京都の恋渚ゆう子 | 渚ゆう子 | ザ・ベンチャーズ、訳詩:林春生 | ザ・ベンチャーズ | | 風の噂を信じて 今日からは あなたと別れ 傷ついて 旅に出かけて 来たの わたしの心に 鐘が鳴る 白い京都に 雨が降る 後姿の あの人は 今は帰らぬ遠い人 涙みせたくないの 今日からは 一度離れた 恋なんか 二度とはしたくない このまま死んでしまいたい 白い京都につつまれて 恋によごれた女は明日から 白い京都の 片隅に 想い出をすてるの 想い出をすてるの |
京都慕情渚ゆう子 | 渚ゆう子 | ザ・ベンチャーズ、訳詩:林春生 | ザ・ベンチャーズ | | あの人の姿懐かしい 黄昏の河原町 恋は 恋は弱い女を どうして泣かせるの 苦しめないで ああ責めないで 別れのつらさ知りながら あの人の言葉想い出す 夕焼けの高瀬川 遠い日の愛の残り火が 燃えてる嵐山 すべて すべてあなたのことが どうして消せないの 苦しめないで ああ責めないで 別れのつらさ知りながら 遠い日は二度と帰らない 夕やみの東山 苦しめないで ああ責めないで 別れのつらさ知りながら 遠い日は二度と帰らない 夕やみの桂川 |
二人の大阪渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 辻本茂 | 川口真 | 川口真 | 難波駅から 橋筋あたり 街の灯が いとしくて あなたの肩に ほほよせて しみじみ思う あー ここは戎橋 二人の影が 川面にささやく 天満橋から 綱島あたり 淀の流れが いとしくて あなたの背に 指で書く 愛しています あー ここは中の島 二人の影が ひとつにかさなる 阿部野橋から 公園あたり 夜の匂いが いとしくて あなたを信じ ふける夜は しみじみ思う あー ここは愛染堂 二人の影に 名残はつきない |
愛にぬれたギター渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 岩田しげる | 曽根幸明 | 川口真 | 忘れものがあるわ 取りに帰って来てよ 忘れものよあなた 愛にぬれたギター そばにあなたが 居なくちゃだめなの あさい眠りがむなしすぎるから 忘れものよ あなた 愛にぬれたギター 忘れものをしたよ だから帰って来たよ そんな時をいつも 一人待っているの なにもいらない あなたがすべてよ どうぞ 私の胸に住んでいて 忘れものよ あなた 愛にぬれたギター 忘れものよ あなた 愛にぬれたギター 愛にぬれたギター |
さいはて慕情渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 林春生 | 筒美京平 | | 夜霧にかくれた あの恋は帰らない あなたを探して さいはての街 愛 信じても 恋 甘えても 嘘 破れても ああ みんな夢なの 夜汽車にのろうか このまま歩こうか あなたのいない さいはての街 涙によごれた 恋ならばほしくない 想い出ばかり さいはての街 愛 信じても 恋 甘えても 嘘 破れても ああ みんな夢なの 夜明けの湖は どこまでもつづく わたしひとりの さいはての街 |
港のエトランゼ渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 岡田冨美子 | 杉本眞人 | 矢野立美 | こぬか雨にけむる港 外国船の影 遠い国へ乗せて行って 異国で泣かせてほしい 命預けても愛は終るのね 胸に残るほほえみに つぐないを求めても… 時間(とき)は流れ人を流し 足跡さえ残さない チャイナタウン 赤い扉 あなたはもういない 傘の波に押されながら エトランゼになって行く 花が散るように愛は終るのね 好きよあなた大好きと 残り火に濡れながら… 生きていればいつかきっと また逢えると信じてる 命預けても愛は終るのね 胸に残るほほえみに つぐないを求めても… 時間(とき)は流れ人を流し 足跡さえ残さない |
春の雨渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 高橋直人 | あらい玉英 | 馬場良 | 花の便りが 北にも届き 傘にやさしい 春の雨 あなたを偲(しの)んで 面影抱けば うなじにこぼれる しずくも暖かい 好(この)みの着物で 身を飾り 点(とも)す情け灯(び) 酒場(みせ)あかり 残雪(ゆき)と一緒に 寂しさ溶かし 路地にそぼ降る 春の雨 暦(こよみ)で作った 折鶴並べ 離れて暮した 日数(ひかず)を数(かぞ)えます 女の心を ほのぼのと 包む温(ぬく)もり 恋あかり 躯寄せ合う 仔犬(こいぬ)のように ふたり濡れたい 春の雨 人影流れる 格子戸(こうしど)のぞき あなたの足音 帰りを待ちわびる 明日(あした)を映した 水たまり 揺れる幸せ 夢あかり |
