郷ひろみ スペシャル・インタビュー

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郷ひろみ スペシャル・インタビュー!「ずっと大好きな "郷ひろみ" を続けていくだけ…」自身が「とくに思い入れのある10曲」も公開! 109枚目となる最新シングル『俺は最高!!!』が 2023年6月7日に発売! キャッチーでノリがよく、勇気や元気がもらえる応援歌! 言葉が耳に残る 郷ひろみ らしい歌!



インタビューの最後に、読者プレゼントあり!



Go  Hiromi
郷 ひろみ

109 th Single『 俺は最高!!! 』

★ 1972年8月1日にシングル『男の子女の子』でレコードデビュー!
★ 多数の国民的ヒット曲を持つ日本を代表するスーパースター!
★ 昭和、平成、令和と 3つの時代にわたりトップスターの座に立ち続けている!
★ 昨年、2022年8月には デビュー50周年!

★ 通算109枚目となる最新シングル『俺は最高!!!』!
★ キャッチーでノリがよく、勇気や元気がもらえる応援歌! 
★ カップリング曲『人生シャバダバダー』も 郷ひろみ らしい キャッチーで楽しい歌!
★ 10月まで 全国コンサートツアー 開催中!

★「ずっと大好きな "郷ひろみ" を続けていくだけ…」
★ さらに、自身が「とくに思い入れのある10曲」も公開!

 

 

郷ひろみ「俺は最高!!!」Music Video
 

郷ひろみ「人生シャバダバダー」振り付け動画



■ シングル リリース情報
 
 
 
郷ひろみ 「俺は最高!!!」【初回生産限定盤】
シングル CD + DVD
2023年 6月7日 発売
SRCL-12507~8
¥1,800
Sony Records / Sony Music Labels
 
<CD 収録曲>
03 俺は最高!!! -Instrumental-
04 人生シャバダバダー -Instrumental-
 
<DVD 収録内容>
「俺は最高!!!」ミュージックビデオ
「俺は最高!!!」ミュージックビデオ メイキング映像
 
 
 
 
郷ひろみ 「俺は最高!!!」【通常盤】
シングル CD / Digital
2023年 6月7日 発売
SRCL-12509
¥1,350
Sony Records / Sony Music Labels
 
<CD 収録曲>
03 俺は最高!!! -Instrumental-
04 人生シャバダバダー -Instrumental-
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 
郷ひろみ Blu-ray/DVD『Hiromi Go 50th Anniversary "Special Version"~50 times 50~ in2022』Teaser

 

 

 

■ ライブ Blu-ray / DVD リリース情報

 



郷ひろみ「Hiromi Go 50th Anniversary “Special Version” ~50 times 50~ in 2022」【通常盤】
Blu-ray + CD / DVD + CD
2023年 4月26日 発売
Sony Records / Sony Music Labels

・Blu-ray + CD SRXL-416~417 15,200円 
・DVD(2枚組)+ CD SRBL-2134~2136 14,200円 

<収録曲(DVD / Blu-ray)>

OVERTURE

01 ジャンケンポンGO‼

02 セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)

03 お嫁サンバ

04 男願Groove!!

05 男の子女の子

06 裸のビーナス

07 誘われてフラメンコ

08 洪水の前

09 禁猟区

10 モナリザの秘密

11 わるい誘惑

12 20才の微熱

13 もういちど思春期

14 哀愁のカサブランカ

15 哀しみの黒い瞳

16 MIND反比例

17 美貌の都

18 悲しきメモリー

19 マイレディー

20 花のように 鳥のように

21 約束

22 愛してる

23 逢いたくてしかたない

24 ワキワキマイフレンド

25 恋はシュミシュミ

26 お化けのロック

27 林檎殺人事件

28 小さな体験

29 Bang Bang

30 サファイア・ブルー

31 CHARISMA

32 よろしく哀愁

33 ありのままでそばにいて

34 ハリウッド・スキャンダル

35 僕がどんなに君を好きか、君は知らない

36 なかったコトにして

37 とどかぬゆびさき

38 How many いい顔

39 バイブレーション

40 デンジャラ―☆

41 Good Times Bad Times

42 く・せ・に・な・る

43 獣は裸になりたがる

44 恋の弱味

45 GOLDFINGER’99

46 2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-

ENCORE

47 いつも心に太陽を

48 花とみつばち

49 あなたがいたから僕がいた

50 言えないよ

 

