タクシー

夕立ちの匂い 雲は悲しみをこらえきれず
あたしは憂鬱をエサに喋る

フロントガラスは大粒の涙にまみれて
気だるい笑いが少し潤おう

やさしい人達は痛みを知ってる顔して
あたしに言葉をかけるけどすぐに行ってしまう

潮風の匂い 海は誰よりも我慢強く
あたしは憂鬱を糧に叫ぶ

動き出す街のスピードにイラ立ちを覚え
歪んだ笑いに足を止める

賢い人達は術を知ってる顔して
あたしに弱さを見せるけどすぐに行ってしまう

西の空は今日を終わらせようとしてる
ハヤクシナクチャ・・・
東の空は明日を始めようとしてる
わかっているけど
ココカラウゴケナイ・・・

やさしい人達は痛みを知ってる顔して
あたしに言葉をかけるけどすぐに行ってしまう

賢い人達は術を知ってる顔して
あたしに弱さを見せるけどすぐに行ってしまう
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