十九の春

アタシがアナタに惚れたのは
ちょうど十九の春でした
あれから幾歳過ぎたやら
つのるばかりのこの思い

一銭二銭のハガキさえ
千里万里と旅をする
同じ日本に住みながら
何も知られん身のつらさ

アナタアナタと呼んだとて
アナタは何処の空の下
山を押しのけ海を越え
アナタの胸にすがりたい
UmUmUm…
この身は傷つき汚れても
恋する思いは汚されぬ
流れる月日も寄す波も
初恋ばかりは消せやせぬ

奥山育ちのウグイスは
梅の小枝で昼寝して
春が来るよな夢を見て
ホケキョホケキョと鳴いてます
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