<収録曲(CD)>

1 ジャンケンポンGO‼

2 ~50 times 50~メドレー

  男の子女の子

  裸のビーナス

  誘われてフラメンコ

  洪水の前

  禁猟区

  モナリザの秘密

  わるい誘惑

  20才の微熱

  もういちど思春期

  哀愁のカサブランカ

  哀しみの黒い瞳

  MIND反比例

  美貌の都

  悲しきメモリー

  マイレディー

  花のように 鳥のように    

3 約束

4 お化けのロック

5 林檎殺人事件

6 よろしく哀愁

7 ありのままでそばにいて

8 ハリウッド・スキャンダル

9 僕がどんなに君を好きか、君は知らない

10 How many いい顔

12 バイブレーション

13 あなたがいたから僕がいた

 

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Hiromi Go ALL TIME BEST スペシャル・ティザー映像 

 

 

 

■ 最新 ベスト CD リリース情報

 



郷ひろみ 「Hiromi Go ALL TIME BEST BOX」【完全生産限定盤】
BOX (CD 5枚組)
2022年 12月21日 発売
SRCL-12370~12375
¥15,500
Sony Records / Sony Music Labels

※最新マスタリング音源

<収録曲>

Disc-1

1 男の子女の子

2 小さな体験

3 裸のビーナス

4 魅力のマーチ

5 モナリザの秘密

6 花とみつばち

7 よろしく哀愁

8 わるい誘惑

9 花のように 鳥のように

10 誘われてフラメンコ

11 恋の弱味

12 20才の微熱

13 あなたがいたから僕がいた

14 お化けのロック

15 禁猟区

16 林檎殺人事件

17 ハリウッド・スキャンダル

18 いつも心に太陽を

19 マイ レディー

Disc-2

1 セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)

2 タブー (禁じられた愛)

3 How many いい顔

4 お嫁サンバ

5 哀愁ヒーロー Part1・Part2

6 女であれ、男であれ

7 哀愁のカサブランカ

8 哀しみの黒い瞳

9 ロマンス

10 素敵にシンデレラ・コンプレックス

11 ほっといてくれ

12 シャトレ・アモーナ・ホテル

13 2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-

14 サファイア・ブルー

15 千年の孤独

16 最終便にまにあえば

Disc-3

1 もう誰も愛さない

2 迷イズム

3 ヴィーナスたちのシエスタ

4 僕がどんなに君を好きか、君は知らない

5 言えないよ

6 逢いたくてしかたない

7 泣けばいい

8 どんなに君がはなれていたって

9 く・せ・に・な・る

10 Don't leave you alone

11 Zeroになれ

12 ゆっくり恋しよう

13 KISSが哀しい

14 男が恋に出逢うとき

15 GOLDFINGER'99

Disc-4

1 Hallelujah, Burning Love

2 なかったコトにして

3 True Love Story

4 Only for you〜この永遠がある限り〜

5 獣は裸になりたがる

6 ワキワキマイフレンド

7 この世界のどこかに

8 愛より速く

9 君が泣ける場所になる

10 LIFE

11 Boom Boom Boom

12 Good Times Bad Times

13 君だけを feat.童子-T

14 ありのままでそばにいて

15 男願 Groove!

16.Get Real Love ~GOLDFINGER'009~

Disc-5

1 僕らのヒーロー

2 愛してる

3 笑顔にカンパイ!

4 デンジャラー☆

5 Bang Bang

6 99は終わらない

7 100の願い

8 IRREGULAR

9 スキだから

10 恋はシュミシュミ

11 JAN JAN JAPANESE

12 ウォンチュー!!!

13 100GO!回の確信犯

14 狐火

15 ジャンケンポンGO!!

