串木野さのさハー ひょっとすりゃ これが別れと なるかも知れぬ 暑さ寒さに 気をつけて 短気おこさず やけ酒を 呑むなと言うたが わしゃうれし さのさ ハー 落ちぶれて 袖に涙の かかる時 人の心の 奥ぞ知れ 朝日を拝む 人あれど 夕日を拝む 人はない さのさ ハー 十五夜の 月はまんまる 冴ゆれども わたしの心は 真の闇 せめて今宵の 訪れを ひと声聞かせよ ほととぎす さのさ | 成世昌平 | 鹿児島県民謡 | 鹿児島県民謡 | | ハー ひょっとすりゃ これが別れと なるかも知れぬ 暑さ寒さに 気をつけて 短気おこさず やけ酒を 呑むなと言うたが わしゃうれし さのさ ハー 落ちぶれて 袖に涙の かかる時 人の心の 奥ぞ知れ 朝日を拝む 人あれど 夕日を拝む 人はない さのさ ハー 十五夜の 月はまんまる 冴ゆれども わたしの心は 真の闇 せめて今宵の 訪れを ひと声聞かせよ ほととぎす さのさ |
銀河への道夕暮れの街はずれ 潮騒の音 見上げればひとつ 宵の明星(みょうじょう) やがて来る 群星(むれぼし)を待つ 人は皆星に 行く道をたずね 願いをかけて幾千年 我もまた 語り語られ たどり行く 銀河への道 草木(くさき)さえ眠りつく 旅の宿にて ひとり酒くみて ふくむ盃 星明かり 影を落して 散りばめた帯の 天の川見れば 夢のかけらが幾千万 我もまた 西へ東へ たどり行く 銀河への道 七つ星みつめ 野の風をまとい 人は旅立つ幾千年 我もまた 北へ果てなし たどり行く 銀河への道 銀河への道 | 成世昌平 | いではく | 聖川湧 | 石倉重信 | 夕暮れの街はずれ 潮騒の音 見上げればひとつ 宵の明星(みょうじょう) やがて来る 群星(むれぼし)を待つ 人は皆星に 行く道をたずね 願いをかけて幾千年 我もまた 語り語られ たどり行く 銀河への道 草木(くさき)さえ眠りつく 旅の宿にて ひとり酒くみて ふくむ盃 星明かり 影を落して 散りばめた帯の 天の川見れば 夢のかけらが幾千万 我もまた 西へ東へ たどり行く 銀河への道 七つ星みつめ 野の風をまとい 人は旅立つ幾千年 我もまた 北へ果てなし たどり行く 銀河への道 銀河への道 |
喜望峰出合い頭に赤提灯で どうせ飲むなら 好(い)い酒飲めと 熱燗を注ぎ分けて 叱った女 お前の優しさ 心に沁みた 真っ暗闇の おとこの喜望峰 灯りが見えた ほのかに見えた 男一匹やもめの部屋に バラを一輪 黙って活けた 気遣いに我知らず ドキッとしたよ お前にあの時 真底惚れた 胸突き八丁 おとこの喜望峰 望みが持てた やる気が持てた 春は素足で麦の芽踏んで 秋は祭りで ひと汗掻いて ふるさとは悠久の 明日を紡ぐ お前と一緒に 登れりゃいいな 人生懸けた おとこの喜望峰 ここまで来れた どうにか来れた | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | 石倉重信 | 出合い頭に赤提灯で どうせ飲むなら 好(い)い酒飲めと 熱燗を注ぎ分けて 叱った女 お前の優しさ 心に沁みた 真っ暗闇の おとこの喜望峰 灯りが見えた ほのかに見えた 男一匹やもめの部屋に バラを一輪 黙って活けた 気遣いに我知らず ドキッとしたよ お前にあの時 真底惚れた 胸突き八丁 おとこの喜望峰 望みが持てた やる気が持てた 春は素足で麦の芽踏んで 秋は祭りで ひと汗掻いて ふるさとは悠久の 明日を紡ぐ お前と一緒に 登れりゃいいな 人生懸けた おとこの喜望峰 ここまで来れた どうにか来れた |
紀州夜節月のかげかよ 森木のかげかよ 忍び夜妻の 立つかげか ンサテ キナドン おまえ川の上 わしゃ川の下よ 書いて流せよ 思惑を お門通れど 戸はたたかれなよ うたの文句で さとらんせ 雪のちらつく 川面を見れば 残す妻子を 思いやる | 成世昌平 | 和歌山県民謡 | 和歌山県民謡 | | 月のかげかよ 森木のかげかよ 忍び夜妻の 立つかげか ンサテ キナドン おまえ川の上 わしゃ川の下よ 書いて流せよ 思惑を お門通れど 戸はたたかれなよ うたの文句で さとらんせ 雪のちらつく 川面を見れば 残す妻子を 思いやる |
勝山長柄節<アとうろやとうろ おしかけとうろ ササーヨイ ヨイ ヨイ ヨイヤーサー> 長柄は空につかえます 低いご門の槍のさや 槍のさや 槍のさや 低いご門の槍のさや <アとうろやとうろ おしかけとうろ ササーヨイ ヨイ ヨイ ヨイヤーサー> 鶴がご門に巣をかけた 年の暮には五万石 五万石 五万石 年の暮には五万石 二万三千石 勝山藩は 三蓋菱(さんがいびし)の王字紋 王子紋 王子紋 三蓋菱の王子紋 | 成世昌平 | 福井県民謡 | 福井県民謡 | | <アとうろやとうろ おしかけとうろ ササーヨイ ヨイ ヨイ ヨイヤーサー> 長柄は空につかえます 低いご門の槍のさや 槍のさや 槍のさや 低いご門の槍のさや <アとうろやとうろ おしかけとうろ ササーヨイ ヨイ ヨイ ヨイヤーサー> 鶴がご門に巣をかけた 年の暮には五万石 五万石 五万石 年の暮には五万石 二万三千石 勝山藩は 三蓋菱(さんがいびし)の王字紋 王子紋 王子紋 三蓋菱の王子紋 |
