アカシヤの花たそがれの 並木をゆけば アカシヤのアカシヤの 白きはなぶさ うるわしき まゆしのばせて ほのぼのとほのぼのと において咲きぬ ほのぼのとほのぼのと において咲きぬ 暮れゆけば 夕月あわく アカシヤのアカシヤの 花はしろがね 笛吹くは 誰のすさびぞ そよ風にそよ風に 流れるしらべ そよ風にそよ風に 流れるしらべ 町の灯は 夜霧にうるみ アカシヤのアカシヤの 香りも甘し 夢心地 さまよいゆけば 胸にしむ胸にしむ ああこの愁い 胸にしむ胸にしむ ああこの愁い | 岡本敦郎 | 松坂直美 | 橋本国彦 | | たそがれの 並木をゆけば アカシヤのアカシヤの 白きはなぶさ うるわしき まゆしのばせて ほのぼのとほのぼのと において咲きぬ ほのぼのとほのぼのと において咲きぬ 暮れゆけば 夕月あわく アカシヤのアカシヤの 花はしろがね 笛吹くは 誰のすさびぞ そよ風にそよ風に 流れるしらべ そよ風にそよ風に 流れるしらべ 町の灯は 夜霧にうるみ アカシヤのアカシヤの 香りも甘し 夢心地 さまよいゆけば 胸にしむ胸にしむ ああこの愁い 胸にしむ胸にしむ ああこの愁い |
あこがれの郵便馬車南の丘を はるばると 郵便馬車が やってくる うれしい便りを 乗せて ひずめの ひびきもかるく 耳をすまして ごらんなさい ほらほらほらほら やってくる 郵便馬車は 夢の馬車 レモンの花の 咲く道を 郵便馬車は 日にいちど うれしい便りは 誰に キミボクあなたの 胸に ひろい牧場の おひるどき ほらほらほらほら やってくる 郵便馬車は 愛の馬車 峠をこえて はるばると 郵便馬車の みえる頃 うれしい便りは まだか 若者みんなが 待つよ 耳をすまして ごらんなさい ほらほらほらほら やってくる 郵便馬車は 今日もくる | 岡本敦郎 | 丘灯至夫 | 古関裕而 | | 南の丘を はるばると 郵便馬車が やってくる うれしい便りを 乗せて ひずめの ひびきもかるく 耳をすまして ごらんなさい ほらほらほらほら やってくる 郵便馬車は 夢の馬車 レモンの花の 咲く道を 郵便馬車は 日にいちど うれしい便りは 誰に キミボクあなたの 胸に ひろい牧場の おひるどき ほらほらほらほら やってくる 郵便馬車は 愛の馬車 峠をこえて はるばると 郵便馬車の みえる頃 うれしい便りは まだか 若者みんなが 待つよ 耳をすまして ごらんなさい ほらほらほらほら やってくる 郵便馬車は 今日もくる |
美しい乙女森のこみちを あるいてた 小鳥のような 美しい乙女 あかつきの まぼろしか 月の女神か なつかしい すみれの花よ すみれの花よ みずうみいろの かの瞳 何を夢みる 美しい乙女 あどけない ほゝえみは 忘れられない 花園よ すみれの花よ すみれの花よ どこかにいるに ちがいない 夢で出会った 美しい乙女 バラの花 胸にだき 白い帽子が よく似合う はるかなひとよ はるかなひとよ | 岡本敦郎 | 江間章子 | 高木東六 | | 森のこみちを あるいてた 小鳥のような 美しい乙女 あかつきの まぼろしか 月の女神か なつかしい すみれの花よ すみれの花よ みずうみいろの かの瞳 何を夢みる 美しい乙女 あどけない ほゝえみは 忘れられない 花園よ すみれの花よ すみれの花よ どこかにいるに ちがいない 夢で出会った 美しい乙女 バラの花 胸にだき 白い帽子が よく似合う はるかなひとよ はるかなひとよ |
高原列車は行く汽車の窓から ハンケチ振れば 牧場の乙女が 花束なげる 明るい青空 白樺林 山越え谷越え はるばると ララララ ララララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ みどりの谷間に 山百合ゆれて 歌声ひびくよ 観光バスよ 君らの泊りも 温泉の宿か 山越え谷越え はるばると ララララ ララララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ 峠を越えれば 夢みるような 五色のみずうみ とび交う小鳥 汽笛も二人の 幸せうたう 山越え谷越え はるばると ララララ ララララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ | 岡本敦郎 | 丘灯至夫 | 古関裕而 | 古関裕而 | 汽車の窓から ハンケチ振れば 牧場の乙女が 花束なげる 明るい青空 白樺林 山越え谷越え はるばると ララララ ララララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ みどりの谷間に 山百合ゆれて 歌声ひびくよ 観光バスよ 君らの泊りも 温泉の宿か 山越え谷越え はるばると ララララ ララララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ 峠を越えれば 夢みるような 五色のみずうみ とび交う小鳥 汽笛も二人の 幸せうたう 山越え谷越え はるばると ララララ ララララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ |
さくら貝の歌美しき 桜貝一つ 去り行ける 君にささげん この貝は 去年の浜辺に われ一人 ひろいし貝よ ほのぼのと うす紅染むるは わが燃ゆる さみし血潮よ はろばろと かよう香りは 君恋うる 胸のさざなみ ああなれど 我が想いははかなく うつし世の なぎさに果てぬ | 岡本敦郎 | 土屋花情 | 八洲秀章 | | 美しき 桜貝一つ 去り行ける 君にささげん この貝は 去年の浜辺に われ一人 ひろいし貝よ ほのぼのと うす紅染むるは わが燃ゆる さみし血潮よ はろばろと かよう香りは 君恋うる 胸のさざなみ ああなれど 我が想いははかなく うつし世の なぎさに果てぬ |
白い花の咲く頃白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと 云ったら 黙って うつむいてたお下髪 悲しかった あの時の あの 白い花だよ 白い雲が 浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよならと 云ったら こだまが さよならと呼んでいた 淋しかった あの時の あの 白い雲だよ 白い月が ないてた ふるさとの 丘の木立ちに さよならと 云ったら 涙の眸で じっとみつめてた 悲しかった あの時の あの 白い月だよ | 岡本敦郎 | 寺尾智沙 | 田村しげる | | 白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと 云ったら 黙って うつむいてたお下髪 悲しかった あの時の あの 白い花だよ 白い雲が 浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよならと 云ったら こだまが さよならと呼んでいた 淋しかった あの時の あの 白い雲だよ 白い月が ないてた ふるさとの 丘の木立ちに さよならと 云ったら 涙の眸で じっとみつめてた 悲しかった あの時の あの 白い月だよ |
すずらんの花すずらんすずらん 夢の花 春来れば 小さきひとみを あげて見る 紺青の空 物言わず そよかぜゆれど ならぬ鈴 白き鈴蘭 すずらんすずらん 愛の花 海こえて ひなの野辺より 移されて かざり小窓に まぶしかる 都のあかり 嘆きつつ はねもなければ すずらんすずらん 歌の花 鈴はなる 生命の限り 思い出の 秘めしひばりに 遠き日の 谷のせせらぎ うるわしの処女(おとめ)の調べ | 岡本敦郎 | 白鳥省吾 | 古関裕而 | | すずらんすずらん 夢の花 春来れば 小さきひとみを あげて見る 紺青の空 物言わず そよかぜゆれど ならぬ鈴 白き鈴蘭 すずらんすずらん 愛の花 海こえて ひなの野辺より 移されて かざり小窓に まぶしかる 都のあかり 嘆きつつ はねもなければ すずらんすずらん 歌の花 鈴はなる 生命の限り 思い出の 秘めしひばりに 遠き日の 谷のせせらぎ うるわしの処女(おとめ)の調べ |
