鳥が飛ぶ街あなたの帰るべき部屋の水は カルキ臭くて飲めやしない 置き去りにされてた 机のコーラは 気が抜けていて 甘いだけで 身体を流れる血の音は この夜が更けるほど うるさくなる ここに横たわってる この頭から足の先まで 距離は長く 耳を澄ましても あなたの声は風の中にも 聞き取れない リズムが微妙に狂う針 聞いた事も無い声が ひとりごと 「約束できますか?」「永久を信じますか?」 ゴミみたいな作り話をして 「愛してくれますか?」「もう眠らせてくれますか?」 今すぐ 嘘を付きに帰って来て .....疲れたでしょう? 月を逃がして空は燃えだす 鳥が飛ぶ街を 私は此処から見ている 指先這わせても あなたの胸の 記憶の棘は抜けやしない 乾いたエンジンが 今日を知らせに走って回る 責めるように 言葉を亡くして どれくらい? でたらめな口づけは ぬるくなる 「終わりにできますか?」「孤独を抱きますか?」 意地っ張りな時間だけ残して 「あなたは何処ですか?」「今日は眠りにつけますか?」 今度は どんな無邪気な顔をして .....泣くのですか? 「約束できますか?」「永久を信じますか?」 ゴミみたいな作り話をして 「愛してくれますか?」「もう眠らせてくれますか?」 今すぐ 嘘を付きに帰ってきて…疲れたでしょう? どんな無邪気な顔をして .....泣くのですか? 星を隠した朝がざわめく 狭い鳥籠で 私は私に怯える 月を逃して空は燃えだす 鳥が飛ぶ街を 私は此処から見ている | 山本美絵 | 山本美絵・森雪之丞 | 朝本浩文 | | あなたの帰るべき部屋の水は カルキ臭くて飲めやしない 置き去りにされてた 机のコーラは 気が抜けていて 甘いだけで 身体を流れる血の音は この夜が更けるほど うるさくなる ここに横たわってる この頭から足の先まで 距離は長く 耳を澄ましても あなたの声は風の中にも 聞き取れない リズムが微妙に狂う針 聞いた事も無い声が ひとりごと 「約束できますか?」「永久を信じますか?」 ゴミみたいな作り話をして 「愛してくれますか?」「もう眠らせてくれますか?」 今すぐ 嘘を付きに帰って来て .....疲れたでしょう? 月を逃がして空は燃えだす 鳥が飛ぶ街を 私は此処から見ている 指先這わせても あなたの胸の 記憶の棘は抜けやしない 乾いたエンジンが 今日を知らせに走って回る 責めるように 言葉を亡くして どれくらい? でたらめな口づけは ぬるくなる 「終わりにできますか?」「孤独を抱きますか?」 意地っ張りな時間だけ残して 「あなたは何処ですか?」「今日は眠りにつけますか?」 今度は どんな無邪気な顔をして .....泣くのですか? 「約束できますか?」「永久を信じますか?」 ゴミみたいな作り話をして 「愛してくれますか?」「もう眠らせてくれますか?」 今すぐ 嘘を付きに帰ってきて…疲れたでしょう? どんな無邪気な顔をして .....泣くのですか? 星を隠した朝がざわめく 狭い鳥籠で 私は私に怯える 月を逃して空は燃えだす 鳥が飛ぶ街を 私は此処から見ている |
サインポール夕方5時の商店街の 道はやけに狭く やきとり焦げたタレの臭いに 誘われるトラ猫 自転車止めて話す唇 紅い母親達 床屋の前でサインポールは 陽気に回っている 空に昇りたくて どこかに逃げ出したいのに 平和で 吐き気がする カバンの底のパスポート もうすぐ期限が切れるよ 騒がしいパチンコ屋のマーチを 通過電車が消す 改札口から溢れ出した 無口な人の群れ あきらめた旅人 何かにさらわれたいのに 自由で 眩暈がする 預金を全部下ろしても ビデオを借りたら帰るよ 今日もまた始まる事も無く 明日をまた嘆く訳でも無く 退屈に何の不自由も無く 忙しいフリをして ぐるぐる回るだけ どこかに逃げ出したいのに 平和で 吐き気がする 空まで届けばいいけど 疲れて眠るよ なんにもできやしないのに 自由で眩暈がする 生まれる為に青い血は 流れを止めずに回るよ | 山本美絵 | 山本美絵・森雪之丞 | 朝本浩文 | | 夕方5時の商店街の 道はやけに狭く やきとり焦げたタレの臭いに 誘われるトラ猫 自転車止めて話す唇 紅い母親達 床屋の前でサインポールは 陽気に回っている 空に昇りたくて どこかに逃げ出したいのに 平和で 吐き気がする カバンの底のパスポート もうすぐ期限が切れるよ 騒がしいパチンコ屋のマーチを 通過電車が消す 改札口から溢れ出した 無口な人の群れ あきらめた旅人 何かにさらわれたいのに 自由で 眩暈がする 預金を全部下ろしても ビデオを借りたら帰るよ 今日もまた始まる事も無く 明日をまた嘆く訳でも無く 退屈に何の不自由も無く 忙しいフリをして ぐるぐる回るだけ どこかに逃げ出したいのに 平和で 吐き気がする 空まで届けばいいけど 疲れて眠るよ なんにもできやしないのに 自由で眩暈がする 生まれる為に青い血は 流れを止めずに回るよ |