風の盆流し唄紅蓮炎(ぐれんほのお)に 落ちてもいいと 泣いてすがった 坂の町 坂の町 ―恋の八尾(やつお)は― 運命(さだめ)はかない 別れの路地を おわら流しが よぎって悲し 八尾坂道 涙でのぼりゃ 富山あたりの灯火(ひ)がゆらぐ 灯火がゆらぐ ―飛んでゆきたや― 募(つの)る想いを 夜風にのせて おわら流しの 胡弓がむせぶ 忘れたはずの あなたの顔が 鎧格子(よろいごうし)に また浮かぶ また浮かぶ ―露か時雨(しぐれ)か― 唄の節さえ 心を濡らし おわら流しが 遠くに消える | 成世昌平 | 佐藤清 | 安藤実親 | 丸山雅仁 | 紅蓮炎(ぐれんほのお)に 落ちてもいいと 泣いてすがった 坂の町 坂の町 ―恋の八尾(やつお)は― 運命(さだめ)はかない 別れの路地を おわら流しが よぎって悲し 八尾坂道 涙でのぼりゃ 富山あたりの灯火(ひ)がゆらぐ 灯火がゆらぐ ―飛んでゆきたや― 募(つの)る想いを 夜風にのせて おわら流しの 胡弓がむせぶ 忘れたはずの あなたの顔が 鎧格子(よろいごうし)に また浮かぶ また浮かぶ ―露か時雨(しぐれ)か― 唄の節さえ 心を濡らし おわら流しが 遠くに消える |
貝殻節考波の彼方に 隠岐の島 飛魚が跳ねとぶ 日本海 日本海 あぁ 恋しさに 涙が落ちる 幾年の 悔いを重ねて昨日今日 想い出すんだ おまえと歌った 貝殻節を… 何の因果で 貝殻漕ぎなろた カワイヤノ カワイヤノ… 境港に 戻る船 つれて帰れよ このオレを このオレを あぁ 心妻 どうして待てぬ この春に 親に先立ち逝ったとか 聴いておくれよ 手向けにひと節 貝殻節を… あぁ ふるさとは 青葉の頃か おふくろの 顔に似ている白い雲 詫びのつもりだ 唸ってみようか 貝殻節を… | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | | 波の彼方に 隠岐の島 飛魚が跳ねとぶ 日本海 日本海 あぁ 恋しさに 涙が落ちる 幾年の 悔いを重ねて昨日今日 想い出すんだ おまえと歌った 貝殻節を… 何の因果で 貝殻漕ぎなろた カワイヤノ カワイヤノ… 境港に 戻る船 つれて帰れよ このオレを このオレを あぁ 心妻 どうして待てぬ この春に 親に先立ち逝ったとか 聴いておくれよ 手向けにひと節 貝殻節を… あぁ ふるさとは 青葉の頃か おふくろの 顔に似ている白い雲 詫びのつもりだ 唸ってみようか 貝殻節を… |
貝殻恋唄波の彼方に 隠岐の島 飛魚(アゴ)が跳ねとぶ 日本海 日本海 あぁ 恋しさに 涙が落ちる 幾年(いくとせ)の 悔いを重ねて昨日今日 想い出すんだ おまえと歌った貝殻節を… 何の因果で貝殻漕ぎなろた カワイヤノ カワイヤノ 境港に 戻る船 つれて帰れよ このオレを このオレを あぁ 心妻 どうして待てぬ この春に 親に先立ち逝ったとか 聴いておくれよ 手向けにひと節 妻恋い唄を… あぁ ふるさとは 青葉の頃か あの人の顔に似ている白い雲 詫びのつもりだ 歌ってみようか貝殻節を… | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | 石倉重信 | 波の彼方に 隠岐の島 飛魚(アゴ)が跳ねとぶ 日本海 日本海 あぁ 恋しさに 涙が落ちる 幾年(いくとせ)の 悔いを重ねて昨日今日 想い出すんだ おまえと歌った貝殻節を… 何の因果で貝殻漕ぎなろた カワイヤノ カワイヤノ 境港に 戻る船 つれて帰れよ このオレを このオレを あぁ 心妻 どうして待てぬ この春に 親に先立ち逝ったとか 聴いておくれよ 手向けにひと節 妻恋い唄を… あぁ ふるさとは 青葉の頃か あの人の顔に似ている白い雲 詫びのつもりだ 歌ってみようか貝殻節を… |
音戸の舟唄ヤーレー 船頭可愛や 音戸の瀬戸でヨ 一丈五尺の ヤーレノー 櫓がしわるヨ ヤーレー 泣いてくれるな 出船の時はヨ 沖で艪櫂の ヤーレノー 手が渋るヨ ヤーレー 浮いた鴎の 夫婦の仲をヨ 情け知らずの ヤーレノー 伝馬船(てんません)ヨ ヤーレー ここは音戸の瀬戸 清盛塚のヨ 岩に渦潮 ドンとヤーレノー ぶち当たるヨ | 成世昌平 | 広島県民謡 | 広島県民謡 | | ヤーレー 船頭可愛や 音戸の瀬戸でヨ 一丈五尺の ヤーレノー 櫓がしわるヨ ヤーレー 泣いてくれるな 出船の時はヨ 沖で艪櫂の ヤーレノー 手が渋るヨ ヤーレー 浮いた鴎の 夫婦の仲をヨ 情け知らずの ヤーレノー 伝馬船(てんません)ヨ ヤーレー ここは音戸の瀬戸 清盛塚のヨ 岩に渦潮 ドンとヤーレノー ぶち当たるヨ |
音戸の恋唄ヤーレ 鳶(とび)が空から 魚をつかむヨー 瀬戸は凪(な)いでも 心は時化(しけ)る 海を捨てたか 忘れたか 便りひとつも ない人に 伝えたい あんた! 今日(きょう)もヨ 漁日和(りょうびより) 漁日和 ヤーレ 今もどこかで 空見上げてはヨー 明日(あす)の天気を 気にしてるやら たとえネクタイ 締めてても 高いお酒に 酔ってても 漁(りょう)のこと あんた! 忘れる 人じゃない 人じゃない ヤーレ 音戸大橋 素知らぬ振りでヨー なぜに戻さぬ ふたりの縁(えにし) ひとりぽつりと 舟唄を 歌う おんなの 性(さが)哀(かな)し ひげ面(づら)が あんた! 恋しい 日暮れだよ 日暮れだよ | 成世昌平 | 原文彦 | 聖川湧 | 石倉重信 | ヤーレ 鳶(とび)が空から 魚をつかむヨー 瀬戸は凪(な)いでも 心は時化(しけ)る 海を捨てたか 忘れたか 便りひとつも ない人に 伝えたい あんた! 今日(きょう)もヨ 漁日和(りょうびより) 漁日和 ヤーレ 今もどこかで 空見上げてはヨー 明日(あす)の天気を 気にしてるやら たとえネクタイ 締めてても 高いお酒に 酔ってても 漁(りょう)のこと あんた! 忘れる 人じゃない 人じゃない ヤーレ 音戸大橋 素知らぬ振りでヨー なぜに戻さぬ ふたりの縁(えにし) ひとりぽつりと 舟唄を 歌う おんなの 性(さが)哀(かな)し ひげ面(づら)が あんた! 恋しい 日暮れだよ 日暮れだよ |
