界でふたりきりのように この部屋にはここにしかない時間が流れている 触れた先から凍えてしまいそうな 半透明な胸の内側を 柔らかな視線が 声が 優しく溶かして 写真や鏡には映らない 瞳の奥にだけ私がいる ひとりでいたのなら気付けなかったよ 言葉って、優しいんだね 遠回りの家路に並んで見上げた流れ星 嬉しくても涙は出ると それも少し温かいと知った してあげられることなんて何もないけど 同じだよって笑う君にまた少し溶けていた ずっと見ていた夜に浮かぶ月も 君の側では特別に見えて 不確かな日々の全てが愛しく感じて 思い出も未来もなくたって 確かなものだけがここにあると となりにいるだけでちゃんと伝わるよ 心って、あたたかいんだね 写真や鏡には映らない 潤んだ私だけ覚えていて このまま溶け合って水滴みたいに 唯一つになれたなら いつか消えてしまっても 記憶の中にだけふたりがいる 言葉にしなくてもちゃんと聞こえたよ ねぇ、君って 優しいんだね 優しいんだよ | kittone | ヤマザキユウキ | ヤマザキユウキ | 安田そうし・ヤマザキユウキ | 茫、と外を眺める横顔を照らす月明かり 少し開いた窓からそよぐ 夜風が前髪を撫ぜていた まるでこの広い世界でふたりきりのように この部屋にはここにしかない時間が流れている 触れた先から凍えてしまいそうな 半透明な胸の内側を 柔らかな視線が 声が 優しく溶かして 写真や鏡には映らない 瞳の奥にだけ私がいる ひとりでいたのなら気付けなかったよ 言葉って、優しいんだね 遠回りの家路に並んで見上げた流れ星 嬉しくても涙は出ると それも少し温かいと知った してあげられることなんて何もないけど 同じだよって笑う君にまた少し溶けていた ずっと見ていた夜に浮かぶ月も 君の側では特別に見えて 不確かな日々の全てが愛しく感じて 思い出も未来もなくたって 確かなものだけがここにあると となりにいるだけでちゃんと伝わるよ 心って、あたたかいんだね 写真や鏡には映らない 潤んだ私だけ覚えていて このまま溶け合って水滴みたいに 唯一つになれたなら いつか消えてしまっても 記憶の中にだけふたりがいる 言葉にしなくてもちゃんと聞こえたよ ねぇ、君って 優しいんだね 優しいんだよ |