パーカーズ
僕はその優しさを音楽に乗せて届けたいと思った。
2025年10月1日に“パーカーズ”が3rd mini Album『HUG』をリリースしました。ストレートな歌詞と、どこか懐かしく口ずさんでしまうメロディが持ち味のロックバンド。POPSを届ける勢いが止まらない彼らの今を詰め込んだ一作となっております。リリースに伴い、11月から全国11箇所を巡るワンマンツアー「Hug me!! TOUR」の開催も決定!
さて、今日のうたではそんな“パーカーズ”による歌詞エッセイを2回に渡りお届け! 第1弾は豊田賢一郎(Vo/Gt)が執筆。収録曲「 Hug me!! 」にまつわるお話です。改めて“HUG”というものに向き合ってみたとき、気づいたこと、腑に落ちた言葉の意味は…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。
AM 2:00 コーヒーを飲みながら綴りたい。
深夜は静けさを独り占めしてるみたいで、
少しだけ自分に素直になれる気がするからこの時間を選んでみた。
アルバムのタイトルを『HUG』に決めたとき、
「ハグってなんだろう?」と改めて考えてみた。
最初は“抱きしめる”という動作だけを思い浮かべていたけれど、
よく考えてみると、言葉も、思いやりも、ふとした表情も、これまで歩んできた日々も、
全部がハグになり得るのだと気づいたんです。
目には見えないけれど、心を温めてくれたり、気付かぬ間に抱きしめてくれているそれがハグなんだと。
僕はその優しさを音楽に乗せて届けたいと思った。
ハグが持っている温かさと、笑顔に変えるポップさを詰め込んだ一曲を。
そんなきっかけを経て生まれたのが「Hug me!!」です!
「Hug me!!」は、“片思い、恋の始まり”をテーマに書いた曲。
恋愛に奥手な主人公が、伝えたい言葉を心の中にしまい込んだまま、未来の不確かさに足をすくわれてしまう。
そのもどかしさを歌詞にしていくうちに、「いっそ全部をハグに託してしまえたら…」なんていう、大胆だけど不器用な気持ちが出てきて。
ちょっと笑えるようで、でも自分にも覚えがあるからこそ、リアルに感じながら書きました。
実は僕自身も、恋愛も人間関係も奥手なところがあって、言葉にする前に考え込みすぎてしまうタイプです。
だからこそ「ハグ」という言葉に“心を温めてくれるもの”という意味を見つけたとき、すごく腑に落ちたんです。
それは、僕にとっての勇気の代わりであり、音楽に乗せて届けたい優しさそのもの。
抱きしめたくなるくらい大事な曲に、「Hug me!!」が育っていったら嬉しいです。
AM 3:10 なんかウトウトしてきた。
外が明るくなる前に寝てしまおう。
<パーカーズ 豊田賢一郎(Vo/Gt)>
◆紹介曲「 Hug me!! 」 作詞:豊田賢一郎 作曲:豊田賢一郎 ◆3rd mini Album『HUG』 2025年10月1日発売