尾鷲節<ヤサホラエー ヤサホラエー> 尾鷲よいとこ朝日を受けてヨイソレ 浦で五丈の網を曳くノンノコサイサイ <ヤサホラエー ヤサホラエー> ままになるならあの八鬼山をヨイソレ 鍬でならして通わせるノンノコサイサイ <ヤサホラエー ヤサホラエー> <ヤサホラエー ヤサホラエー> 中村山のお燈明あげ 国市の国市様の夜ごもり <ヤサホラエー ヤサホラエー> いつも月夜で夜も八月でヨイソレ 殿も二十五でおればよいノンノコサイサイ <ヤサホラエー ヤサホラエー> 精進じゃ精進じゃと何が精進じゃ 今朝も托針もどりにあわび買うて食て それでも精進か <ヤサホラエー ヤサホラエー> お前とならばどこ迄も 奥山の猿かけいばらの中までも <ヤサホラエー ヤサホラエー> | 成世昌平 | 三重県民謡 | 三重県民謡 | | <ヤサホラエー ヤサホラエー> 尾鷲よいとこ朝日を受けてヨイソレ 浦で五丈の網を曳くノンノコサイサイ <ヤサホラエー ヤサホラエー> ままになるならあの八鬼山をヨイソレ 鍬でならして通わせるノンノコサイサイ <ヤサホラエー ヤサホラエー> <ヤサホラエー ヤサホラエー> 中村山のお燈明あげ 国市の国市様の夜ごもり <ヤサホラエー ヤサホラエー> いつも月夜で夜も八月でヨイソレ 殿も二十五でおればよいノンノコサイサイ <ヤサホラエー ヤサホラエー> 精進じゃ精進じゃと何が精進じゃ 今朝も托針もどりにあわび買うて食て それでも精進か <ヤサホラエー ヤサホラエー> お前とならばどこ迄も 奥山の猿かけいばらの中までも <ヤサホラエー ヤサホラエー> |
乙だね空にひと筋 はぐれ雲 相棒どうした 淋しくないか 男やもめの このオレと 差しでいっぱいやって行かないか 乙だね 酒はワインのとって置き 肴はアイツの里(さと)のホッケのひらき 乙だね なんて云うのは痩せ我慢 馬鹿を承知で故郷(くに)を捨て 俄か思案の東京ぐらし 『惚れている』とも『好きだ』とも たった一度もいわず仕舞いだよ 乙だね 古武士みたいに恰好よく 寡黙な男といつも女房に見せた 乙だね なんて云うのは痩せ我慢 北へ旅立つ渡り鳥 男心を伝えておくれ 今度生まれて来る時は きっと愛していると云えるだろ 乙だね 窓の向こうの遠花火 ミュートを利(き)かせたように聴こえる太鼓 乙だね なんて云うのは痩せ我慢 | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | 馬飼野俊一 | 空にひと筋 はぐれ雲 相棒どうした 淋しくないか 男やもめの このオレと 差しでいっぱいやって行かないか 乙だね 酒はワインのとって置き 肴はアイツの里(さと)のホッケのひらき 乙だね なんて云うのは痩せ我慢 馬鹿を承知で故郷(くに)を捨て 俄か思案の東京ぐらし 『惚れている』とも『好きだ』とも たった一度もいわず仕舞いだよ 乙だね 古武士みたいに恰好よく 寡黙な男といつも女房に見せた 乙だね なんて云うのは痩せ我慢 北へ旅立つ渡り鳥 男心を伝えておくれ 今度生まれて来る時は きっと愛していると云えるだろ 乙だね 窓の向こうの遠花火 ミュートを利(き)かせたように聴こえる太鼓 乙だね なんて云うのは痩せ我慢 |
小田山だるま音頭小田山たのし 田んぼがつづく まわるドーナツ 青い空 あ、それやそれやそれや おどるダルマが 転んでころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ 温泉うれし 浴衣の夕べ くるり円ばん 月も出る あ、それやそれやそれや うたうダルマが まわってころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ 小田山さくら 山々かざる あついお皿が 刻む夢 あ、それやそれやそれや わらうダルマが 音頭でころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ まわりをみてりゃ いつもの笑顔 つくるドーナツ ほろ酔いで あ、それやそれやそれや なんとダルマが どどんところころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ 小田山いじらし はたらく友よ うたえ円ばん 恋心 あ、それやそれやそれや ねがうダルマが 音頭でころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ | 成世昌平 | 佐藤大 | 牛尾憲輔 | 牛尾憲輔 | 小田山たのし 田んぼがつづく まわるドーナツ 青い空 あ、それやそれやそれや おどるダルマが 転んでころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ 温泉うれし 浴衣の夕べ くるり円ばん 月も出る