1985年、湯川れい子作詞の小林明子の『恋に落ちて』の中で「ダイヤルまわした手を止めた…」というフレーズがあり大ヒットしました。また、90年代に入ると、国武万里の『ポケベルが鳴らなくて』という歌や、90年代後半には「私と彼氏の携帯電話がリンリンリン…」PUFFYの『渚にまつわるエトセトラ』など、歌詞に「携帯電話やメール」が頻繁に登場。そこで、その時代を象徴した「通信手段」と歌詞に表現されたヒットソングを調べて見ました。(注=歌ネットの歌詞全文検索からキーワードで検索、カバー曲も含む)
歌詞の中に「電話」のキーワードが出てくるのは4396曲で、ダイヤルというワードだけでも180曲あり、昭和の時代から「電話」は恋愛には欠かすことの出来ないツールでありヒット曲も数多く存在する。
1990年代中盤にはポケベル宅電時代に入り2000年代は「携帯電話・メール」に移っていく。特に、「メール」が出てくる歌詞は1616曲と多く、ポケベルからiモードへ移行する2001年以降、数々の歌詞の中にメールが登場することになるが「ケータイ」が登場する歌詞は、今やJ-POP全般の傾向である。また、西野カナや加藤ミリヤの歌詞には頻繁に出てくる「ケータイ文化」だが、不思議なことにファッション、ライフスタイルなど、女子高生文化全般に大きな影響力を持っていたカリスマ女王「浜崎あゆみ」の2000年代発売した楽曲の歌詞の中には、一切出てこなかったいう点は非常に興味深い。 |