後部座席劇場嘘つきな客を乗せた 3割増のタクシー ただ一つ追い越せない 直径5cmの月 甲州街道 ガード見え隠れ 女は喋り続けている 「恋人が死んじゃったわ。」 「それはお気の毒なこと。」 「浴びるほど酒飲んだわ。」 「身体だけはお大事に。」 「嘘よ。本当はあたしが殺したの。」 「お客さん、からかっちゃいけないよ。」 「天気の話よかマシでしょう?」 昨日はノイローゼ気味の主婦で 明日はクノイチにでもなろうかな? ねえ、今、あたしは誰? 顔の無い運転手に 何を話したところで 気にとめる者など無いよ いいでしょ 金は払うのよ 「あのね…。本当はあたし淋しいの。」 「お客さん、誰だってそうですよ。」 「何ソレ。説教でもするつもり?」 いつかは本当のあたしだけを 誰かに演じられたならいいけどね 嗚呼、今、あたしは何処? あたしが傷付かない為には 誰かになりすましてもいいでしょう いつかは本当のあたしだけを 誰かに演じられたならいいけどね 嗚呼、今、あたしは誰?あたしは誰? | 山本美絵 | 山本美絵・森雪之丞 | 朝本浩文 | | 嘘つきな客を乗せた 3割増のタクシー ただ一つ追い越せない 直径5cmの月 甲州街道 ガード見え隠れ 女は喋り続けている 「恋人が死んじゃったわ。」 「それはお気の毒なこと。」 「浴びるほど酒飲んだわ。」 「身体だけはお大事に。」 「嘘よ。本当はあたしが殺したの。」 「お客さん、からかっちゃいけないよ。」 「天気の話よかマシでしょう?」 昨日はノイローゼ気味の主婦で 明日はクノイチにでもなろうかな? ねえ、今、あたしは誰? 顔の無い運転手に 何を話したところで 気にとめる者など無いよ いいでしょ 金は払うのよ 「あのね…。本当はあたし淋しいの。」 「お客さん、誰だってそうですよ。」 「何ソレ。説教でもするつもり?」 いつかは本当のあたしだけを 誰かに演じられたならいいけどね 嗚呼、今、あたしは何処? あたしが傷付かない為には 誰かになりすましてもいいでしょう いつかは本当のあたしだけを 誰かに演じられたならいいけどね 嗚呼、今、あたしは誰?あたしは誰? |
くず葉川紫薇花の並木の道が 夏の終わり 色褪せてゆく ムギワラトンボと 川原で散った花火 君の街も頬を染めたね 秋の終わり オレンジの道 煙草のフィルター 流れてくのを見てた もしもこの流れを止められたら あの時の君だけをきっと愛してた 蛇苺を摘んだ空き地に 無表情なアパートが建つ 変わらないものなど きっと何処にもないね 水は腐らぬように流れている 私達 いつかは海が見えるね もしもこの流れを止められたら あの時の君だけをきっと愛してた …君だけをきっと愛してた | 山本美絵 | 山本美絵 | 山本美絵 | | 紫薇花の並木の道が 夏の終わり 色褪せてゆく ムギワラトンボと 川原で散った花火 君の街も頬を染めたね 秋の終わり オレンジの道 煙草のフィルター 流れてくのを見てた もしもこの流れを止められたら あの時の君だけをきっと愛してた 蛇苺を摘んだ空き地に 無表情なアパートが建つ 変わらないものなど きっと何処にもないね 水は腐らぬように流れている 私達 いつかは海が見えるね もしもこの流れを止められたら あの時の君だけをきっと愛してた …君だけをきっと愛してた |
ふたりのり禁止喫茶店にも居疲れた 会計済ませて帰ろうか 閉店間際でかたずけの音がする その咳払いは帰れってことか 帰るには充分に暗い 君は待ってんだろうか おまわりさんが二人並んで 自転車ゆらゆらパトロールか なんか、楽しそうだなぁ… 何 話てんだろ げらげら笑って あれは 一種の ふたりのり いつからだろう 君を後ろに乗せなくなったのは ただ 走ってるだけで 笑いころげてた どこだったろう あの自転車を 置き忘れたのは 忘れた。 部屋に入ると君はねっころがって テレビを見て振り向きもしない 確かに 前に話していた様な ドラマみたいな暮らしじゃないか 「なんか、楽しい事ないかなぁ」 あくびまじえて言う君はゲームに夢中 夢中なのに楽しくないのか?自転車でも― そして 一緒に ふたりのり いつかのよに また二人でおまわりさんに怒られようよ まだまだ君を乗せたって30k位は出せると思うし、 たまに急ブレーキかけてみたり 蛇行したり でも坂道になったら ちゃんと降りてね 交代で押してよ | 山本美絵 | 山本美絵 | 朝本浩文 | | 喫茶店にも居疲れた 会計済ませて帰ろうか 閉店間際でかたずけの音がする その咳払いは帰れってことか 帰るには充分に暗い 君は待ってんだろうか おまわりさんが二人並んで 自転車ゆらゆらパトロールか なんか、楽しそうだなぁ… 何 話てんだろ げらげら笑って あれは 一種の ふたりのり いつからだろう 君を後ろに乗せなくなったのは ただ 走ってるだけで 笑いころげてた どこだったろう あの自転車を 置き忘れたのは 忘れた。 部屋に入ると君はねっころがって テレビを見て振り向きもしない 確かに 前に話していた様な ドラマみたいな暮らしじゃないか 「なんか、楽しい事ないかなぁ」 あくびまじえて言う君はゲームに夢中 夢中なのに楽しくないのか?自転車でも― そして 一緒に ふたりのり いつかのよに また二人でおまわりさんに怒られようよ まだまだ君を乗せたって30k位は出せると思うし、 たまに急ブレーキかけてみたり 蛇行したり でも坂道になったら ちゃんと降りてね 交代で押してよ |