あ、それやそれやそれや うたうダルマが まわってころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ 小田山さくら 山々かざる あついお皿が 刻む夢 あ、それやそれやそれや わらうダルマが 音頭でころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ まわりをみてりゃ いつもの笑顔 つくるドーナツ ほろ酔いで あ、それやそれやそれや なんとダルマが どどんところころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ 小田山いじらし はたらく友よ うたえ円ばん 恋心 あ、それやそれやそれや ねがうダルマが 音頭でころころりん あ~ よいしょ~ こらしょ どっこらしょ~ |
お忍・恋やつれ惚れたあたしが わるいのか 惚れさすあんたが 罪なのか 流す新内 三筋の糸に のせた口説きが 身にしみて 燃えた名残りの みだれ帯 お忍(しの)はやつれて しまいます 男まさりも 恋に散る 散るのが花だと いうあんた 添えるひとなら 悩みもせぬに しのび逢うたび 深くなる 女ごころを なんとする お忍はやつれて しまいます 恥も身上(しんしょ)も 投げ捨てて あたしのあんたと 叫びたい 情け深川 お不動さまの 角で別れた そのついで 足が向きます 願掛けに お忍はやつれて しまいます | 成世昌平 | 久仁京介 | 四方章人 | 前田俊明 | 惚れたあたしが わるいのか 惚れさすあんたが 罪なのか 流す新内 三筋の糸に のせた口説きが 身にしみて 燃えた名残りの みだれ帯 お忍(しの)はやつれて しまいます 男まさりも 恋に散る 散るのが花だと いうあんた 添えるひとなら 悩みもせぬに しのび逢うたび 深くなる 女ごころを なんとする お忍はやつれて しまいます 恥も身上(しんしょ)も 投げ捨てて あたしのあんたと 叫びたい 情け深川 お不動さまの 角で別れた そのついで 足が向きます 願掛けに お忍はやつれて しまいます |
岡本新内せめて一夜さ 仮寝にも 妻と一言 云われたら 此の一念も 晴れべきに どうした因果で 片想い いやがらしゃんす 顔見れば 妾しゃ愚痴ゆえ エなお可愛い | 成世昌平 | 秋田県民謡 | 秋田県民謡 | | せめて一夜さ 仮寝にも 妻と一言 云われたら 此の一念も 晴れべきに どうした因果で 片想い いやがらしゃんす 顔見れば 妾しゃ愚痴ゆえ エなお可愛い |
大寒小寒ハァ‥‥ さても一座の皆様方よ 惚れた晴れたの色恋沙汰は 思案の外と譬えにいうが かくも不可思議 不思議な話 十両三分と引き替えに 売られたこの身にゃ親よりも 後生大事なものがある 二世を誓った起請文(きしょうもん) 十日も姿をみせぬ間夫 悪事がばれて獄門で 来れぬ訳だよ 来たくても 大寒小寒 大寒小寒 格好ばかりの碌(ろく)でなし 噂のたえない札付きに なんで惚れたと訊かれても 答えられない女には 嘘でもあたいが女房と 命を張って名乗り出て 操たてたい あのひとに 大寒小寒 大寒小寒 そろそろ暦じゃ春なのに 峠の茶屋の紅い灯が 宵の小雪におびえてる 大寒小寒 大寒小寒 | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | | ハァ‥‥ さても一座の皆様方よ 惚れた晴れたの色恋沙汰は 思案の外と譬えにいうが かくも不可思議 不思議な話 十両三分と引き替えに 売られたこの身にゃ親よりも 後生大事なものがある 二世を誓った起請文(きしょうもん) 十日も姿をみせぬ間夫 悪事がばれて獄門で 来れぬ訳だよ 来たくても 大寒小寒 大寒小寒 格好ばかりの碌(ろく)でなし 噂のたえない札付きに なんで惚れたと訊かれても 答えられない女には 嘘でもあたいが女房と 命を張って名乗り出て 操たてたい あのひとに 大寒小寒 大寒小寒 そろそろ暦じゃ春なのに 峠の茶屋の紅い灯が 宵の小雪におびえてる 大寒小寒 大寒小寒 |
おおさか元気音頭(おおさか、あドシタ、おおさか、あドシタ) (あ元気元気元気元気、ハイ!) ここは おおさか ど真ん中 一度 住んだが 百年目 きっと その人 その子供 孫の 代まで おおさか人 (ヨイショ) それいけ どんといけ ホホイノホイ (あホーレ) こっこらへんで もひとつガンバリマッカ (あチョイナ) みなさん輪になって 踊りましょう (あ そーれ そーれ そーれ) 大阪 大阪 おおさか元気音頭 (あ元気、あドシタ、あ元気、ハイ!) お国 言葉は パスポート 逃げも 隠れも いたしません 日本国じゅう 世界じゅう これで いこうか おおさか弁 (ヨイショ) それいけ どんといけ ホホイノホイ (あホーレ) こっこらへんで もひとつガンバリマッカ (あチョイナ) 一度聴いたら 忘れない (あ そーれ そーれ そーれ) 大阪 大阪 おおさか元気音頭 (おおさか 元気音頭だよ、ハイ!) 