 

 



郷ひろみ 「Hiromi Go ALL TIME BEST」【通常盤初回仕様】
アルバム CD 3枚組
2022年 12月21日 発売
SRCL-12376~12378
¥5,500
Sony Records / Sony Music Labels

※最新マスタリング音源

<収録曲>

Disc-1

1 男の子女の子

2 小さな体験

3 裸のビーナス

4 花とみつばち

5 よろしく哀愁

6 わるい誘惑

7 花のように鳥のように

8 誘われてフラメンコ

9 恋の弱味

10 20才の微熱

11 あなたがいたから僕がいた

12 お化けのロック

13 禁猟区

14 林檎殺人事件

15 ハリウッド・スキャンダル

16 いつも心に太陽を

17 マイ レディー

18 セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)

19 タブー (禁じられた愛)

Disc-2

1 How many いい顔

2 お嫁サンバ

3 哀愁ヒーロー Part1・Part2

4 女であれ、男であれ

5 哀愁のカサブランカ

6 哀しみの黒い瞳

7 素敵にシンデレラ・コンプレックス

8 2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-

9 もう誰も愛さない

10 僕がどんなに君を好きか、君は知らない

11 言えないよ

12 逢いたくてしかたない

13 泣けばいい

14 GOLDFINGER'99

15 獣は裸になりたがる

16 Boom Boom Boom

17 Good Times Bad Times

Disc-3

1 君だけを feat.童子-T

2 男願Groove!

3 僕らのヒーロー

4 愛してる

5 笑顔にカンパイ!

6 Bang Bang

7 99は終わらない

8 100の願い

9 IRREGULAR

10 スキだから

11 恋はシュミシュミ

12 JAN JAN JAPANESE

13 ウォンチュー!!!

14 100GO!回の確信犯

15 狐火

16 ジャンケンポンGO!!

 

 

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■ 郷ひろみ スペシャル・インタビュー

 

 

 1972年8月1日にシングル『男の子女の子』でレコードデビュー。昭和、平成、そして令和という 3つの時代にわたりトップスターの座に立ち続け、昨年、2022年8月には デビュー50周年を迎えた、日本を代表するスーパースター 郷ひろみ。

 1970年代には、『男の子女の子』『裸のビーナス』『よろしく哀愁』『誘われてフラメンコ』『あなたがいたから僕がいた』『林檎殺人事件』『ハリウッド・スキャンダル』『いつも心に太陽を』『マイ レディー』……、1980年代には、『セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)』『How many いい顔』『お嫁サンバ』『哀愁のカサブランカ』『素敵にシンデレラ・コンプレックス』『2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-』……、そして、1990年代にも、『もう誰も愛さない』『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』『言えないよ』『逢いたくてしかたない』『GOLDFINGER'99』……など、数えきれないほどのヒット曲を持っている。

 そして、2020年には、通算105枚目のシングル『ウォンチュー!!!』で、昭和、平成、令和 という 3つの時代で「オリコン」の TOP 10 入りを果たしている。

 デビューからずっと第一線で活躍し、50年を超えてもなお精力的に活動し、さらに進化し続け、輝きを増している。67歳となった今でも、 毎年、60本以上のコンサートをこなし、現在も、毎年、新曲をリリースし、毎回、新鮮な驚きを我々に与えてくれて、今も新しいジャパニーズポップスの王道を作り続けている。そんな歌手は、なかなか他には思いつかない。

 昨年、2022年12月21日には、レコードデビュー50周年を記念したオールタイム・ベストアルバム『Hiromi Go ALL TIME BEST』が発売された。1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代以降に発表されたシングルナンバー 全81曲が、最新マスタリング音源で CD 5枚にそれぞれ収録されている。

 さらに、今年、2023年4月26日には、デビュー50周年を記念して 昨年、2022年12月26日に日本武道館で開催されたコンサート、レコードデビュー50周年にちなみ、約3時間にわたってシングル・ヒット曲を中心に全50曲を熱唱した一夜限りのプレミアム・コンサートの模様を収録した 最新ライブ DVD / Blu-ray『Hiromi Go 50th Anniversary “Special Version” ~50 times 50~ in 2022』も発売されている。

 今年も、2023年5月20日から、10月まで全39公演の全国コンサートツアー『Hiromi Go Concert Tour 2023 NEW INTENTIONS』がスタートしている。

