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今日のうた

あたらよ/悲しみの先に見つけた一筋の希望のような光を。

あたらよ
悲しみの先に見つけた一筋の希望のような光を。

 2024年9月11日に“あたらよ”がニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』をリリースしました。リードトラック「明け方の夏」は、もう戻れないあの頃の2人を思い返して歌ったバラードナンバー。さらに、新曲「少年、風薫る」やスマッシュヒット楽曲「僕は...」を含む全8曲が収録されております。  さて、今日のうたではそんな“あたらよ”のひとみによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作『朝露は木漏れ日に溶けて』にまつわるお話。タイトルに込めた想い、そして全曲を通じて感じる“光”とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 2024年9月11日に、あたらよとしては4枚目となるアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』をリリースした。今回のアルバムは一言でいうと、色々なあたらよの顔が見れる1枚になったなと改めて思う。    「朝露」とはその名の通り、朝方に降りた露のことをいう。  一年中発生する現象ではあるが、特に夏から秋にかけての急激な気温の変化が起こった際により一層多く見られるという。まさに今回のアルバム発売の時期にぴったりではないか。と思った。    また、朝の露は消えやすいことから儚いものにも例えられるそうで、歌詞の世界観の中で儚さや切なさを大切にしている我々あたらよにとって、「朝露」という言葉は出会うべくして出会ったような気さえした。    今回のアルバムに収録されている楽曲は共通してどことなく“光”を感じる。  その光は、思わず目を瞑ってしまいたくなる程の眩しい光ではなく、優しくて温かみのあるまるで木漏れ日のような光だと感じた。とても居心地の良い、安心感すら覚えるような優しい光。    朝方に降りた露が木漏れ日に溶けて消えてゆくように、このアルバムを聴く人の心に降りた露を、我々あたらよの木漏れ日のような音楽で溶かしていけたら。そんな願いも同時に込められているアルバムである。    結成から5年が経ち、このアルバムを制作していく中で、あたらよというバンドの枠組みがようやく完成した気がした。だからこそ今回のアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』は、今後のあたらよにとってもきっと、大きな影響をもたらしてくれるのではないかと思う。  「悲しみをべて育つバンド」が悲しみの先に見つけた一筋の希望のような光を ぜひこのアルバムを聴いて感じていただけたらと思う。   木漏れ日の下で貴方に会えることを楽しみにしています。 <あたらよ・ひとみ>   ◆ニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』 2024年9月11日発売   <収録曲> 01 「僕は...」 02 明け方の夏 03 リフレイン 04 realize 05 少年、風薫る 06 君と 07 光れ 08 「僕は...」(Piano ver.)

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