一所懸命 生きてても 山とか 谷とか ありまして うたって 踊って 元気よく 負けて ないのが おおさか流 (ヨイショ) それいけ どんといけ ホホイノホイ (あホーレ) こっこらへんで もひとつガンバリマッカ (あチョイナ) みなさん輪になって 踊りましょう (あ そーれ そーれ そーれ) 大阪 大阪 おおさか元気音頭 (おおさか 元気音頭だよ、) あ元気、 (おおさか 元気音頭だよ、) あドシタ、あ元気元気元気元気、 (ハイ!) | 成世昌平 | 里乃塚玲央 | 小杉保夫 | 小杉保夫 | (おおさか、あドシタ、おおさか、あドシタ) (あ元気元気元気元気、ハイ!) ここは おおさか ど真ん中 一度 住んだが 百年目 きっと その人 その子供 孫の 代まで おおさか人 (ヨイショ) それいけ どんといけ ホホイノホイ (あホーレ) こっこらへんで もひとつガンバリマッカ (あチョイナ) みなさん輪になって 踊りましょう (あ そーれ そーれ そーれ) 大阪 大阪 おおさか元気音頭 (あ元気、あドシタ、あ元気、ハイ!) お国 言葉は パスポート 逃げも 隠れも いたしません 日本国じゅう 世界じゅう これで いこうか おおさか弁 (ヨイショ) それいけ どんといけ ホホイノホイ (あホーレ) こっこらへんで もひとつガンバリマッカ (あチョイナ) 一度聴いたら 忘れない (あ そーれ そーれ そーれ) 大阪 大阪 おおさか元気音頭 (おおさか 元気音頭だよ、ハイ!) 一所懸命 生きてても 山とか 谷とか ありまして うたって 踊って 元気よく 負けて ないのが おおさか流 (ヨイショ) それいけ どんといけ ホホイノホイ (あホーレ) こっこらへんで もひとつガンバリマッカ (あチョイナ) みなさん輪になって 踊りましょう (あ そーれ そーれ そーれ) 大阪 大阪 おおさか元気音頭 (おおさか 元気音頭だよ、) あ元気、 (おおさか 元気音頭だよ、) あドシタ、あ元気元気元気元気、 (ハイ!) |
江釣子のおんな雨がね 雪がね 肩にふりかかる わたしは よわくて だめになりそうよ ひとり今夜も 北上駅で 遅い列車を 待ちました 泣かせないでよ 去りゆく汽笛 あんた あんた あんた恋しい 江釣子(えづりこ)のおんな 君はね 初(うぶ)でね いまのままがいい うすめの化粧を ほめてくれた男(ひと) なんで替えましょ この口紅を 替えりゃあんたに 嫌われる それがあの日の 約束だから わたし わたし わたしみちのく 江釣子のおんな チャグチャグ馬コの あの鈴の音が 夢に騒いで 眠れない 一(ひ)と夜 一と夜が 千夜の想い あんた あんた あんた待ってる 江釣子のおんな | 成世昌平 | 池田充男 | 叶弦大 | 前田俊明 | 雨がね 雪がね 肩にふりかかる わたしは よわくて だめになりそうよ ひとり今夜も 北上駅で 遅い列車を 待ちました 泣かせないでよ 去りゆく汽笛 あんた あんた あんた恋しい 江釣子(えづりこ)のおんな 君はね 初(うぶ)でね いまのままがいい うすめの化粧を ほめてくれた男(ひと) なんで替えましょ この口紅を 替えりゃあんたに 嫌われる それがあの日の 約束だから わたし わたし わたしみちのく 江釣子のおんな チャグチャグ馬コの あの鈴の音が 夢に騒いで 眠れない 一(ひ)と夜 一と夜が 千夜の想い あんた あんた あんた待ってる 江釣子のおんな |
越中おわら節 (字余り入り)<二百十日に夜風邪を引いたやら 毎晩おわらの夢見てならない> <唄われよわしゃ囃す> あいや可愛やいつ来てみても <キタサノサードッコイサノサー> たすき投げやるオワラ暇が無い <唄われよわしゃ囃す> たすき投げやる暇あるけれど <キタサノサードッコイサノサー> あなた忘れるオワラ暇が無い <唄われよわしゃ囃す> 竹になりたや茶の湯座敷の柄杓の柄の竹に <キタサノサードッコイサノサー> いとし殿御に持たれて汲まれて 一口オワラのまれたや <茶釜と茶袋は良い仲なれど 中に立つひしゃくが水さいてならない> | 成世昌平 | 富山県民謡 | 富山県民謡 | | <二百十日に夜風邪を引いたやら 毎晩おわらの夢見てならない> <唄われよわしゃ囃す> あいや可愛やいつ来てみても <キタサノサードッコイサノサー> たすき投げやるオワラ暇が無い <唄われよわしゃ囃す> たすき投げやる暇あるけれど <キタサノサードッコイサノサー> あなた忘れるオワラ暇が無い <唄われよわしゃ囃す> 竹になりたや茶の湯座敷の柄杓の柄の竹に <キタサノサードッコイサノサー> いとし殿御に持たれて汲まれて 一口オワラのまれたや <茶釜と茶袋は良い仲なれど 中に立つひしゃくが水さいてならない> |
江差だより江差追分聴きながら あなたに手紙書いてます 二人世帯の母さんに ひとり暮らしをしてくれと とても云えずに とても云えずに 困っています 数え五つの幼児(おさなご)の 手を引き辿(たど)り着いた巷(まち) それがここだと母さんが 涙ながらに手をとって 苦労したよと 苦労したよと 話してくれる カモメ島からゴメが来て 旅立てなんて急かします でもね そうなりゃ母さんに 辛い想いをさせるから それも出来ずに それも出来ずに 悩んでいます | 成世昌平 | もず唱平 | 四方章人 | 南郷達也 | 江差追分聴きながら あなたに手紙書いてます 二人世帯の母さんに ひとり暮らしをしてくれと とても云えずに とても云えずに 困っています 数え五つの幼児(おさなご)の 手を引き辿(たど)り着いた巷(まち) それがここだと母さんが 涙ながらに手をとって 苦労したよと 苦労したよと 話してくれる カモメ島からゴメが来て 旅立てなんて急かします でもね そうなりゃ母さんに 辛い想いをさせるから それも出来ずに それも出来ずに 悩んでいます |
