かぎのうた

鍵を返さなきゃと 会いに来た君は
見慣れないジャケット よそよそしい感じだ

寝癖のままで出て 元気?なんて聞いて
見慣れたTシャツを 腕組みして隠した

新しい恋をしても 新しい季節来ても
君と過ごしたこの部屋に 君の香りの風が吹く

じゃあねと手を振れば 君は知らない人
二度とこんな風に 会うことはないでしょう

君が去った部屋で 一人暮らしている
作りかけのパズル 床に散らばったまま

深夜映画だって 君と真面目に見た
二人なら何でも 楽しいねって笑った

新しい恋をしても 新しい季節来ても
君の好きな青のカーテン 揺らす風が悲しいから

じゃあね 僕も部屋を 出てゆくと決めたよ
二度と君の影を 重ねたりしないように

ちゃんと歩けるように
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