 そして、2023年6月7日には、通算109枚目となる最新シングル『俺は最高!!!』が発売された。

 表題曲の『俺は最高!!!』は、キャッチーでノリがよく、言葉が耳に残る 郷ひろみ らしい歌だ。世代に関わらず、勇気や元気がもらえる応援歌となっている。曲名は、郷ひろみがライブの時などによく言う「さあ、行こう!!」という口癖がもとになっている。そして、カップリング曲の『人生シャバダバダー』も応援歌で、これも 郷ひろみ らしい キャッチーで楽しい歌だ。

 今回、新曲への思いと共に、「年齢を重ねても新しいことに挑戦し、輝き続けることができるその原動力やエネルギー、モチベーションは何なのか?」、さらに、50年という音楽人生を振り返って「特別に思い入れのある曲 ベスト10」を聞いてみた。

 答えにくい質問にも、真摯に一生懸命に答えようとしてくれる姿勢が、まさにスーパースターだと感じる。



<もくじ>

1 109枚目となる最新シングル『俺は最高!!!』 〜「最終的にボクが決めることが多いです…」〜
2 レコードデビュー50周年 〜「いつも普通のことをやってきただけです…」〜
3 とくに思い入れのある10曲 〜「フレーズを増やしてもらいました…」〜
4 今後のビジョン 〜「ずっと大好きな "郷ひろみ" を続けていくだけ…」〜



 

1 109枚目となる最新シングル『俺は最高!!!』 〜「最終的にボクが決めることが多いです…」〜

ーー 今年、2023年6月7日に発売された 通算109枚目となる最新シングル『俺は最高!!!』は、キャッチーでノリがよく、言葉が耳に残る、実に 郷ひろみ らしい歌だ。世代に関わらず、勇気や元気がもらえる応援歌となっている。曲のタイトルは、郷ひろみがライブの時などによく言う「さあ、行こう!!」という口癖がもとになっている。前作『ジャンケンポンGO‼』を手掛けた 上中丈弥(THEイナズマ戦隊)が作詞を担当し、同じく、江口亮 が編曲とプロデュースというタッグで制作された。上中丈弥 は「関ジャニ∞」の『ズッコケ男道』や『無責任ヒーロー』の作詞、そして、江口亮 は「いきものがかり」や「King & Prince」、『紅蓮華』(LiSA)の編曲などで知られている。 

 

郷: この感じは、生で演奏しているステージなどで、より一層映える曲というのはわかっていました。実際、今年のコンサートでも大盛り上がりです。コンサートでは、終盤にこの曲を演奏しているんですが、その位置に持ってきたのは正解でしたね。でも、縦ノリの曲は、ボク中でも珍しいんです。とはいえ……、前作の『ジャンケンポンGO!!』も縦ノリなんです。

 

ーー 今年も、2023年5月20日から、10月まで全39公演の全国コンサートツアー『Hiromi Go Concert Tour 2023 NEW INTENTIONS』がスタートしていて、そこでも『俺は最高!!!』も好評だ。

 

ーー ここ最近のシングル曲は、『ウォンチュー!!!』(2020年、105作目)、『100GO!回の確信犯/狐火』(2021年、106作目/107作目)、『ジャンケンポンGO!!』(2022年、108作目)と、毎年、斬新で攻める感じの曲が続いているが、曲作りや選曲といったコンセプトを決める段階から、郷ひろみも関わっているのだろうか?

  

郷: スタッフと一緒にコンセプトを決めていき、コンセプトにあった曲や歌詞などを、多数の候補の中から選んでいます。曲のタイトルなどは、最終的にボクが決めることが多いです。

 

ーー ただ単に、スタッフが用意した楽曲を歌うというだけでなく、コンセプトから選曲にまで関わり、曲のタイトルは自身がジャッジしているということは、ある意味、郷ひろみ 自身が 郷ひろみ を演出し、プロデュースしているということになる。

 

ーー そして、『俺は最高!!!』のカップリング曲の『人生シャバダバダー』も応援歌で、これも 郷ひろみ らしい キャッチーで楽しい歌だ。『お嫁サンバ』の「♪1・2・3 バ、2・2・3 バ」や、『2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-』の「♪ジャパ〜ン」、『GOLDFINGER‘99』の「♪ア〜チ〜チ〜 ア〜チ〜」の時もそう感じたが、今回の『人生シャバダバダー』でも、「♪御手を拝借 パパンのパン」をかっこよく歌えるのは、郷ひろみ だけだと思う。

