春夏秋冬-春花-

春の風に乗り舞い戻る 君の面影 あの日のまま
時を越えて 想い続けた 君へ「負けんな 負けんな」

今日までとは違う新しい明日を 迎えるための少しの勇気が
今ひとつ足りない僕は 君を見送る事にも臆病なまま
いつもの駅 ホームに立つ
君の姿 きっとデカく見えたんだろうなぁ
今頃君は遥か遠く 東京の空から 明日を見てるのだろう

振り返る事を「負け」と言うならば 思い出なんて無い方がいい
楽しかった時の余韻ばっか 足下に絡み付いて前に進めないや
あぁ後悔ってヤツはいつも
読んだまんま後で グッと悔やみ出すもの
そんなもんに縛られながら
電話越し君に「がんばれ」って伝えるんだろう

時は巡り またこの季節に 面影 東京の空に
桜舞う西公園に一人 胸に咲いた花 枯れないままだ

春の風に乗り舞い戻る 君の面影 あの日のまま
時を越えて 想い続けた 君へ「負けんな 負けんな」

君がくれた 写真の中で 笑う 君は今 笑えてるか?
想い焦がれ 過ぎてゆく日々 君に逢いたい 逢いたい

一度きりの旅と君への想い 胸に隠す僕へ たまに語る君の言葉
「もう あそこに戻れない」と故郷の空に誓い仰ぐ東京の空で
乗り込んだ都会に飲まれ 誘惑に溺れ 涙こぼれ 疲れ
でも見上げる空は 変わらぬまま いつもあの日と同じ色のままだ

1200万分の1で憂う孤独 思い出して 僕は今も故郷の空
夢追い飛び出した 君の事を ずっと誇りに思っているからさ
悲しいときは派手に泣いて 泣きたいときは僕を笑え
いつしか夢見る事を忘れ 少し大人になった皮肉な僕だ

時は巡り またこの季節に 思い出 望郷の果てに
春の風が吹く青葉通り 胸に咲いた花 散らないままだ

君に送った 大きめのダウン 笑いながら「いらないよ」と
右のポケット 忍ばせたメモ 届け「がんばれ がんばれ」

春の風に乗り舞い戻る 君の面影 あの日のまま
時を越えて 想い続けた 君へ「負けんな 負けんな」

君と歩いた 桜並木が 今年も綺麗に咲いているよ
いつか 君が 咲かせる桜-hana-が 僕の希望-hana-になるよ
×