灰色のピアノ

閉じたピアノの上に
いつのまにかホコリまみれて
思い出すことのできないアタシの
心のより場になる

小さな芽はいつしか大木となって
真実はかくされるの 見えなくなるの
貴方の心みたいに

あの頃のピアノは白黒で
思いのまま歌ってた
灰色のピアノは悲しみの声しか出ない

小さい頃の記憶
希望と夢をたたきこまれ
妥協と諦めを覚える事で
大人になっていった

どんなに時が経っても
変わらず胸で刻むもの
聞こえなくなるの 忘れてしまうの
そうよ人は誰でも

いつの間にか止まってしまった
メトロノーム手に取って
何度でも巻けばいい もう一度
刻めばいい

あの頃のピアノは白黒で
思いのまま歌ってた
灰色のピアノがもう一度アタシを呼ぶ
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