宇和島さんさ竹に雀の 仙台様も <ションガイナ> 今じゃこなたと エー諸共にヨ しかと誓いし 宇和島武士は <ションガイナ> 死ぬも生きるも エー諸共にヨ 君は小鼓 みどもが謡い <ションガイナ> 締めつ緩めつ エー諸共にヨ 笠を忘れた 旅路の時雨 <ションガイナ> 雨に濡れたは エー諸共にヨ | 成世昌平 | 愛媛県民謡 | 愛媛県民謡 | | 竹に雀の 仙台様も <ションガイナ> 今じゃこなたと エー諸共にヨ しかと誓いし 宇和島武士は <ションガイナ> 死ぬも生きるも エー諸共にヨ 君は小鼓 みどもが謡い <ションガイナ> 締めつ緩めつ エー諸共にヨ 笠を忘れた 旅路の時雨 <ションガイナ> 雨に濡れたは エー諸共にヨ |
伊那節育ち『もどって来てはいけないか?』 『居場所がないわよ あなたには…』 途中下車したふるさとの 駅の蕎麦屋で下向いて 昔の女と酒をのむ 『あの娘(こ)を呼んでくれないか?』 『冗談よしてよ 怒るわよ』 どこのどなたが歌うのか 五年ぶりだよ 土地で聴く 伊那節恋しや 懐かしや 『親父の真似が出来ないか?』 『娘にゃいない 父ちゃんが…』 春にゃ学校に上がる筈 オレに買わせてくれないか 黄色い帽子とランドセル | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | | 『もどって来てはいけないか?』 『居場所がないわよ あなたには…』 途中下車したふるさとの 駅の蕎麦屋で下向いて 昔の女と酒をのむ 『あの娘(こ)を呼んでくれないか?』 『冗談よしてよ 怒るわよ』 どこのどなたが歌うのか 五年ぶりだよ 土地で聴く 伊那節恋しや 懐かしや 『親父の真似が出来ないか?』 『娘にゃいない 父ちゃんが…』 春にゃ学校に上がる筈 オレに買わせてくれないか 黄色い帽子とランドセル |
因幡大黒舞エサー 大黒舞を見っさいな さて目出たいな 大黒舞 エサー 始まる月の元日(ついたち)に 孫子に伝わる泉とし<アドッコイ> 扇に紙を相添えて 末広がりと 祝いますとや さて目出たいな 大黒舞 エサー お百姓さんは春は三月 荒田を起こして 苗代ごしらえなされます <此方さんにもなされます アドッコイ> ヤットマカセといいしなに 大黒さんが鋤取りで<アドッコイ> 恵美須さんが鍬取りで 七福神さん勢揃い<アドッコイ> 六石六斗の籾をまくとや さて目出たいな 大黒舞 エサー 年から年中の月の数を 数え数えてみたならば<アドッコイ> 師走の月が晦(おと)月で三千世界に餅を搗く <此方さんにも搗かれますアドッコイ> ヤットマカセといいしなに 黄金の臼をむくり出し<アドッコイ> 白金杵をかつぎ出し 大黒さんが甑(こしき)取り<アドッコイ> 恵美須さんが杵取りで 七福神さんもみ直す<アドッコイ> だんだら拍子で搗かれますや さて目出たいな 大黒舞 <千秋万歳 福はこなたに納まった> | 成世昌平 | 鳥取県民謡 | 鳥取県民謡 | | エサー 大黒舞を見っさいな さて目出たいな 大黒舞 エサー 始まる月の元日(ついたち)に 孫子に伝わる泉とし<アドッコイ> 扇に紙を相添えて 末広がりと 祝いますとや さて目出たいな 大黒舞 エサー お百姓さんは春は三月 荒田を起こして 苗代ごしらえなされます <此方さんにもなされます アドッコイ> ヤットマカセといいしなに 大黒さんが鋤取りで<アドッコイ> 恵美須さんが鍬取りで 七福神さん勢揃い<アドッコイ> 六石六斗の籾をまくとや さて目出たいな 大黒舞 エサー 年から年中の月の数を 数え数えてみたならば<アドッコイ> 師走の月が晦(おと)月で三千世界に餅を搗く <此方さんにも搗かれますアドッコイ> ヤットマカセといいしなに 黄金の臼をむくり出し<アドッコイ> 白金杵をかつぎ出し 大黒さんが甑(こしき)取り<アドッコイ> 恵美須さんが杵取りで 七福神さんもみ直す<アドッコイ> だんだら拍子で搗かれますや さて目出たいな 大黒舞 <千秋万歳 福はこなたに納まった> |
一子ふるさと捨てて この街で 女ひとりの居場所 みつけた一子 まだまだお国訛りがぬけないと なれぬ手付きで酒をつぐ どこか似ていた妹に 誰れ彼なしに気を赦し ママが心配してた 酒場の一子 男にゃ ワルがいっぱい いるなんて いってやれたらよかったが 悔いが残るよ しみじみと 兄さんみたい なんていい いつか身の上話 きかせた一子 しくじり 涙つきもの人生にゃ 便り寄こせよ このオレに 顔をみせろよ もう一度 | 成世昌平 | もず唱平 | 三山敏 | 前田俊明 | ふるさと捨てて この街で 女ひとりの居場所 みつけた一子 まだまだお国訛りがぬけないと なれぬ手付きで酒をつぐ どこか似ていた妹に 誰れ彼なしに気を赦し ママが心配してた 酒場の一子 男にゃ ワルがいっぱい いるなんて いってやれたらよかったが 悔いが残るよ しみじみと 兄さんみたい なんていい いつか身の上話 きかせた一子 しくじり 涙つきもの人生にゃ 便り寄こせよ このオレに 顔をみせろよ もう一度 |