 

郷: この曲を一番初めに聴いたとき、盆踊りにはピッタリというのが、ボクの第一印象でした。プロデューサーの江口(亮)さんもそう感じていたんじゃないかと思います。ただ、そこがプロデューサーの良いところで、そうなりすぎないよう、本当に気を使い、間引きしたり、新たに音を足したりとかしながら出来上がった感じだと思います。

 

ーー 盆踊りのイメージを出しつつも、そこに寄りすぎないようにする塩梅が難しい。結果的に、郷ひろみ らしくカッコイイ感じに仕上がっているのは見事だ。

 

郷: ボクは、ゲームセンターにある『太鼓の達人』をイメージし、あんな感じの曲を歌ってみたいと思っていました。そして、この曲が出来上がったときに、コンサートでタンバリンを使い、タンバリン・ダンスを踊ってみると決めていました。

 

ーー 2曲とも、聴いて楽しい歌だが、実際、歌うとなると難しい歌だと思う。しかし、張ったところも、チカラではなく響きが豊かで、実に心地よい歌声で歌われている。歌録りのレコーディングで気をつけていることを聞いてみた。

 

郷: 「できるだけ音符に正確に、作曲家の作られたメロディに忠実に歌いたい」という思いがボクにはあります。それができるようになると、「自分らしさ」というものが自然に生まれてくるのではと思っています。たとえば、「このフレーズは少しオン(のリズム)ではなく遅れて歌ってみようか」とか、「ここは(リズムを)ジャストに歌うほうがいい」とか……。だから、レコーディングが始まる前に、あまりあれこれ考えすぎるタイプではない気がします。

 

郷: それよりも、自分が練習で歌ってきた感じでレコーディングに望むことで、また新たな発見というか、いままで見ていた景色と違うものが見えてくるんです。でも、まあ……、それも、かなりレコーディング前に、練習したからかもですね。

 

ーー 「メロディに忠実に歌うこと」で「自分らしさ」が自然と生まれる……。逆に言えば、「まずは忠実に歌えるようにならないと、自分らしさも出せない」ということになる。ストイックで知られる 郷ひろみ だけに、「かなり練習した」と言えば、相当な練習をしてレコーディングに臨んだのだと想像できる。しかし、実際のレコーディングでは、その事前に自身で作り込んだ歌にこだわりすぎず、レコーディングの瞬間に「また新たな発見」があり、「いままで見ていた景色と違うものが見えてくる」と言う。だからこそ、高いレベルでのレコーディングになり、あのような魅力的な歌になっているのだろう。

 

 

2 レコードデビュー50周年 〜「いつも普通のことをやってきただけです…」〜

ーー 1972年8月1日にシングル『男の子女の子』でレコードデビューした 郷ひろみ は、昭和、平成、そして令和という 3つの時代にわたってトップスターの座に立ち、昨年、2022年8月には デビュー50周年を迎えた。

 

ーー 誰もが知る国民的ヒット曲を数多く持ち、しかも、50年以上にわたって第一線で活躍し続け、そして、今も、常に新しいジャパニーズポップスの王道を作り続け、いつも新しく、新鮮な驚きを見せてくれる。そんな歌手は、なかなか他には思いつかない。まさに、スーパースターと言える。どうして、50年以上もスーパースターで居続けることができているのだろうか?

 

ーー そして、今でも、毎年、新曲をリリースし、毎年 60本以上ものコンサートを続けるなど、50年を超えて、年齢を重ねてもなお輝き続け、精力的な活動を続けることができているその原動力、エネルギー、モチベーションは、どこにあるのだろう?