チャペルの鐘なつかしの アカシヤの小径は 白いチャペルに つづく径 若き愁い 胸に秘めて アヴェ・マリア 夕陽に歌えば 白いチャペルの ああ 白いチャペルの 鐘が鳴る 嫁ぎゆく あのひとと眺めた 白いチャペルの 丘の雲 あわき想い 風に流れ アヴェ・マリア しずかに歌えば 白いチャペルの ああ 白いチャペルの 鐘が鳴る 忘られぬ 思い出の小径よ 白いチャペルに つづく径 若きなやみ 星に告げて アヴェ・マリア 泪に歌えば 白いチャペルの ああ 白いチャペルの 鐘が鳴る | 岡本敦郎 | 和田隆夫 | 八洲秀章 | | なつかしの アカシヤの小径は 白いチャペルに つづく径 若き愁い 胸に秘めて アヴェ・マリア 夕陽に歌えば 白いチャペルの ああ 白いチャペルの 鐘が鳴る 嫁ぎゆく あのひとと眺めた 白いチャペルの 丘の雲 あわき想い 風に流れ アヴェ・マリア しずかに歌えば 白いチャペルの ああ 白いチャペルの 鐘が鳴る 忘られぬ 思い出の小径よ 白いチャペルに つづく径 若きなやみ 星に告げて アヴェ・マリア 泪に歌えば 白いチャペルの ああ 白いチャペルの 鐘が鳴る |
みどりの馬車よろこび燃え立つ 雲の峰 みどりの馬車で ゆきましょう うれしく晴れた 青い空 山彦 こだまも 唄うでしょう ひづめも軽く 鈴ならし みどりの馬車は エーホー エーホー いつも ロマンス 住む国へ 明るい牧場よ クローバよ みどりの馬車で ゆきましょう 二人の背なに 山鳩が やさしく ほろほろ 啼くでしょう ひづめも軽く 鈴ならし みどりの馬車は エーホー エーホー いつも あこがれ 住む国へ ポプラの並木は 南風 みどりの馬車で ゆきましょう どこかで誰か 角笛を 楽しく あかるく 吹くでしょう ひづめも軽く 鈴ならし みどりの馬車は エーホー エーホー いつも 幸福住む国へ | 岡本敦郎 | 丘十四夫 | 古関裕而 | | よろこび燃え立つ 雲の峰 みどりの馬車で ゆきましょう うれしく晴れた 青い空 山彦 こだまも 唄うでしょう ひづめも軽く 鈴ならし みどりの馬車は エーホー エーホー いつも ロマンス 住む国へ 明るい牧場よ クローバよ みどりの馬車で ゆきましょう 二人の背なに 山鳩が やさしく ほろほろ 啼くでしょう ひづめも軽く 鈴ならし みどりの馬車は エーホー エーホー いつも あこがれ 住む国へ ポプラの並木は 南風 みどりの馬車で ゆきましょう どこかで誰か 角笛を 楽しく あかるく 吹くでしょう ひづめも軽く 鈴ならし みどりの馬車は エーホー エーホー いつも 幸福住む国へ |
ラバウル海軍航空隊銀翼つらねて南の前線 ゆるがぬ護りの海鷲たちが 肉弾くだく敵の主力 栄(はえ)ある吾らラバウル航空隊 数をば恃(たの)んで寄せ来る只中 必ず勝つぞと飛び込む時は 胸に挿した基地の花も にっこり笑うラバウル航空隊 沈めた敵艦墜とした敵機も 忘れて見つめる夜ふけの星は われに語る戦友(とも)のみたま 勲は高しラバウル航空隊 | 岡本敦郎 | 佐伯孝夫 | 古関裕而 | | 銀翼つらねて南の前線 ゆるがぬ護りの海鷲たちが 肉弾くだく敵の主力 栄(はえ)ある吾らラバウル航空隊 数をば恃(たの)んで寄せ来る只中 必ず勝つぞと飛び込む時は 胸に挿した基地の花も にっこり笑うラバウル航空隊 沈めた敵艦墜とした敵機も 忘れて見つめる夜ふけの星は われに語る戦友(とも)のみたま 勲は高しラバウル航空隊 |
リラの花咲く頃リラの花が 胸に咲く今宵 ほのかな 夢の香に ああ 想い出のあのささやき 遠くはるかに 聞えくるよ リラの花が 胸に散る今宵 やさしく 手を組みし ああ 過ぎし日のあのメロディ 霧のかなたに 流れ行くよ リラの花が 胸に哭く今宵 はるばる 別れきて ああ なつかしのあのおもかげ ひとり狭霧の 径を行くよ | 岡本敦郎 | 寺尾智沙 | 田村しげる | | リラの花が 胸に咲く今宵 ほのかな 夢の香に ああ 想い出のあのささやき 遠くはるかに 聞えくるよ リラの花が 胸に散る今宵 やさしく 手を組みし ああ 過ぎし日のあのメロディ 霧のかなたに 流れ行くよ リラの花が 胸に哭く今宵 はるばる 別れきて ああ なつかしのあのおもかげ ひとり狭霧の 径を行くよ |