影を踏む

影を踏む あの日の目に
反射した空を 探して

影を脱ぐ あの子はゆく
悲しみに 僕を残して

いま、屋上から見えるのは
見捨てられた 営みだ
ため息ばかりさ たしかにひどいよ

屋上から飛び降りた
あの子にも 見えただろうか
移りゆく日々の虚しさと やさしさ

影に住む あの子の肩
誰にも見せずに 震えて

「でもあなたには わからないでしょ」
そうかもね だから話してほしくて

ほら、屋上から見えたのは
燃えるような 夕焼けだ
心は震えて たしかに痛いよ

屋上から飛び降りた
あの子には 見えただろうか
最後の最後に うつくしい世界が

波に飲まれた街に 花が咲くように
命が巡ってくように

壊れたとこから はじまり続くのさ
焼き付けて いつの日か渡したいな
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