 

郷: 自分の積んできた経験やキャリアは、人にひけらかすことなく、そっと胸にしまっておくことが大事……、というか、それがボクには合っているんでしょうね。だからこそ、いつも、前だけを向いて歩いてこられたのかもしれないです。気がつけば「デビューしてから50年という月日が流れていた」という感じです。

 

郷: ボクは、いつも普通のことをやってきただけです。特別なことは何もしていないです。でも、学んだのは、「普通のことをずっと続けていれば、いつしか人は "特別" と言うんだな……」ということです。だからこそ、ボクは、これからも「普通のことを続けていく」ということなんでしょうけど。

 

ーー 「ただ普通のことを続けてきただけ」という、スーパースターとは思えない、なんとも謙虚な発言には驚かされる。いや、だからこそ、スーパースターでいられるのだろう。

 

ーー 以前、テレビのドキュメンタリー番組で、日頃のハードなトレーニングや、歯磨きにいたるまで、郷ひろみ が 郷ひろみでいるためのあまりにもストイックな自分磨きを見て驚かされた。求められていることに応えようという意識など、極めて高いレベルでのプロフェッショナリズムを感じた。

 

ーー 郷ひろみ は、エンタテイナーである「郷ひろみ」を無意識に演じているように思うが、それに疲れたり、いやになったりすることはないのだろうか? そして、プライベートの「原武裕美」とは、どう区別しているのだろうか?

 

郷: 原武裕美と郷ひろみの区別をつけていないというのが本音です。たとえば、道を歩いていて、ボクに気がついた方がいたとします。でも、その方には「今がプライベートな原武裕美か、郷ひろみかはわからないですよね……」という心境になったのが、30代の頃くらいです。

 

ーー なるほど、どちらも、もはや自然なことで、区別もつかないのだろう。しかし、「郷ひろみとして求められているイメージ」と「自身が出したいイメージ」とは、違ってくることもあると思う。そのバランスは、どういうふうにとっているのだろうか? そして、郷ひろみとしてのオリジナリティを保つのに、どういうことに気をつけているのだろう?

 

郷: 「オリジナリティは完全なコピーから生まれる」というのが、ボクの持論です。なので、最初からオリジナリティをやろうなどとは考えていません。それより、「コピーするには、真似をするにはどうしたらいいんだろうか?」というところから始めていきます。それをやり続けると、真似を超えたものが生まれてくるんですよね。そこに、オリジナリティが現れているかもしれない……、ということです。

 

ーー 郷ひろみ は、そうやって、今も進化を続けているからこそ、変わり続けて常に新しくいるからこそ、逆に、イメージが変わらないのだと思う。時代は変わっていくから、変わり続けなければ、古いイメージになってしまう。変わり続けるために気をつけていること、感覚を保つために、あるいは、時代の空気感を感じるために、日頃から心がけていることは何かあるのだろうか?

 

郷: すべて「こうしてきたことで、結果的に変化していた」ということなんですよねぇ〜。「こうなっていたいがために、こんなことをしよう」ということも大事だと思います。もちろん、ボクも、それをやってきたと思います。でも、いまは、どちらかというと、「やっていて気分が落ち着く、こうしていることが自分には合っている、正しいんだ……」と思うことをやっています。

 

 

3 とくに思い入れのある10曲 〜「フレーズを増やしてもらいました…」〜

ーー 先日、2023年6月5日には、最新シングル『俺は最高!!!』の発売を記念して、「郷ひろみの "最高の曲" クイズ」というクイズが、YouTube と SNS に出ていた。クイズは、「僕がドライブをする時、僕が考える "俺の最高の楽曲" は何でしょうか?」というもので、答えは『入江にて』(1979年のアルバム『SUPER DRIVE』収録曲)(作詞:竜真知子 / 作曲:林哲司 / 編曲:萩田光雄)だった。正解発表では、郷ひろみ 本人も「これはわかんないよね〜、ははは……(笑)」と笑っていたが、その時、「ほかにも、郷ひろみ 自身のお気に入りの曲を知りたい」と思った。

 

ーー もちろん、歌ってきたすべての曲に思い入れや思い出があるはずだし、歌手にそんなことを聞くのは酷だと思うが、ファンとしては知りたいところだ。「ヒットした/しない」に関わらず、「とくにお気に入りの曲」、あるいは「とくに思い入れのある曲」10曲を、無理を言ってあげてもらった。

 

郷: 10曲選ぶのは本当に難しいのですが、頑張って考えてみました。

 

