Air

2歩3歩先のドアが遠くて
大人になっても 踏み出せなくて
うつむいた君へ 風をおくる
大丈夫 君は 大丈夫

多くの人に 刺さる言葉だとか
君に少しも 刺さらなくなったの?
見せてくれた宝物は 捨てたんだね
今は今の大事なものが あるんだね

置き去りになった顔でひとり
目を瞑って来たんだね

君らしいまんまだなんにも無駄じゃ無い
なりたい姿を諦めきれないまま
すり傷だらけ変わってないなぁ
けれど どこか 強く
キレイだったものはぼくが憶えている
君だけに差す光が見えなくても
小さな痛みも 積み上がってるんだ
だから そのまま 大丈夫

分かり合えるか それが大切になって
君がタテマエ ぼくが本音を語って
いつからかぼくのことも 見えなくなったね
あれから君は脇役 続けるけど

余り役で誰かを立てて
遠くを見てるような

なれなかったものがいくつもあるなら
その余熱が君を 今日へ進ませた
楽園じゃない ならゴールじゃない
君は 君へ 続く
傷ついたお陰の 強さかは知らない
夢中になれる君だけ見て来たから
流れが来たら さあ駆け抜けて
ぼくらの空へ 駆けてゆけ

幸か不幸かな 旅はまだ長そうだから
「乗り越えなきゃ」って塞がず
眼を開けて欲しいんだ
あの日の 未来の君なら

ある時その意味が 解った言葉も
最小限 生きるための夢も 抱きしめ
揺らぎの中の 今を見つめて
走る時を 進め
忘れられることも 救いというなら
今日のつらさも さっぱり忘れるんだろう
キレイだったものも 悲しかったことも
ぼくも思い出に 変わっていく
空のひとつに 変わっていく

2歩3歩先のドアが遠くて
大人になっても 踏み出せなくて
うつむいた君へ 風をおくる
大丈夫 君は 大丈夫
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