磯節キリキリ氷雨が窓打つ そのたびごとに やっとハイハイ 出来る児が 親の手求めて 怯(おび)えちゃせぬか それが気になり キリキリ胸が痛みます 帰ろうか 帰ろうか 磯節の聞こえる湊町 ふだんは頑固で 無口な父が 孫は立派に このワシが 育ててやるから 我が家の敷居 二度とまたぐな 覚えておけと言ってきた 帰ろうか 帰ろうか 磯節の聞こえる港町 この春坊やを 預けた時に 母がいったわ 泣きながら おんなを捨てとは いわないけれど 情におぼれず どこかでけじめつけなさい 帰ろうか 帰ろうか 磯節のきこえる湊町 | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | | 氷雨が窓打つ そのたびごとに やっとハイハイ 出来る児が 親の手求めて 怯(おび)えちゃせぬか それが気になり キリキリ胸が痛みます 帰ろうか 帰ろうか 磯節の聞こえる湊町 ふだんは頑固で 無口な父が 孫は立派に このワシが 育ててやるから 我が家の敷居 二度とまたぐな 覚えておけと言ってきた 帰ろうか 帰ろうか 磯節の聞こえる港町 この春坊やを 預けた時に 母がいったわ 泣きながら おんなを捨てとは いわないけれど 情におぼれず どこかでけじめつけなさい 帰ろうか 帰ろうか 磯節のきこえる湊町 |
あんちゃんどこまでも青く 澄んでた空と 山や川ふるさとは 変わってないか 今や親もなく 遠くなった家 大の字に寝ころんだ青畳 たまには帰って来いという ああ あんちゃん 兄貴のやさしさが染みてくる 日暮れ刻(どき)聞いた 松風の歌 家路へと急がせる 夕焼け小焼け 幼な友達も 便りとだえがち ふるさとが少しずつ逃げてゆく せめての救いは気兼ねない ああ あんちゃん 兄貴の日焼け顔なつかしい 旅立ちの朝に いつだって帰る この家があるからと 励まされ泣けた 北の七つ星 見つめ誓ってた こころざし果たせたら縁側で ふたりが地酒の差し向かい ああ あんちゃん 兄貴のほほえみが待っている | 成世昌平 | いではく | 聖川湧 | 石倉重信 | どこまでも青く 澄んでた空と 山や川ふるさとは 変わってないか 今や親もなく 遠くなった家 大の字に寝ころんだ青畳 たまには帰って来いという ああ あんちゃん 兄貴のやさしさが染みてくる 日暮れ刻(どき)聞いた 松風の歌 家路へと急がせる 夕焼け小焼け 幼な友達も 便りとだえがち ふるさとが少しずつ逃げてゆく せめての救いは気兼ねない ああ あんちゃん 兄貴の日焼け顔なつかしい 旅立ちの朝に いつだって帰る この家があるからと 励まされ泣けた 北の七つ星 見つめ誓ってた こころざし果たせたら縁側で ふたりが地酒の差し向かい ああ あんちゃん 兄貴のほほえみが待っている |
あんたの里母の涙を振り切って 苦労覚悟で所帯をもった 惚れているんだ 愛していると 聞かず仕舞いの二年と三月 でもね 相思相愛 そんな仲 私のほかには なかった筈よ 夕陽追いかけ飛ぶ鴎 ひとりぼっちは淋しくないか 私のこの膝 止まり木代わり 降りておいでよ いっぱいおやり いいね 酒と肴はあのひとの ふるさと若狭の地酒とへしこ 宵に手向(たむ)けの百合を買い 供養替わりに恋唄聴いた 心許無い 来(こ)し方だけど 想い出すのは好(い)いことばかり 一度 行ってみたいわ 日本海 あんたが生まれて育った里へ | 成世昌平 | もず唱平 | 叶弦大 | 前田俊明 | 母の涙を振り切って 苦労覚悟で所帯をもった 惚れているんだ 愛していると 聞かず仕舞いの二年と三月 でもね 相思相愛 そんな仲 私のほかには なかった筈よ 夕陽追いかけ飛ぶ鴎 ひとりぼっちは淋しくないか 私のこの膝 止まり木代わり 降りておいでよ いっぱいおやり いいね 酒と肴はあのひとの ふるさと若狭の地酒とへしこ 宵に手向(たむ)けの百合を買い 供養替わりに恋唄聴いた 心許無い 来(こ)し方だけど 想い出すのは好(い)いことばかり 一度 行ってみたいわ 日本海 あんたが生まれて育った里へ |
杏あんず あんず あんずよい娘(こ)じゃ泣くんじゃないよ 先様(さきさま)はお大尽(だいじん) 心配いらぬ 着物も草履も襟巻(えりまき)さえも 買うて下さる エー お前には あんず あんず あんず厭やじゃと我が儘云うな かずら橋渡ったら この母呼ぶな 呼んだら涙でその目が痛む 山で父御(ててご)も エー 泣きなさる あんず あんず あんず杏を袂(たもと)に詰めろ その種は咳どめじゃ よく効く薬 お前の持病にゃ粉ひき唄が 一等(いっと)良いけど エー 儘ならぬ | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | 石倉重信 | あんず あんず あんずよい娘(こ)じゃ泣くんじゃないよ 先様(さきさま)はお大尽(だいじん) 心配いらぬ 着物も草履も襟巻(えりまき)さえも 買うて下さる エー お前には あんず あんず あんず厭やじゃと我が儘云うな かずら橋渡ったら この母呼ぶな 呼んだら涙でその目が痛む 山で父御(ててご)も エー 泣きなさる あんず あんず あんず杏を袂(たもと)に詰めろ その種は咳どめじゃ よく効く薬 お前の持病にゃ粉ひき唄が 一等(いっと)良いけど エー 儘ならぬ |
有馬湯女節 (湯入初め唄)枝も栄ゆる若緑 仰ぐにあかぬ 御代ぞ久しき 滝の白糸 いとしゅてならぬ ゆるせ主あるわが片たもと 落葉山こそ名所なり めでたし めでたし うちましょ もひとつ祝うて うちましょ お目出とうございます | 成世昌平 | 大阪府民謡 | 大阪府民謡 | | 枝も栄ゆる若緑 仰ぐにあかぬ 御代ぞ久しき 滝の白糸 いとしゅてならぬ ゆるせ主あるわが片たもと 落葉山こそ名所なり めでたし めでたし うちましょ もひとつ祝うて うちましょ お目出とうございます |