よろしく哀愁』(1974年)10th シングル

(作詞:安井かずみ / 作曲:筒美京平 / 編曲:森岡賢一郎)

10代の頃、少年から青年に向かうときに歌っていた歌です。「悩む」ということをこの時期に感じていたんでしょうね。実は、かなり悩んでいたと思います。デビューしてから 2〜3年が経って、少しずつわからないことがわかってきた時期でもあったんでしょうね。

 

ハリウッドスキャンダル』(1978年)28th シングル

(作詞:阿木燿子 / 作曲・編曲:都倉俊一)

アメリカへトレーニングに行き始めたころの歌です。いま思えば、アメリカにかぶれていたのかもしれません。とにかく、少しでも変わった自分をみんなに見せたかったんでしょうねぇ〜。

 

How many いい顔』(1980年)35th シングル

(作詞:阿木燿子 / 作曲:網倉一也 / 編曲:萩田光雄)

「変わった自分を見てほしい……、でも、そう簡単にはボクは変われない……」内面が変われないから、外面を変えることに必死になっていたと思います。髪型を変えたり、髪の色を変えたり。それぐらい焦っていたんですかねぇ〜……、なんで焦っていたのかな?

 

2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-』(1984年)50th シングル

(作詞:売野雅勇 / 作曲・編曲:井上大輔)

この曲が、ちょうど 50枚目のシングルになるそうです。でも、ボクはまったく意識していなかったですが……。まさか、こんなに長く歌える曲とは思ってもいなかったです。

 

お嫁サンバ』(1981年)38th シングル

(作詞:三浦徳子 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:船山基紀)

「どうして "1, 2, サンバ 2, 2, サンバ" なんだろう……」と、その当時のプロデューサーに詰問したことを覚えています。でも、「この曲が、結婚式などで歌われ、永遠に残る曲になっていきます」と話されていたことがはっきりと記憶に残ってます。

 

GOLDFINGER‘99』(1999年)76th シングル

(作詞・作曲:Desmond Child, Draco Rosa / 日本語詞:康珍化 / 編曲:鳥山雄司)

この曲は、『お嫁サンバ』から 10数年後の歌ですが、「♪ア〜チ〜チ〜 ア〜チ〜」という詞を読んだとき、『お嫁サンバ』で、プロデューサーの方から言われたことがすぐに頭をよぎりました。その時に「これだ!」と思いました。作詞を担当された 康 珍化(かん ちんふぁ)さんに言って、「♪ア〜チ〜チ〜 ア〜チ〜」というフレーズを増やしてもらいました。康 珍化 さんは、普段、(詞を)書き換えない方のようですが……、初めてだったかもしれないです。その後、仕事をご一緒したときに、初めに、「今回は書き換えないので」と言われましたから……(笑)。

 

僕がどんなに君を好きか、君は知らない』(1993年)65th シングル

(作詞:芹沢類 / 作曲:楠瀬誠志郎 / 編曲:山本健司)

30代半ばの歌ですね。デビューしてから 20年が経っているときです。なので、一般的には成人していく年齢ですよね。ボクも歌手として成人していく年齢なんだと思いました。そう思っていたときに、出会ったのがこの曲です。当時、台頭していたロックっぽい曲が少し落ち着いてきていたので、バラードがすごく心地良く響いてボクには聴こえました。楠瀬 誠志郎 さんの名曲だと思っています。

 

言えないよ』(1994年)66th シングル

(作詞:康珍化 / 作曲:都志見隆 / 編曲:山本健司)

これも、作詞は 康 珍化 さんですね。ファンの人達も、ボクも大好きな曲です。名曲ですね。

 

逢いたくてしかたない』(1995年)67th シングル

(作詞:松井五郎 / 作曲:都志見隆 / 編曲:山本健司)

この曲を歌うことで「バラード三部作」とメディアから言われたんですよ。つまり、この楽曲に出会わなければ、「バラード三部作」と言われることもなかったくらい素晴らしい楽曲だと思っています。

 

哀愁のカサブランカ』(1982年)43rd シングル

(作詞・作曲:B. Higgins, S. Limbo, J. Healy / 日本語詞:山川啓介 / 編曲:若草恵)