雨の日のブルース渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 橋本淳 | 筒美京平 | | 小雨に濡れている 夜の 小さな 坂道の クラブ 寂しい足音を ひびかせて わたしは一人 暗いブルースを くちずさみ むかし別れた 人のため 熱い恋の誘惑に 耐えている 深紅の野バラを 胸に 飾ってわたしは 今日も あなたにもう一度 逢える日を ひそかに待ってる 涙でまつげを ぬらしても いとしいあなたは いないから せめて あまい想い出に ひたりたい 暗いブルースを くちずさみ むかし別れた 人のため 熱い恋の誘惑に 耐えている |
北ホテル渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 高橋直人 | あらい玉英 | 馬場良 | 惚れた女 待つのもいいと お酒飲みほし 抱きしめた しのび逢い 燃えた恋 今は帰らぬ 遠い夢 あなたが欲しい ぬくもり欲しい 北ホテル ひとり春を 迎えるよりも 肌を寄せ合う 冬がいい 泣きながら 見送った あなた偲(しの)べば 雪が舞う 未練がつのる 寂しさつのる 北ホテル 髪の乱れ 整(なお)してくれた 指の先まで 恋しいの この密室(へや)で もう一度 めぐり逢いたい すがりたい 心が寒い 命が寒い 北ホテル |
今日からひとり渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 橋本淳 | 筒美京平 | 筒美京平 | 私の腕から あの人が逃げる 愛したひとから きらわれた私 無理に タバコをふかすけど 思いきれない 恋心 何がいけないの 気まぐれなひとね 涙もいじらしい 私なの 愛をありがとう 昨日までの人 ひき止めたけれど 二度と帰らない 女ひとりで くらすには 淋しすぎるわ この部屋は 友達がいれば 悲しみまぎれる 涙もいじらしい 私なの いつかまた逢える素晴らしい恋に 灯りも消さずに その日を待ちましょう 心がわりが くやしくて 今夜も夢で 泣きそうね 何がいけないの 何処がきらいなの 涙もいじらしい 私なの |
京おんな渚ゆう子 | 渚ゆう子 | なかにし礼 | 平尾昌晃 | 川口真 | 此処が女の 死に場所と 決めてあなたを 待ちわびる 風に風にきこえる 鐘の音は 消えて帰らぬ 夢のあと 京都女の しのびなき 悪いあなたを 恨むより もろい私が 悲しいの 傘を傘をさしても なお濡れる 稽古がえりの 裾模様 われとわが身を また責める 川の川の流れは かわれども たてた操は ひとすじに 京都女の 恋の意地 |
とげのないバラ渚ゆう子 | 渚ゆう子 | わたなべ研一 | 岡田渥美 | 川口真 | タバコの香りが 恋しくなって 私は恋を 知ったのね ひとりでいても ひとりじゃないわ あなたの匂いが 離れないのよ あしたからは あしたからは 恋に 恋に 生きるのね そうよ 私はとげのない バラ 涙は落ちて 何処へ帰るの わたしはいつも 命かけてた これから何度も 恋するかしら そのたびあなたを 思い出すのね あしたからは あしたからは 恋に 恋に 生きるのね そうよ 私はとげのない バラ |
しのび逢う京都渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 山口あかり | 浜圭介 | 川口真 | 淋しがりのあなただから あびるくらいに 飲んで歩くわ 倒れこんだ 熱い胸で 明日はどなたと 夢見るでしょう 心のやどり木 あなたにもとめて しのび逢う京都に 夢はふりつむ 愛しながら 別れ告げた それはあなたのやさしさでしょう 愛しすぎて 愛につかれ ほぞをかむのよ 馬鹿なおんなね 好きなひとを 抱いていても いつも男は遠くを見てる 心のやどり木 身をすり寄せ合い そぞろ行く京都に夜ははてない 愛しながら背中むけた それは男のかなしさでしょう 心のやどり木 なくした今でも 雨の日の京都が とても恋しい 愛しながら 風に消えた それはあなたの いたわりでしょう |
北からの手紙渚ゆう子 | 渚ゆう子 | 小谷夏 | 三木たかし | 三木たかし | 匂いますか あなた リラの香りが 北国の花の下 手紙書いてます あなたの そばにいると何故か 答えが出なくて 津軽の 海を越えてひとり ここまで来たけど 孤独のつめたさに 衿を立ててます 知ってますか あなた この花の意味 あきらめて散って行く リラの花言葉 あなたの 夢をこわしそうな 予感が怖くて マリモの 湖(うみ)に燃える思い 沈めに来たけど 孤独にかみしめた 指が痛みます あなたは 泣いてくれるかしら 襟裳の手紙に わたしは どこへ行けばいいの あなたを失くして 孤独が北国の 空を渡ります |
何処ヘ渚ゆう子 | 渚ゆう子 | なかにし礼 | 中村泰士 | 川口真 | 捨てられた女は 何処へ行けばいいの 雨の京都 神戸の港 それとも坂道 長崎あたり たった一人で 切符を買って たった一人で 夜汽車に乗って 夜明けを待つなんて 耐えられないわ 耐えられないの 捨てられた女は 何処へ何処へ 捨てられた女は 何処へ行けばいいの 冬の小樽 知床岬 それとも函館 札幌あたり 霧にまかれた 連絡船の 霧にまかれた デッキの上で 海を見てるなんて 耐えられないわ 耐えられないの 捨てられた女は 何処へ何処へ |