甘えてエエねんせっかく 逃げて来たんやさかい 「死にたい」なんて云うたらあかん 上町やけど下町かたぎ こゝには世話焼き 一杯おるで 甘えてエエねん 遠慮せんでもエエねん 生國魂(いくたま)はんに頼んだらエエねん 駆落ちもんの 片割れやった てなことも誰も気付きはせんで 夕陽ヶ丘は 涙を拭いて 御日(おひ)さん見送り 夢見る町や 甘えてエエねん 遠慮せんでもエエねん 我が物顔で暮らしたらエエねん 見えるか? アレが通天閣で あそこの灯り 道頓堀や 飯でも喰いに坂道下り 歩いて行こうか南か西へ 甘えてエエねん 遠慮せんでもエエねん しんどい思案 のばしたらエエねん | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | 京建輔 | せっかく 逃げて来たんやさかい 「死にたい」なんて云うたらあかん 上町やけど下町かたぎ こゝには世話焼き 一杯おるで 甘えてエエねん 遠慮せんでもエエねん 生國魂(いくたま)はんに頼んだらエエねん 駆落ちもんの 片割れやった てなことも誰も気付きはせんで 夕陽ヶ丘は 涙を拭いて 御日(おひ)さん見送り 夢見る町や 甘えてエエねん 遠慮せんでもエエねん 我が物顔で暮らしたらエエねん 見えるか? アレが通天閣で あそこの灯り 道頓堀や 飯でも喰いに坂道下り 歩いて行こうか南か西へ 甘えてエエねん 遠慮せんでもエエねん しんどい思案 のばしたらエエねん |
赤穂浜鋤唄ソリャ後へ寄れ様ヨ<ホイホイ> 後へ寄らねば<ホイホイ> アー日が暮れる面白や イヤノー瓢箪ヨ<ハァヨイトヤヨイトヤ> 春の日長に牛追い込んで ソリャ牛追い込んで 浜鋤き音頭の<ホイホイ> アー声がする面白や イヤノー瓢箪ヨ<ハァヨイトヤヨイトヤ> ソリャ後へ寄れ様ヨ 後へ寄らねば アー日が暮れる 面白や イヤノー瓢箪ヨ 赤穂岬の 名残りの松ヨ ソリャ名残りの松ヨ 葉越しに見えるは アー小豆島 面白や イヤノー瓢箪ヨ | 成世昌平 | 兵庫県民謡 | 兵庫県民謡 | | ソリャ後へ寄れ様ヨ<ホイホイ> 後へ寄らねば<ホイホイ> アー日が暮れる面白や イヤノー瓢箪ヨ<ハァヨイトヤヨイトヤ> 春の日長に牛追い込んで ソリャ牛追い込んで 浜鋤き音頭の<ホイホイ> アー声がする面白や イヤノー瓢箪ヨ<ハァヨイトヤヨイトヤ> ソリャ後へ寄れ様ヨ 後へ寄らねば アー日が暮れる 面白や イヤノー瓢箪ヨ 赤穂岬の 名残りの松ヨ ソリャ名残りの松ヨ 葉越しに見えるは アー小豆島 面白や イヤノー瓢箪ヨ |
逢えてよかった欠けた徳利に 五分咲きの 白い辛夷(こぶし)を 差したヤツ 荒んだ暮らしに 心映え うれしかったよ あの時は 惚れて別れて 涙で五年 逢えてよかった おまえに逢えて こんなつもりじゃ なかったと 酒の苦さに 泣いたヤツ 背負わせた不幸の そのツケを 数え上げたら 切りがない こんどこの世に 生まれて来ても おれはやっぱり おまえと生きる 脛に傷もつ 負け犬の おれを支えて くれたヤツ 夜空を見上げて 探すのは 永久に連れ添う 夫婦星 惚れて別れて 涙で五年 逢えてよかった おまえに逢えて | 成世昌平 | もず唱平 | 三山敏 | 石倉重信 | 欠けた徳利に 五分咲きの 白い辛夷(こぶし)を 差したヤツ 荒んだ暮らしに 心映え うれしかったよ あの時は 惚れて別れて 涙で五年 逢えてよかった おまえに逢えて こんなつもりじゃ なかったと 酒の苦さに 泣いたヤツ 背負わせた不幸の そのツケを 数え上げたら 切りがない こんどこの世に 生まれて来ても おれはやっぱり おまえと生きる 脛に傷もつ 負け犬の おれを支えて くれたヤツ 夜空を見上げて 探すのは 永久に連れ添う 夫婦星 惚れて別れて 涙で五年 逢えてよかった おまえに逢えて |
哀愁線リアスひとりお酒を注ぎ足す毎(ごと)に 涙に染まるリアス線 トンネルひとつ潜(くぐ)るたび 沖の白帆が鴎に鴎に化ける 小手をかざして あなたが云った いいとこだろう 三陸は 嫁ぐ気でいた漁師の家に その気にさせたリアス線 あの夢どこへ行ったのか 外方面(そっぽづら)して鴎が鴎が逃げる 遠い汽笛よ 舞い散る粉雪(こゆき) 教えておくれ 巷(まち)の子に 思い出すのは いいことばかり 年忌(ねんき)の春のリアス線 もう聴くこともないでしょう 土地の浜唄 鴎の鴎の噂 そして不可思議 宮古に残る 浪花の言葉『おおきに』も | 成世昌平 | もず唱平 | 聖川湧 | 石倉重信 | ひとりお酒を注ぎ足す毎(ごと)に 涙に染まるリアス線 トンネルひとつ潜(くぐ)るたび 沖の白帆が鴎に鴎に化ける 小手をかざして あなたが云った いいとこだろう 三陸は 嫁ぐ気でいた漁師の家に その気にさせたリアス線 あの夢どこへ行ったのか 外方面(そっぽづら)して鴎が鴎が逃げる 遠い汽笛よ 舞い散る粉雪(こゆき) 教えておくれ 巷(まち)の子に 思い出すのは いいことばかり 年忌(ねんき)の春のリアス線 もう聴くこともないでしょう 土地の浜唄 鴎の鴎の噂 そして不可思議 宮古に残る 浪花の言葉『おおきに』も |