この曲は、20代後半に出会った外国曲です。この歌を出したとき、ボク自身、まだこの歌の素晴らしさがわかっていなかったように思えます。それほど素晴らしいナンバーです。というか、20代後半の当時は、ひょっとしてまだ歌いこなせていなかったかもしれませんね。

 

 

4 今後のビジョン 〜「ずっと、大好きな "郷ひろみ" を続けていくだけ…」〜

ーー スーパースターの 郷ひろみ が、憧れた人、あるいは、すごいと思った人は誰なのかを聞いた。

 

郷: やはり、昔の方々はオーラが半端じゃなかったです。とくに印象的だった方は、勝新太郎さんですね。初めてボクを京都の先斗町へ連れて行ってくれた人です。19歳でした。語り尽くせないくらいたくさんのことを思い出しますし、たくさんのことを学んだ人です。

 

郷: あと、高倉健さん。ボクがどこかのホテルの前で写真を撮っていたんですよね。20歳を超えたぐらいかな。そのときに、ご自分で運転されていたスポーツカーから降りて、声をかけてくれたんです。「いつも見てます。素晴らしいです。何かあったらいつでも連絡してください」と、ご自分で紙に走り書きをして電話番号を渡してくれたんです。

 

郷: それから、美空ひばりさん。圧倒的な存在感でした。いつも美空ひばりさんでした。もしかしたら、ボクが原武裕美と郷ひろみの区別をつけないというのも、この方から知らないうちに学んでいたのかもしれないです。

 

ーー 最近、プライベートで聴いている音楽を聞いてみた。

 

郷:「いま流行っているナンバーはなんだろう?」ということで、いつも流行っているものはよく聴いています。

 

ーー いつも元気で、エネルギッシュに見える 郷ひろみ だが、おちこんだりすることはあるのだろうか? あるとしたら、それは、どんな時で、そういう時は、どうやってリカバーするのだろう?

 

郷: 基本的にはないです。考えている時間も短いです。悪いことがあったり、理不尽と思えることが起こったりしても、「まあ、こんなこともあるよな……、これですんで良かったな……」と思ってしまいますね。

 

ーー 極めてポジティブで前向きだ。それでは、逆に、プライベートで、くつろげる、リラックスできる時間は、どういう時なのだろう?

 

郷: 眠っているときかな。もしくは、週3回のトレーニングでしょうか。体を動かしているときは、ボクは逆にリラックスできるんですよねぇ〜。

 

ーー 今も、ステージではキレキレの動きを見せてくれているが、ステージに立つうえで心がけていることをや、「さあ行こう!」以外で、何かルーティーンがあるのかなど、ステージに上がる前のことを聞いてみた。

 

郷: ボクはあまり緊張するタイプではないので、逆に自分を奮い立たせることが必要です。でも、それも、始まる 5分前にはステージ袖にスタンバイしているので、短時間で集中して、オープニングの音が流れれば、自然に郷ひろみになっている感じです。まあ、ヘアメイクをしていく間に、衣装を着替えているうちに、徐々に 郷ひろみ になっているんでしょうけど。

 

ーー 郷ひろみ がデビューした 1972年から、昭和、平成、令和 と元号が変わり、レコードやカセットテープから、CD、MD、そして、配信と、音楽メディアも変われば、音楽の流行りも音楽業界も大きく変わった。今の日本の音楽シーン、音楽業界に対して、どういうことを思うのだろうか?

 

郷:「昔は良かったなぁ〜」という感覚を持たない……、というか「持ったこと」が大事と思っています。それより、便利になったことに、ありがたさを感じます。そう言えるのも、ボクがデビューした当時と現在を比較できるからなんでしょうね。

 

ーー 最後に、今後の 郷ひろみ としてのビジョン、どういうふうになっていきたいと思うのかを聞いた。

 

郷: 人が、ボクのことをどう形容しようが気にしないです……、アイドルと言われようが、エンタテイナーと言われようが、大人の歌手と言われようが……。ボクは、ずっと、大好きな "郷ひろみ" を続けていくだけです。

 

(2023年6月 / 構成・文:西山 寧)

(写真提供: © Sony Music Labels Inc.)

 
 
 
 
 
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