麗人の歌

夢はやぶれて 花嫁人形
華美(はで)な袂が 恥かしや
覚めて浮世の 窓見れば
みんな泣いてる ああ人ばかり

告げぬ想いを さみしくこらえ
君と行く夜の 小ぬか
いとしお方の 肩たたく
雨がわたしで あああったなら

籠に飼われた 緋総(ひぶさ)の鳥が
強い女と なる朝は
こころ筑紫の 波の上
うかぶ白帆に ああ虹が立つ
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