街角

ナイフごしの怒鳴り声が
夏をさらに暑くした
刃先でする対話の中で
楽しげにほくそ笑んだ
Oh why
そしてきょうという退屈に
熟した実がなった
一夜限りですぐ食い尽くされた

街角を生きるハンター達は
だけど空腹を抱えている
刺激だらけの裏通りに
放置された現実があるんだ

制服を金に換えた後
仲間とはしゃぎまくる
何ひとつの屈託もない
明るく冷たい瞳
Oh why
そして世間という廃屋に
生ぬるい水が出た
濁っていたけれど潤っていた

街角を弾むダンサー達は
いつでも喉がカラカラだ
蟲く欲を手玉にとって
自分だけの役をほしがった

立ち込める異臭 きらびやかなデコレーション
すべてを飲み込んで

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